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不公正なゲーム
人類史において奴隷は一般的だった。石油もない時代、奴隷は言わば、石油のようなエネルギーだった。
そして、人間を操作して何か好都合な作業を行わせるには、その行動が自分や自分達の生存や繁栄や幸福や利益にとって合理的だという幻想を誇張することが有効だ。そしてそれが、穏やかに言うなら「言説支配」(narrative control)、強く言うなら「洗脳」(brainwashing)、さらに陰謀論的に言うなら「PsyOp」や「MKUltra」となる。
私達は子供として生まれ、触れられる情報や行使できる権力は限られている。優れた個人的資質を備えた者が真面目に誠実に努力すれば、生まれた環境が貧困などの不遇であっても、社会的に評価され地位と権威が与えられ幸福に報われる、という(公正世界仮説的な)物語を社会は欺瞞的に強調しがちだ。
逆に言えば、人生とは、加齢するにつれ、従来参加してきたゲームがいかに不公正であったかを見抜き、不公正であるのに公正であるかのような言説のゆがみ、つまり「洗脳」があったことを見抜くことの繰り返しだ。
そして、かなり大きなスケールでのそれが、グローバル経済や米国の覇権などへの非難となる。




