閑話:アミ
物心ついた頃には両親という存在はいなかった。
居たのは優しくしてくれるキャプテンという男性と近所に住む人達だった。
キャプテンによると私は道に捨てられていたらしい。
それを可哀想に思ったキャプテンが連れ帰った。
そうしてスクスクと私は育ったのだ。
私にとって優しさに溢れた環境だった。
この人達が幸せにならないのが憎かった。
助けたいと思った。
救いたいと思った。
それはいずれ貧民街の人達だけではなくて、人間という存在に対して感じるようになっていった。
人は私を奇異な目で見る。
しかし、これが私であり、私の存在理由なのだと感じた。
神の存在を教皇であるフィーデは説く。
しかし、神がいるならば私のような存在がいる意味が分からない。
でも最近、この気持ちや考え方も間違いなのかと考える。
神は人間の特性を理解して上であえて『意図的に上下』を設けているのだと。
神は私達、人間を作った存在なのだろう。
ならば間違いなのではないと思う。
一般的に言われる魔族も私は見た事が無いので優しい存在がいるのではないか?と考えることもある。
言ったら怒られるかもしれないので言うことは無いが……。
学園は楽しい。
リアという不思議な存在もいるし、学園長も不思議だ。
この世の理から外れているような……?
でも私にとっていい人達だ。




