第十一話:世界樹の閨、魂の結合
「……身体が、冷えてしまうからね」
加護の泉から、濡れたエルナを抱き上げて寝室へと運ぶセフィロス。 彼の瞳は、もはや「慈愛」だけでは説明できない、奥底に燃え盛る情欲の炎を宿していた。
エルナは、泉での過剰な刺激と魔力の交錯で、すでに意識がとろけるように曖昧だった。
「ん……せ、フィロス様……」
ベッドに横たえられたエルナの、濡れた髪がシーツに広がる。 セフィロスは、彼女の薄い寝衣を丁寧に、けれど淀みなく脱がせていった。
(ああ、なんて美しい。私の魔力で光を放つその肌……。これを全て、私の唇で貪り尽くしてしまいたい!)
「大丈夫だよ、エルナ。君の身体に残った、最後の『澱み』を、私自身が吸い上げてあげる」
セフィロスは、ベッドに身を横たえると、エルナの華奢な身体を、まるで宝物を扱うかのように抱き寄せた。 彼の温かい肌が、エルナの全身に密着する。
「ひゃっ……!?」
エルナの小さな嬌声が、静かな部屋に響きました。 セフィロスの唇が、エルナの鎖骨から胸元へと、熱い軌跡を描いていく。
「ここも、汚されていたね。君の『魔力路』が、こんなにも震えている……。私に、全てを預けておくれ」
セフィロスは、甘い吐息と共に、エルナの敏感な場所へと唇を落とす。 指先が、その柔らかな肌の上を愛撫するように這い回り、エルナの身体は弓なりに反り返った。
「んぅ……セフィロス、さま……っ。その、魔力……っ」
「……そうだ。これは、君と私の『魂の結合』の儀式。君の魂の根源に、私の存在を刻み込んでいるんだ」
セフィロスは、エルナの切なげな表情を、愛おしそうに見つめる。 彼の魔力が、エルナの身体の奥深くへと、熱い奔流となって流れ込んでいった。 それは、純粋な魔力の交流でありながら、紛れもない「情欲の共有」だった。
エルナの瞳から、一筋の涙が流れ落ちる。 それは羞恥なのか、悦びなのか、それとも、魂が深い場所で繋がってしまったことへの抗えない幸福なのか。
「……私の、私のエルナ。もう、君は誰のものにもならない。君の全ては、私のものだ」
セフィロスは、耳元でそう囁くと、エルナの唇を再び深く、深く塞いだ。
彼がエルナの全てを貪るように抱きしめ、二人の魔力が、そして魂が、一つに溶け合っていく。 世界樹の閨に、愛と執着に満ちた精霊王の、長く甘い夜が訪れるのだった。




