18話
学園のトーナメントは順調に行われ今まさに最終試合が行われようとしていた。
選手はコルと生徒会長のプリーナという女性だった。
プリーナのスキルは《剣術》《体術》と自ら公開している。
2スキルとも戦闘系のスキルである希少な存在であり、その実力は生徒会長を務めるだけあり強力な存在だ。
コルもこれまでは余裕そうな雰囲気を醸し出していたが、今回ばかりは余裕が無さそうである。
「私は生徒会長のプリーナです。どうぞよろしく。」
「ええ、コルです。よろしくお願いしますね?」
2人は握手をしているがどう見ても仲睦まじい感じでは無い。
「ここまで1年生がこれるなんて才能がありますね?ですが、私も今回は負ける訳にはいかないんですよ。」
「それは此方もです。……さて、私も真面目にやりますので、立ち向かってくださいね。」
生意気にコルが言い放つとプリーナは気に入らないようだった。
「それでは……初め!」
プリーナは剣を抜き放ち一瞬でコルへと接近し、全体重をかけて振り下ろす。
コルは対照的にプリーナの剣の腹を叩き軌道をズラす。
プリーナは多少体勢が崩れたが《体術》で持ち直すと下から剣を振る。
辛うじて躱し、距離を取るが直ぐにプリーナは距離を詰めて攻撃の手を緩めない。
「このっ!」
コルは苛立ったように無理やりプリーナを押し返す。
「流石に落ちないですね。」
「どうも!」
今度はコルから攻撃を仕掛けるが全て体捌きで躱される。
「っっ!」
激しい剣戟が続くと両者とも一息つくために距離を取る。
深呼吸をし、力を入れるとまたもや激しい金属音が鳴り響く。
「くそ……。」
コルは悪態を吐くと剣を握り直した。
そして剣を真上に振り上げる。
「死なないでくださいな。」
そしてコルが剣を振り下ろした瞬間に全てが消し飛んでいた。
地面が抉れ、壁には生徒会長が埋まっていた。
この威力の攻撃を捌く生徒会長も生徒会長だが、コルが何をしたのか理解出来ていない人も多く、審判もその1人だった。
「…………っ!勝者コル!」
思い返せばコルの一撃が強力過ぎたが、凄まじい戦いだった。




