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婚約破棄系

婚約破棄っていきなり言われました。

作者: 麻の葉りり

思いつきで適当に書いただけ。

雑になっているかも。


[週間] 異世界〔恋愛〕ランキング短編50位翌日32位

[週間] 総合ランキング 短編72位

ランクインしてました!(2024年10月7日)

ありがとうございます。

誤字脱字報告もありがとうございます。

久しぶりの学園でお友達の皆様とランチタイム中。

一人の男子生徒がこちらに来ました。一歩後に女子生徒もいます。そして口を開き

「アリス!貴様との婚約は破棄する!我が異母妹メルルを傷つけた罪許せん!!」


私は驚いて固まってしまいました。色んな意味で。


「あの「メルルから聞いた!いつもいつも会うたびに悪口を言っているそうだな!

卑しい生まれの妹だの汚らわしいだの義理でも家族にもなりたくないと!

確かにメルルの母は没落した元貴族の平民、だが貴族の青い血も入っている。

建国当時から存在する家門の生まれで曽祖母が王妹という血筋の貴様は気に入らないからと!!」


「いえ「なにがいいえだ!月に一度のお茶の日、家族になるからとメルルを誘うのも嫌がっていたな!

メルルが仲良くなりたいと言っているのに婚約者同士の交流の場だからと!連れてきたら

わざとお茶をこぼしてドレスを台無しにした事もあったな!足をかけてわざと転ばせたり!

ドレス代も請求したのにメルルが自分で汚したから関係ないと!!自分で勝手に転んだフリをしただけとも!」


「それは「それにメルルが貴様の妹の病気の見舞いに行った時も妹に会わせず、

見舞いの品の手作りクッキーも渡さなかったとも聞いた!そのまま追い返したと!!

次に来た時は着いて門番に話しかけたら門前払いされたと言っていた!その後屋敷の訪問禁止になった!!

仲良しの友人の見舞いもできない、物もあげられない、ひどいと泣いていた!」


話そうとしても矢継ぎ早に言うため話かけられません。

どうしましょう?


「挙げ句の果てに噴水に落としたとも聞いたぞ!?ずぶ濡れで噴水に座り込んでいたのを発見した時、

俺がどんな思いをしたか!人の心がない貴様など婚約者にふさわしくない!!」



噴水の話が出た際、一緒にいたお友達の一人がビクッとしましたが、大丈夫でしょうか?

思わずそちらを向きましたが、彼女は頷きました。大丈夫だと。


頷きを確認していたら

「アリスお姉様ぁ!謝ってください!わたしはゆるしますから!」

とそれまで黙っていた女子生徒が話し出しました。

あら、


「貴方はシャルル・ファーレル公爵令息様でしたね?隣はメルル・ファーレル公爵令嬢。

わたくし()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


その言葉にぽかんとする姉の婚約者様。


「へ?リリス・・・」「ええ!?」

「双子のようにそっくりで皆様よく間違われるのでアクセサリーを変えたりして区別をつけているのですけれど。

間違われる事もあまり無くなってきたのですが、

たまにあるのです。シャルル様には姉が説明したはずですが?

それはそうと人が話そうとするのを遮り、

べらべらと話すのはいただけませんわ。

しかも勝手に婚約破棄宣言。婚約は家同士の契約であり、当主でもない貴方は破棄できません。

それをお忘れで?しかも大勢の人がいる中で大声で叫ぶなど」


溜め息が出ます。淑女失格ですね。

「それにメルル様が私を分からないのは友人ではないですから、当然でしょうか?


勝手に近づいてきて兄自慢をしたかと思えば

体が弱くてお可哀想と嫌味を言われ、

体に良いものを手作りしてきたと言って

アレルギーの原因になる物を持ってこられて

体調を崩した事が何回あったか。


だから家族に相談して屋敷に入れないようお願いしたのですわ」


「アレルギー?」「何それ?」


「わたくし、触ったり食べたり匂いを嗅ぐだけででも体調を崩す食べ物やハーブなどがありますの。

あなたのクッキーに入っているアーモンドやラベンダーなどがそうです。

特にアーモンドは匂いを嗅いだだけでも症状が出ますの。小さい時知らずに食べて、呼吸困難になって医者から禁止されています。


友人方は知っていらっしゃるから持ち込まないよう、食べないように気を配ってくださりますが、

メルル様は聞いて下さらず、好き嫌いはしないで下さいという始末・・・。

アレルギーは命にかかわるものなのですよ?」


「だ、だって・・・アーモンド美味しいし、

ハーブは香りが良いもの。

命にかかわるだなんて大袈裟な」


どれだけ言っても分からないのでしょうか?


「姉の言っていた事も本当の事ですよ?

姉が気に入らないのか会って話しだすと

自分から卑しいから汚らわしいからそんな事を言うのだと騒ぐと。

月に一度のお茶会も、貴方はメルル様とばかりお話しして交流ができないと。

メルル様に遠回しに注意すると次のお茶会からは目の前で自分の洋服に紅茶をかけたり、わざと倒れて泣き真似をしたりすると。

他にも隠れて姉の足をわざと蹴ったり踏んだりしていたようで。

証拠保存用に映像を記録する魔道具をつけて行動し

ているはずですから映像を見れば分かるはずです」


自作自演が始まってすぐにつけ始めたのです。

前に映像を見せて貰いましたが酷い事。

大好きな異母兄を取られるのがイヤだとあれやこれや。

泣き真似は下手なのに引っかかるとは・・・。


「ああ、噴水の件はわたくしの大事なお友達がされた事ですわ?

あまりにも自分勝手なメルル様に遠回しに注意したら噴水に突き落とされたと。

その後自分から噴水に入り、そのまま立ち去ったそうです。

被害にあったお友達は風邪をこじらせて1週間ほど寝込んでしまわれて・・・。


わたくし、怒っていますのよ?

家から抗議のお手紙を出したはずなのですがご存知ありません?


ああ、証拠はあります。

お友達の皆様も映像を記録する魔道具を常時つけていますから。

確認させて頂いた所綺麗に映っておりましたよ?」


にっこりと微笑みます。


「う、嘘よ!!出鱈目だわ!!」

「そうだ!!心優しいメルがそんな事するはずがない!!

証拠とやらも捏造したんだろう!?

手紙など知らん!!」


喚き始めました。手紙も知らないとは?


そういえば姉が「あの馬鹿は自分に都合の悪い事は忘れる癖がある」とこぼしていましたがそれでしょうか?


「本人は・・・アリスは何処にいる!?

出てこい!

妹に押し付けてどこに行った!!」


押し付けたも何も、貴方が間違えたのでしょうに。



とその時。

「なんの騒ぎだ?」


1人の生徒がその場に現れました。

その隣にはわたくしの姉アリスが、それと他男女数名が後ろに立っています。


「ランス殿下!と出たなアリス!何故殿下と一緒にいる!?

さては浮気を・・・」


「生徒会の業務の事でお話していただけです。

わたくしが生徒会の一員である事はお話しているはずですが、忘れてしまったのか聞いていなかったのか」


「話が終わったので来て見たら君たちが大声で叫んでいたのでね・・・。 話は聞いた。

まぁ酷いものだ。

婚約者の顔を間違えて婚約破棄宣言、証拠は被害者の言い分のみ。本人が話をしようとしたのを遮り続け、

私と共に現れたアリス嬢を浮気していたと勘違い。


・・・私の婚約者であるリリスとその友人を傷つけたのが許せないのだが。


側近候補であったが候補から外れて貰おうか」


「え?何故です!? それに候補?お・・私は殿下の側近でなかったので?」


「はぁ・・・人の話を聞いていない奴だな。

学園を卒業するまでは皆側近()()だ。

在学中に学業の成績や振る舞いなどを審査され、

合格した者が卒業後、晴れて側近になる。

中には在学中に側近に決まる優秀な者もいるがな。


お前は学園の成績も悪い上に人の話は都合のいい事しか聞かない、生徒会業務もサボりがちで注意しても直らない。


前々から問題視されていた。そして今回このような騒ぎを起こした。

候補から外すのは確定だ。 君がいなくなっても問題は無い」


「そ、そんな・・・」

シャルル様は呆然としています。


「レオン様酷い!」とメルル様が叫びますが


「私は君に名前を呼ぶことは許していないのだがな、メルル嬢。


アリス嬢やリリス、それに噴水に突き落とされた令嬢が付けていた魔道具の内容は見させて貰った。


メルル嬢、君は自分の婚約者にも辛く当っていたな?格下で、ブサイクで勉強しか取り柄のない根暗だと。

と。

彼はとても傷ついていたよ。卒業する前から側近に決まっていた優秀者だ、そんな彼を傷つけたのも

許せないな。


それに君は他の男子生徒に愛想を振りまき、教室で抱き合ってたとか?バレているぞ?

それを知ったご両親はカンカンでね、君有責で婚約破棄になったついでに学園は退学、

修道院送りになるそうだ。


私の愛しのリリスの前から消えてくれてせいせいするよ。


ああ、シャルルのほうも婚約の破棄だ。アリスを毛嫌いし、エスコートも適当で贈り物も従者に丸投げしていたからな。 

シャルル有責だから2人分の賠償で公爵もお怒りだ。廃嫡もあり得るかもな?

君は長男だが次男の方が優秀だからな」


「嘘!修道院送りなんて嫌!助けて!」「俺が廃嫡!?長男だぞ!」


「退学手続きで公爵の従者が学園に来ているはずだ、先生が来たな、そこの2人を事務室に連れて行ってください」


騒ぎをなんとかしようと席を立った人が先生を呼びに行っていたようです。

やって来た教師が座り込んでいる2人を立ち上がらせ連れて行きます。

何か言っていますが無視です。


「昼食時だが随分時間が経ってしまったな。

皆食事に戻ってくれ。急いでな」


その声に皆動き出します。


「リリス、ルーシェさん、大丈夫?

バカだとは思っていたけどわたくしと貴女を間違えて婚約破棄を言うなんて」


姉であるアリスが声をかけてきました。


「わたくしは大丈夫」

「わたくしも大丈夫です。配慮に感謝いたします」

噴水に落とされたルーシェ・アラベル侯爵令嬢も立ち上がりお礼をします。


「それにしても・・・

シャルル様とは数回お会いはしていましたが、

あそこまで頭が悪いとは思わなかったわ。


お姉様が婚約解消できて嬉しいけれど、

新しい婚約者が見つかるかしら?」


「それは大丈夫よ。

もう目処はついているの。以前から私を狙っていた方がいらしたそうでね。

正式に決まったら教えるから」


「そうなの?楽しみにしているわ」


姉妹で話をしていたら


「本当はゆっくり話をしたかったが、緊急の話し合いと、とんだトラブルのせいで話ができないとは。


問題は片付いたから良しとするか?


早く昼食を食べないとだな。

リリスとの語らいは放課後王宮でたっぷりとしよう」


この国の第2王子であり、わたくしの婚約者であるレオン殿下が話しかけてきました。


「殿下?リリスは病み上がりです。それに生徒会の方もお忘れ無く」


姉が口を挟みます。


元々姉妹どちらかが婚約者になる事は決まっていました。

わたくしのほうが姉より頭が良かったので選ばれました。

体は少し弱かったのですが、最近は丈夫になりつつあります。


「生徒会、相変わらず忙しいのですか?」


「ああ、あの馬鹿が仕事をサボっていたり、どこかに紛失した資料を作成していたおかげでな。

もうそろそろ溜まっていた分は終わる」


「それは良かったです。

あ、ランチを急いで食べないと。

レオン様達はどうします?」


「ふむ。どうしようか。

おやダスティン、それはサンドウィッチか?」


後ろにいた側近、ダスティン様や生徒会数名が、

いつの間にか手にサンドウィッチを持って歩いて来ました。

ダスティン様はメルル様の元婚約者の方です。


「はい、コックにも話が聞こえていたようで、

時間がないからこれを、と。

生徒会皆の分あります」


「そうか、後でお礼を言わないとな。

さあ、皆席について食べようか」


「「「はい」」」


と言い席に着いて優雅に手早く食べ始めます。

それを見つつ、わたくしもカトラリーを手に取り、

食べ始めました。




        終





最後は雑になったかも?


姉のアリスはダスティンと婚約しましたとさ。


第2王子はリリスにベタ惚れだったりする。


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― 新着の感想 ―
面白かったです。 恋愛要素もちゃんと入ってますし、何より殿下が愛を醸し出している(笑) ギチギチに詰めてるより改行あって、私は読みやすかったです。
やっぱこれ異世界恋愛なんですか……(・ꙍ・`) 恋愛ジャンルで上げるなら、せめて何かしらのイチャイチャシーンのひとつくらい書いて欲しいものですが。婚約破棄だけならなろうの大半のジャンルに作品があるんで…
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