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want  作者: みじじこ
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応募受付完了しました。

その後、ごろごろしながら概要を見てみたが本当に日給は5万円らしい。そして、雇い主はというと、あの如月製薬の現社長、如月誠也だった。


なんで大手薬会社が執事を募集しているのかは分からないが、夜の世界の怪しい何かというわけではなさそうだ。

でもそんな社長がわざわざ募集なんてするのか?社長ならなんていうかこう、勝手に決めて勝手に雇うみたいなイメージがあるのだが。


しかも執事だなんて現代社会でいるのか。そこは男性のお手伝いさん募集!とかじゃないのだろうか。

色々と不思議な点はあるが、この日給だ。面接もあるようだが、ダメもとで応募してみることにした。絶対受かんないけど。


応募ボタンを押したと同時にLIMEの着信が来る。もしかして自動的に公式ライム追加された?

開いてみると、着信の主は小松結翔という俺の数少ない友達だった。高校時代からの付き合いで、今も1週間に1回くらいは会っている。


”明日の夜飲み行かね?”


この文面からも分かっていただけると思うが、結翔は俺と真反対の性格と生活の持ち主だ。同じ高校を卒業して、同じ大学を卒業したのになんでこうも違うのだろうか。


”いいよ。どこにする?”


執事の面接も来週だったはずだ。


”まあいつものとこかな”


という返信が返ってくる。


”了解”


と打ち込んで送信ボタンを押し、アプリを閉じる。そういえばちゃんと応募できていただろうか。

そう思ってさっきの画面に戻ると、


”受付完了しました。

面接の場所、時間はこちら”


と表示されていた。面接か。本当に嫌だ。そう思いながらも下のURLをタップする。


開催日は11月10日、午前10時。場所は…結構遠いな。電車で行くか。10時ならそんなに混んでないだろう。


一通り確認してスマホの電源を切った。


今日は11月6日。とりあえずそれまで遊びまくるか。明日は結翔と飲んだくれ。明後日からはゲーム三昧。


「ニートさいっこう!」


と言って床に倒れ込んだ。

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