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ゲーム理論

江学勤教授は自らの思考法について「ゲーム理論」を重視している。ゲーム理論を中心にした思考法を著作する計画もあるようだ。


それは、確かに「ゲーム理論」なのだろうが、いわゆるゲーム理論ではない。例えば、数理的形式化を意図的に排しているが、数理的形式化を排したら「いわゆる」ゲーム理論ではないだろう。ただし、江学勤教授のイェール大学での専攻は英文学だったものの、当初は自然科学を専攻していたため、一定の数理的バックグラウンドはある。


彼は、「ゲーム理論」において、ゼロサムゲームを強調して、人間社会の建前の裏側にある利己性を認識したうえで、個人は例えば、家族の一員として、学校の学生として、職場の従業員として、あるいは恋愛や結婚を目的として、同時に複数の「ゲーム」のプレーヤーだと措定する。そして、権力によってゆがめられた情報のなかから真実を引き出すために、「誰が利益を得ているか」(cui bono)に注目する。


結果として彼の世界観は、グローバル経済を一種のカジノと見なすものだ。すなわち、公平な印象を強調して人々を参加させ、実際には胴元が一方的に圧倒的な利益を享受する。世界銀行やIMFといった組織や、自由市場さらには民主主義が良いという物語も、同様に権力に操作されたものだという。

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