107【馬語と強み】
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少し短いため、3話連続投稿します(2話目)
翌朝。起きると、ウーちゃんはいなかった。帰ったか。
顔を洗おうと外に出たら、いたよ、裸で。
ラキエルと話している。馬語なんて話せるのか……いや、ウーちゃんは、もともとケルピーで、川の馬だから、通じるのか?
「おはよう。ラキエルと何を話しているんだ?」
「おはよう。“何か、御用はありませんか?”と聞くのでな、特にない、と答えたまでじゃ」
「そう」
顔を洗い、朝食の準備をする。
「ウーちゃん」
「なんじゃ?」
「朝飯、どうする? ゴブリン、出そうか?」
「よいよい。それよりおまえのメシを食べてみたいのぉ」
「まぁ、いいけど」
ふたり分、用意。
「それからさ、おまえ、じゃなくて、サブ、と呼んでくれないかな?」
「サブか。そうじゃな。わかった」
「そういえば、食べられないものはないの?」
「うむ。同族は食わぬがな」
「はいはい」
「ちなみに馬も食いたくはない」
「あら。まぁ、わからないでもないか」
オレが馬肉も食す人種とは、言わない方が良さそうだ。食べたこと、ないけどね。だって、桜肉なんて、スーパーに売ってないもん。鯨肉はたまに売っているけど、そういえば食べたことないな。別にいいか。
ちなみに、服は着せたよ。目のやりどころがわからないからね。
食べながら、話す。
「たぶん、今日、アイツら、帰ってくると思うけど、どうする?」
「会うわけには、いかぬのぉ」
「帰るなら、服は脱いでね」
「ほほぉ、そんなに儂の裸を見たいか」
なんで、うれしそうなの?
「服着たままだと、溺れるよ。というか、大きくなるんだから、破れちゃうじゃん」
「ムッ、それはいかんのぉ」
「でしょ」
「うむ……ところで、サブ」
「ん?」
「ここを出るとき、一緒に行っても良いかのぉ」
ブッ! 危ねえ、変なところに入るところだった。
「なんで?」
「一緒に行ってみたくなったのじゃ」
「まぁ、世の中を見たいのはわかりますけどね。で、その格好で行くんですか?」
「いやいや、まさか。馬になって行くつもりじゃが」
「馬にもなれるの?」
「うむ」
「食事は、ラキエルと一緒?」
「そうじゃな。たまには、肉が食いたいがな」
「馬の姿で、ゴブリン、ボリボリ?」
「いかんか?」
「馬は、ゴブリン、食べません」
「そうか。儂らは魚も肉も食うんじゃがなぁ」
「まぁ、いいけど」
「それにじゃ、姿は別として、儂が一緒だと、魔獣は寄ってこんぞ」
「あぁ、それは確かに。でも、アイツらの特訓、意味がないなぁ」
「ならば、ときどき気配を薄めればよかろう」
「できるの? すごいね」
「そうじゃろう、そうじゃろう」と胸を張る。
「すごいすごい(棒)」
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