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令和の反三国志〜後漢のヤバい奴らを集めて王朝再興を目指す物語〜  作者: さきはるザメロンパン
第一章 出会い
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闇の始まり

時は193年。

世の中は袁紹と袁術の派閥に分かれて睨み合いが続いていた。

袁術派は最強の戦力を誇っていた孫堅が死亡したが、依然として強大な勢力を誇っていた。

中でも公孫瓚は異民族討伐で腕を磨いた白馬義従(はくばぎじゅう)と呼ばれる最強の騎馬隊を持っていた。

対する袁紹派は、戦力では袁紹が頂点であったが、天才軍師の荀彧や黄巾の乱で黄巾賊として戦った精鋭兵の青州兵を味方につけた曹操がいた。

曹操は乱世の奸雄と称されながらも、かの曹嵩の子であり類稀なる英雄の覇気を持っていた。


馬正はこのまま名声を得たとしても、どちらかにつかなければいけないことは明白であることをわかっていた。


ある日、料理屋で昼食をとりながら馬正が郭嘉、禰衡に相談した。


「袁術派と袁紹派、どちらになればよろしいでしょうか。私は争いはしたくないのですが、必ず選択の時は来ると思います。」


「袁紹に会ったけど全然だめだあいつは。表面ばっかり取り繕って中身をこれっぽっちも見やしねえ。」


「俺様はどっちも大したことねえと思うぜ。袁紹は奉孝が言ってる通りだが、袁術なんかその程度の袁紹にすら勝てねえんだぜ。孫堅も孫策も使いこなせずに天下は混乱したままだ。」


「そうですよね…。私も実はどちらにもつきたくないのです。」


「俺様もそれがいいと思う。馬正は馬正としてまた新たな勢力になればいいんじゃねえか?」


馬正は驚く。

自分が筆頭となり、勢力を率いるなんて思いもしなかった。

しかしその意味を理解した瞬間表情が曇る。


「俺はこいつより長いこと一緒にいるからわかるぜ。帝の権威を復活させて漢王朝を復興することがお前の望みだろ。お前自身が一群雄になることは望んでねえわけだ。」


「名声を身につけて帝を迎えて復興させていきたいってことか。そんなもんはな…無理だ!」


禰衡がきっぱりと言い切った。

それもそのはず、混迷しきった天下ではもはや戦でしか人を従えるはできず、袁術、袁紹のように有力な者たちが武力で支配するしか道はないのである。


「綺麗事であることはわかってます。でも話し合いで解決できることもあるはずです。」


「いや、何進や董卓を見てみろ。自分の権威を振りかざし恐怖政治を敷いた結果、信頼する部下に裏切られて身を滅ぼしている。かといって軍隊を持ってる奴らを自由にしていたらすぐに権力に目が眩んで下克上をしようとする。もうその段階はとうに過ぎたんだ。」


「奉孝の言う通りだな。馬正、お前の理想も間違いじゃねえけどもう無理だってことだ。」


「やはり戦わなければいけないのですか。私たちの目的を果たそうとすると必ず血が流れるのですか。」


「おいおい…。なんのために智略を身につけてるんだ?流れる血を少しでも少なくするのが俺たち知者だろ?」


郭嘉が頭を指でトントンと叩く。


「まあ、俺様の才能を見せびらかすには少ない被害でどれだけ利益を得られるか試すのが一番だな。孫子曰く戦わずして勝つ、これ即ち最上の勝利である、ってな!」


「お二人とも…。ですが戦を起こして多くの命が失われるような指令をする覚悟ができませぬ。」


「今すぐ戦ってわけでもないんだ。時間はまだある。焦らずに考えりゃいい。」


「…いいや奉孝、馬正。そうも言ってられないかもな。」


外が騒がしくなる。


馬正は何故か胸騒ぎがした。


自分の目的をもう一度見つめ直す時が来たと言われているような気がする。


禰衡、項樊は既に店を飛び出していた。


遠くに豪奢な馬車が停まっており、その周囲に人だかりができている。


叫ぶ者、泣く者、力なく膝をつく者、立ち尽くす者。


風に吹かれてはためく「曹」の旗が、事の次第を伝えていた。

曹操が悪役であるというイメージはやはりこれが原因でしょう。

まあ私は曹操も孫権も劉備もそれぞれにいいところと悪いところがあるので、誰が明確に悪者って言い切れません。

強いて言うなら荀彧贔屓ですが。

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