16話
リアは警備隊の詰所にて警備隊長アリアと向き合っていた。
「貴方が学園へと入ろうとした理由とは何でしょうか?あの学園長は仕事をしないので他の者が少々手を回したのでしょうが。」
「…………僕は学園の図書館へと入りたいのです。」
「それは……何故です?」
「両親は皇帝によって処刑されました。何故処刑されたのかを……僕は知りたい。」
「知ってどうするのですか?そこに貴方の求める物があるのかわからないのに。」
「ただ僕は育ての両親の事について何も知らない。知ろうともしなかった。ですが、それは……。」
「…………ふむ。1つ助言をするとしたらその処刑にて関係ある文献は学園にはありません。」
リアは疑う様な目をアリアに向ける。
「何故なら……あの処刑の根本は皇帝が隠していますので。」
「皇帝が?」
「ええ。ですが……父親がどの様な人だったのか、それを知るのであれば適しているとも言えます。」
アリアはリアの目を真っ直ぐに見る。
「父親であるセリ=ノティスは私の部下ではありませんからね。」
リアは目を閉じ考える。
ノティスは確実に警備隊の所属であった。
それは僕の記憶が証明している。
しかし……警備隊長であるアリアの部下ではない?
考えてもわからないリアはアリアへと向き直る。
「どうすれば図書館へと入れるのですか?」
「…………私は知りませんよ。それならばあの寝てばかりの学園長の元へと行くのですね。あの人は特殊であるが故に何か知っているかも知れませんしね。」
アリアは含むように言う。
何か知っているのは確実だがそれをこの場で言うことは無さそうだ。
「ええ。わかりました。明日学園長の元へと行きます。」
リアが詰所から出ていく。
アリアは誰に聞かせるでもなくポツリと呟いた。
「これほど喜ばしい事は無いでしょう?我が敬愛する皇帝ルビア様。」




