陰謀論
さらに江学勤教授は、国際的な超富裕層が終末論を信仰する秘密結社を通して権力を行使していると見なす、常識的に見るなら陰謀論的な世界観を提案する。
しかし意外なのは、彼が秘密結社や終末論に興味を持ったのは高々ここ2年間くらいにすぎないという。欧米には長年にわたって秘密結社の陰謀などを重視する人々がいるため意外だ。彼が急速にそういった考えに引き込まれた理由は、それが現実に起きていることをうまく説明したからだという。
そして悲劇的なことに、その延長線において、彼は人類の9割以上が、(代理戦争としてのウクライナ戦争を契機に、)すでにはじまっている第三次世界大戦によって命を落とすと言っている。彼はあまりにも天才的なので、どう推論し、どうしてそれほど確信が持てるのか、彼の話からは理解できない。非常に多弁で論理的だが、同時に高度に直観的な人物だ。
彼自身、歴史的な天才達の発明は、ボトムアップな論理の積み上げからではなく、直観から来ていると言う。彼は地政学的な膨大な知識から自らの主張を論拠づけるが、それが本当に形式的な「モデル」と言えるのかわからない。有利な材料を集めていると常に非難しうるため、確信的な蓋然性を結論づけるためには、実際には属人的な部分が圧倒的に残るだろう。そのため、彼が「ゲーム理論」の本を書いたところで、うまくいかないのではないだろうか。




