105【ひとり風呂?】
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少し短いため、3話連続投稿します(3話目)
夜は、マナミが作り置いていってくれたスープと薬草のサラダと焼きオーク肉で、腹を満たす。
ひとりだと、あんまり美味く感じないな。不思議。
結界を張って、お風呂タイム。結界の魔導具は、念のために魔石を交換した。だから安心。
身体を軽く洗って流し、湯船に浸かる。上を見ると、ふたつの月がどちらも三日月。ふたつの月もテンプレか。異世界って、本当に月がふたつなんだよなぁ。さすがにこれはテンプレ破壊はできないや。ふぅぅ。ひとり湯というのもオツですなぁ。
少しして、脱衣所に人の気配。えっ、誰か帰ってきた? いや、結界してあるから、誰も入れないはず。
アイテムボックスから雷爆弾・静を取り出す。
「誰だ!」
「儂じゃ儂じゃ」と若い女性の声が。聞いたことのない声だ。しかも“儂”って。
「自宅をお間違いではございませんか?」
「儂の自宅の庭に小屋を建てたのは、そちらであろう?」
ん? 小屋が建っているのは湖畔。湖畔が庭?
頭が混乱しているあいだに、その女性が姿を現した。
白桃肌に真っ白な長い髪。赤い瞳。立派なふたつの胸に絞られたウエスト、そこから続くヒップライン。見事なボン・キュッ・ボンである。
思わず見惚れてしまった。それに気付いて、慌てて顔を背ける。
「何してるんですか!」
「お風呂というものに入ろうと思うてな。ムムッ、少し熱いか? いや、我慢できるな」
お湯が増えていく。これは入浴しているな。どういうこと?
「ふむ、いい感じだのぉ、ふぅぅ」
「肩まで浸かりました?」
「うむ」
「そっち向きますよ」
オレはゆっくりと向く。
「あの、はじめまして、ですよね?」
「毎日、会っているが?」
えっ? 毎日?
「新鮮なゴブリンをありがとうのぉ」
ゴブリン?
「まさか……エッヘ・ウーシュカ?」
「うむ、そう呼ばれておるな」
「人化できるんだ」
「まぁ、それなりに生きておるからのぉ」
人化できるのは、ドラゴンとフェンリルだけじゃないのかい! ほかにもいたっけ? これもテンプレか!
「はぁ。でもなんで今まで姿を見せなかったんです?」
「大勢と話す気にはなれんでな。お主がひとりになったからのぉ、これ幸いと人化したのじゃ」
「結界を張っておいたんですけど?」
「あんなもの、素通り素通り」
「あんなもの、って。それだけ魔力があるんでしょうね」
「うむ。まぁ、安心せよ。あれは壊れておらぬし、儂がおれば魔獣は現れん」
「それは、ありがとうございます」
「うむ」
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