作戦内容
そろそろ終わる
港にて
柏木「最終確認だ。我が帝国艦隊は明日、敵艦隊と接敵する。これで間違いはないな」
渡辺「はい、間違いはないです。」
柏木「大日本帝国連合艦隊司令長官である君からしたら勝率はどのくらいだ?」
渡辺「……正直なところ、五分五分と言ったところです。」
柏木「理由は?」
渡辺「現在我が帝国海軍は戦艦土佐、長門、陸奥、扶桑、山城、伊勢、日向、近江、駿河、紀伊、尾張、大和、武蔵、美濃、芙蓉峰を保有する15隻と航空母艦信濃、冲鷹、加賀、千代田、千歳、大鳳、大鷹、天城、海鷹、瑞鳳、瑞鶴、神鷹、祥鳳、翔鶴、葛城、蒼龍、赤城、隼鷹、雲鷹、雲龍、飛鷹、飛龍、鳳翔、龍驤、龍鳳、江戸、倭を保有する27隻に対して敵海軍は戦艦32隻、空母8隻です。空母で勝っても戦艦で負けています。また総兵力は対して変りません、一つでも選択を間違えると負ける可能性が高いです。」
港は静まり返っていた。
月光に照らされた戦艦の巨体が影のように並び、乗員たちは最後の準備を黙々と進めている。
その静けさとは裏腹に、明日は歴史に残る大海戦となることは、誰の胸にも重くのしかかっていた。
柏木はゆっくりと渡辺の方へ向き直った。
柏木「……よし、明日の海戦では、君に全てを託す。」
渡辺は思わず目を見開いた。
渡辺「参謀総長……?」
柏木「私は海軍の専門家ではない。作戦立案で支えることはできても、海上戦の現場での判断は、お前の方が数段上だ。」
港の灯りが揺れ、二人の顔に淡く影を落とす。
柏木「なら、私より優秀な人材に任せた方が勝つ確率が高くなる。……この戦い、負けられない。お前に全てを任せるぞ。」
渡辺は胸の奥が重く締めつけられるのを感じた。
その重さは責任であり、同時に信頼だった。
渡辺「……重すぎるお言葉です。ですが、ありがたく受け取ります。」
柏木「気楽にしなさい。トップがそのような顔では部下も不安になるからな。背中を伸ばして堂々としなさい。」
渡辺はゆっくりと姿勢を正した。
渡辺「必ず勝ちます。敵がいくら大艦隊だろうと……二度の世界大戦を生き抜いた我が帝国海軍の方が強いと証明してみせます。」
柏木「頼もしいな。お前を総司令に任命した前任も喜んでいるだろう。任せて間違いじゃなかった。」
渡辺は静かに頷いた。
渡辺「参謀総長……明日は、帝国海軍の全力をお見せしましょう。」
柏木「期待しているよ。」
二人の間に短い沈黙が落ちる。
しかしその沈黙は、恐れではなく、覚悟で満ちていた。
渡辺「……では、参謀総長。私も準備に戻ります。」
柏木「うむ。明日、歴史に残る海戦をやろうじゃないか。」
そうして二人は静かな夜の港へと歩き出した。
明日、海は炎に染まり、帝国か敵国か――どちらかが滅びる。
それでも彼らは前へ進むしかなかった。
柏木は誰もいないことを確認してから無線を取り出した
柏木「失礼します総理、予定通り明日海戦です。何もなければ被害を出しながら勝つでしょう。『……』ええ、彼なら大丈夫でしょう。保険もありますし。『……』はい、かしこまりました。失礼いたします。総理」
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