2話
新たな発見だ!
どうやらお父さんは警備隊の人らしい。
家に警備隊の制服を着た人がお父さんを尋ねてきた。
その珍しい白い髪を靡かせていた姿はどこか触れたら壊れてしまいそうなほどだった。
僕と同じく……。
お母さんと一言二言言葉を交わすとお辞儀をして去っていった。
「あの人は?」
「お父さんの上司にあたる人よ?どうしたの?」
「ううん、何でもない。」
「最近革命軍とか言う連中が暴れてるらしい。街に行く時には十分気をつけろよ?」
「ええ、わかったわ。それにしても怖いわね……。」
「全くだ。あの皇帝様に何の不満があるんだか。」
エーテルはその桃色の頭を上下に揺らす。
「リアも気をつけろよ?」
そう言ってお父さんは僕の白い髪をわしゃわしゃするとニカッと笑う。
「うん、気をつけるね。」
「夕食が出来たわよー。今日は寒いからスープを作ったわ。」
「いつもありがとうな。また仕事が忙しくなりそうだ……。迷惑をかけるが…頼む。」
「ええ、わかってる。それが私の役目だもの。」
季節は移り変わり、少し暖かくなってきていた。
「大丈夫?お母さん。」
「ええ、大丈夫だけど……何故かしら?」
「目が少し赤くなってるよ?」
「あぁ……。疲れているのかしらね……?」
エーテルは目頭を強く抑えると自室に向かう。
「……。」
エーテルの持つスキルは《回復》と《耐久》
その効果は精神と肉体のダメージ軽減……。
ちょっとした違和感を覚えながらも近頃忙しいらしく帰ってこないお父さんに小言を言ってやろうかとリアは考えていた。
「ただいまー。」
「お父さん……。仕事忙しいの?」
「あぁ。まぁ忙しいが……寂しがってるのか?」
ノティスは僕の頭を撫でるとリビングに向かう。
「……いっか。」
お父さんに頭を撫でて貰うと少し暖かくなる。
これはなんだろう?
「あなた、仕事が忙しいの?」
「まだ全然片付きそう無い……。どうした?」
「いえ……、何でもない。」
「なんかあるんならーー。」
「大丈夫よ!」
エーテルは目眩がしたのか頭を抑えて少しうづく。
「大丈夫か!?」
すぐさまノティスはエーテルの肩を抑える。
「1回教会に……。」
「いえ、高いでしょう?大丈夫よ。」
「…………。」
家が裕福であれば、と願うノティスだが現実は変わらない。
「どうしたの?」
リアが心配になったのか顔をのぞかせる。
その白い髪と宝石の様な黒い瞳はこちらを映す鏡のようだった。
「エーテルの体調が少し悪いみたいだ。」
「大丈夫なの?」
「あぁ、多分疲れてるんだろう。私も家にいる時間が減ってエーテルに負担をかけさせてしまったからな。」
「…………。」
リアは少し考えたが結論が出なかった。
「エーテルを少し休ませてくる。」
エーテルの美しい青緑の目は少し赤く、なっていた。




