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<表1章 勇者誕生編 第1話>

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西に人類、東にモンスターと世界は2分されており、その時代の「勇者」と「魔王」の強さによって人類とモンスターの勢力分布が変動するこの世界。


先の大戦によって「勇者」が「魔王」を討伐し、人類にとって安息の時代が訪れていた。


そんな時代において今、新たな世代の勇者が誕生しようとしていた。

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<表1章 勇者誕生編>


「ほら、男どもは部屋から出ていきなっ!」


産婆の鬼気迫るひと言で、魔王を倒した勇者バートと戦士ビル、武闘家のトンパは何も言わずに部屋から飛び出した。


「まったく、あの婆さんには勇者様も形無しだな。」


そう言うと戦士のビルは酒を瓶から直接のみ、口から溢れた酒を手で拭った。


「しょうがないですよ、ビルさん。あの場にいても男は慌てふためくだけで邪魔なだけです。」


武闘家のトンパがグラスと酒を持ってきて、一緒に酒を飲み始めた。


「バートさんもどうです?」


トンパが勧めると、勇者のバートは腕組みをしソワソワした様子で


「いや、産まれてからの祝いに取っておくよ。」


と答えた。


勇者バートは先の大戦において魔王を討ち取り、人類に安息の日々をもたらした。


産まれ故郷に戻ったバートは妻であり、ガーディアンであるマチと共に暮らし、マチはバートの子を身籠り、今まさにその子供が産まれようとしていた。


勇者は勇者の血族からのみ代々誕生し、バートは14代目だった。


バートは真面目で優しい性格で、剣術の才に秀でており、幼少より剣術をひたすら極める事で魔王にも届く刃を築き上げた。


ガーディアンとは勇者を護る最強の盾の魔法と、モンスターが入る事が出来ない人類最後の砦「サンクチュアリ」の鍵を持つ者で、ガーディアンはエルフの血をひく一族のみが従事する事ができた。


マチはガーディアンの血族であり、バートのガーディアンとして勇者のパーティに参加していたのだった。


人類に平和が訪れた今、夫婦となったバートとマチに新しい命が誕生しようとしていた。

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