表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二人の願望と苦悩  作者: 夜
42/53

閑話:アリア

あれは警備隊長に就いて間も無い頃。

私の率いていた警備隊は大きな犯罪組織を殲滅しようとしていた。

私は英雄である……と自負を持っていたのだ。

それが全ての間違いであり、裁くことのできない罪へとなった。


今だからこそ言えるが、皇帝ルビア様が直々に警備隊という人間を裁く組織の隊長として私に就かせたのは適任であったとも言える。

『種族戦争』の最中、私は英雄の中でも飛び抜けて弱かった。

正直私は要らないのではないかとさえ思っていた。


警備隊としての大きな仕事であった犯罪組織の殲滅は警備隊のみで実行した。

結果として私は生き残った。

しかし、私以外の人間は全て死んでしまった。

敵も、味方も……全て。

私が犯罪組織のリーダーを愚直に追いかけたばかりにこうなったのは明白であった。


ルビア様は私を許した。

それがとてつもなく悔しかった。

己の未熟さを痛感した。


そんな時、体が作り変わる様な感覚に陥った。

次の日、自身のスキルが使えなくなっていた。

何故かはわからない。

だが……このままでは警備隊の務めが果たせなくなる。

そう思った時には教会へと足を運んでいた。

教皇フィーデ直々に診察をしてもらった。

診察が終わった後、フィーデの口からとんでもない事を言われたのを今でも覚えている。


「アリア様は新しく生まれ変わりました。よっぽど悔しかったのでしょうね。」


その言葉の真意は今でも理解できないが、次の日から警備隊として剣術のみで犯罪者を斬った。

そうするとスキルが増えた感覚がしたのだ。


それからはスキルを集めることに執着した。

私の中には色々な魂が入り込んでいる。

どれが私の人格かわからない。

だけどこれこそが私にとっての贖罪であり、存在意義でもある。

私はこれからもスキルを求め続ける、強欲にそして賢く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ