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それでも明日は・・・  作者: 亜蘭
プロローグ
1/2

始まり・・・

あの日。

「・・・、おきて」

誰かの声が聞こえた。

「・・・、お願い!!」

すべてを否定するような、悲痛な声。


15歳の春。

私は死んだ。


あの日。

姉さんが死んだ。

冷たくなっていく体。

「・・・、おきて」

母さんの願い。

「・・・、お願い!!」

暗い闇が僕を襲った。


「いってきます、姉さん」

写真の中の姉さんはいつも明るい。

15歳の春。

僕は生きている。


あの日。

「いたいのいたいの、とんでけ」

小さな天使が俺の前に舞い降りた。

覚えているのは、その呪文。


公園であった天使を、俺は探している。


あの日。

俺は見てしまった。

あいつが泣いているのを。

憧れてやまないだけの強さを持っていたあいつが静かに泣くのを。


15歳の春。

俺は悪魔に出会った。

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