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第五章 薔薇と泥の結晶


 数年後、王都の薔薇園に新たな像が建てられた。


『平民の才能を守った三人の女性』


 シャーロット・ウェストン、アルガ・セレステ・クライン、そして王女セリーヌ。

 アルガは再び王都を訪れていた。

 もう金髪は三つ編みではなく簡素に結び、高価なドレスではなく平民の服を着ている。


「アルガ様……今では子どもたちの先生なんですね」


 振り返るとかつてのクラスメートが立っていた。


「もう、様付けはやめて、アルガでいいわ」

「でもあなたは伝説ですよ。貴族が平民の味方になるなんて……誰も想像できなかった」

「身分なんて生まれた偶然。でも心の在り方は自分で選べる──それだけよ」


 その夜、王太子テオドールが彼女に会いに来る。


「改革は進んでいる。でもまだ差は残っている。君の力が必要だ。王宮の改革委員会に戻ってもらえないか?」


 アルガはしばらく考え、こう答えた。


「いいえ。私は戻らない。変化は王都の上からではなく、泥の底から始まるのです。でも協力はしますわ。──友として」


 テオドールは初めて彼女に敬礼する。


「……ありがとうございます、アルガ嬢」


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