042【売り物】
続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。
少し短いため、2話連続投稿します(2話目)
翌朝。朝食を摂る。
スープがうまかったので、容器を渡し、入れてもらう。これだけでも旅ではだいぶ違う。
ランドルフは朝食を終えると、冒険者ギルドへと出かけていった。
オレたちは、ひと部屋に集まり、のんびり過ごす。
オレは魔導コンロの改良作業。
四人は、もとの世界の家族や同級生たちのことを話している。そこに悲しみはないわけではないが、泣くほどではない。泣いても仕方ない、とわかっているからかも。
ランドルフが戻ってきたのは、お昼少し前。買い物もしてきたらしく、バッグが膨らんでいる。お金はある程度は渡してあった。
「夜の王城は真っ暗だったそうだ」とにこやか。「王族と騎士たちは、金と武器がなくなって、困っているとさ。周辺貴族からの供出を求めているが、一部の貴族が食料を提供する程度だそうだ。ほかは様子見を決め込んでいるようだな」
「追手は?」
「王城からはない。だが、油断するな、と」
「そうだな」
「で、そのまま旅を続けろ、とさ」
「オレたちの正体を知った上でか?」
「ああ。黒目黒髪という人相書きだけで、勇者召喚したんだ、とわかるからな。呆れてはいるが、まわりがどう動くか。それによって、今後の対応が変わるだろうな」
「そうか」
「私たち、大丈夫そう?」とキヨミ。
「今のところはな」
「そう。なら買い物できない? 気分転換に」
オレはランドルフを見た。
「いいんじゃないか。食料もあるとはいえ、服も替えが必要だろう? ここは村とはいえ、町ほどに大きい。種類も豊富だ」
ということで、町に繰り出すことにした。
商業ギルドもあるらしいので、口座にまとまったお金を入れることにした。
何かを売ることも考えた。だが、ヘタなものを出すと、足がつく可能性がある。
そこで買う方に考えを変えてみた。
ランドルフによると、村々では、薬の備蓄が少ないので、売り歩くにはいいかもしれないとか。
村によっては、薬師やシャーマンがいて、薬を作っているが、そうした村は少ないらしい。
ということで、商業ギルドでは、薬のことを聞き、購入できるなら購入することにした。
読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)




