異世界テイマー生活スタート!……そして、裏でも!?
「マスター、今回の仕事は?」
「街の周辺で大型の魔物が出たから、それの排除だって。生死は問わないらしいよ」
「なるほど」
あれから一ヶ月。
マスター――マンタティクスは、無事にテイマー冒険者としてギルドに登録され、依頼をこなすようになっていた。
本来なら、テイムしている魔物はギルドカードに記載する必要がある。だが、魔王ウジーザスの恩恵により、僕の存在は“特例”として秘密にされている。
「魔王様からは何か?」
「今回は特に何も言われてないよ」
魔王様からの指示は、マスターの脳内に直接“声”として届くらしい。いわゆる「こいつ、脳に直接話しかけてきやがる!」ってやつだ。
「了解した。では、行こう、マスター」
「うん!」
さあ、僕の異世界生活――
ここからが本当の、スタートだ!
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そして――
「やっと……見つけましたよ」
「……」
「ご老人……いや、“ルコサ”さん」
「……あぁ。そろそろ来る頃だと思っていたよ」
「全て話してもらいます。“あの馬鹿げた力を持った人間”の事と……あなたが仕える“神”について」
世界の終わりへと繋がる物語が、静かに動き始めた――。