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第四章 反逆の令嬢
アルガは塔からシャーロットを救出し、王太子テオドールに真実を告げた。
「すべては私の陰謀です。父の権力と私の嫉妬が生んだ偽り。シャーロットは無実です」
王太子は愕然としたが、すぐに行動を起こす。
証拠を再検証し、宰相グレイグの不正取引を暴いた。
議会でアルガは自らの罪を告白する。
「私は貴族の特権に甘え、平民を蔑視しました。しかし、その特権は多くの人の犠牲の上に築かれていました。私は悪役と呼ばれても構いません。でもこれからは──身分を超える正義のために戦います」
貴族たちは怒り罵倒した。
「裏切り者!」
「貴族の恥だ!」
だが平民たちの間では、彼女の名が「泥の中の薔薇」と呼ばれるようになった。
改革は進みんで、シャーロットは名誉回復。
王太子はアカデミーに「身分不問の才能発掘プログラム」を設立。
アルガはアカデミーを去り、地方の貧しい村に赴いた。
そこで平民の子どもたちに教育を施し、魔法の才能を開花させる手助けをする。
「私はもう悪役じゃない。でも変化の悪役──古い秩序を壊す者にはなり続ける」




