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【完結】追放された無能聖女ですが、世界樹の精霊王に拾われて1000%偏愛されています 〜今さら戻れと言われても、もう「奥様」なので無理です!〜  作者: ましろゆきな
第一章:追放された無能聖女と、世界樹の精霊王 

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第九話:糖度10000%、終わらない魔力供給

 一方、世界樹の聖域。 外界の喧騒など、厚い花の壁に遮られたこの場所には、一欠片も届かない。


 朝の柔らかな光が差し込むベッドの中で、エルナはあまりの「重さ」に目を覚ました。


「……ん……。せ、セフィロス、様……?」


 目の前には、朝露に濡れた花よりも美しい、セフィロスの顔。 彼はエルナの上に覆いかぶさるようにして、彼女の細い手首を自分の指で絡め取り、うっとりとその首筋に鼻を寄せていた。


「おはよう、私の愛し子。……ゆうべは、よく眠れたかな?」


「は、はい……。でも、セフィロス様、あの……ずっと、抱きしめられたままだったような……」


 エルナの記憶は、昨夜の「魔力供給キス」の途中で、あまりの快感と熱さに溶けて途切れている。 セフィロスは、満足げに喉を鳴らすと、エルナの頬をそっと食むように愛撫した。


「当然だよ。君を離してしまったら、私の魔力がまた暴走して、君を『食べて』しまうかもしれないからね。……ああ、でも、今朝の君は昨夜よりもさらに甘い香りがする。……どうしよう、エルナ。また、供給が必要になったみたいだ」


「ええっ!? また、ですか……?」


 セフィロスの黄金の瞳が、獲物を狙う獣のように、けれど極上の愛しさを込めて細められる。 彼の手が、エルナの背中を滑り、薄い寝衣の隙間から滑らかな肌へと直接触れる。 エルナの身体が、彼の指先が触れるたびに、甘い痺れと共に反応してしまう。


「……だめ、ですか? 私を助けてくれるのは、世界で君だけなのに」


 セフィロスは、わざとらしく悲しげな顔をして、エルナの胸元に顔を埋めた。 (※内心:ふふ、この子は本当にチョロい。こうして『助けて』と言えば、どんな恥ずかしいことでも受け入れてくれる……!)


「だ、ダメじゃないです……っ。セフィロス様が、楽になるなら……」


 エルナが恥ずかしさに震えながらも、彼を拒絶せず、その背中にそっと手を回す。 その瞬間、セフィロスの理性が、甘美な音を立てて完全に消滅した。


「……いい子だ。大好きだよ、エルナ。一生、君の唇も、身体も、心も……私以外には、一秒だって貸してあげない」


 セフィロスは、昨夜よりも深く、そして情熱的に、愛しき最推しを「捕食」し始めた。


 それはもはや供給ではなく、ただの「愛の調教」であったが、幸せに包まれたエルナがそれに気づくのは、ずっと、ずっと先のことになりそうだった。

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