表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された無能聖女ですが、世界樹の精霊王に拾われて1000%偏愛されています 〜今さら戻れと言われても、もう「奥様」なので無理です!〜  作者: ましろゆきな
第二章:聖女の帰還と精霊王のジェラシー 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/19

第十九話(最終話):永遠の箱庭、二人の楽園

 それから、どれほどの月日が流れただろうか。


 外界では、エルナを捨てた王国が跡形もなく滅び、新たな歴史が刻まれていた。しかし、精霊国と世界樹の森だけは、時の流れから切り離されたように、永遠の春を謳歌している。


「セフィ様、見てください! 今年も精霊の花がこんなに綺麗に……」


 庭園を歩くエルナの姿は、数年前と変わらぬ美しさを保っていた。唯一の違いは、その尖った妖精耳が、彼女が完全にセフィロスの「対等な伴侶」となった証として、誇らしげに覗いていること。


「ああ、綺麗だね。……でも、私にとっては、君の微笑みの方が数千倍も輝いて見えるよ」


 背後からエルナを抱きしめるセフィロス。 彼は相変わらずの溺愛ぶりで、少しでもエルナが庭仕事に没頭しようものなら、すぐに「私を構ってほしい」と甘えた声を出す、困った王様のままだった。


 二人が手を取り合い、世界樹のテラスから、自分たちが守り、癒やした美しい世界を見渡す。


「昔、エルナは『道具』として扱われていた。……でも今は、この国の、そして私の『心』そのものだ」


「……はい。あの時、セフィ様が私を見つけてくださったから、私は『自分』になれました。……愛しています、私の大切な精霊様」


 セフィロスは満足げに目を細め、最愛の妻の額に、慈しむような口づけを落とした。


「……私もだよ、エルナ。この箱庭で、永遠に君を愛し抜こう」


 森の奥深く、誰も知らない二人の楽園には、今日も幸せな笑い声が響き渡っている。 かつての孤独な聖女は、今、世界で一番わがままで甘えん坊な精霊王に守られ、永遠の幸福という名の物語を紡ぎ続けている。


【―― 幸せな聖女と、執着の精霊王 大団円 ――】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ