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世界に勝利した皇国よ新世界に勝利せよ  作者:
世界に慣れ始めた
63/72

立役者

もうすぐでメリークルシミマス

ミサイル艇艦隊・旗艦通信室。

第二波の発射を終えたばかりで、まだ甲板に硝煙の匂いが残っていた。

通信士が慌ただしく駆け込み、息を切らしながら報告する。

通信士「艦長! 陸軍司令部より報告!

[敵第12方面軍、全面降伏。

なお――陸軍側の交戦記録はゼロ]とのことです!」

管沢艦長は一瞬だけ沈黙した。

次の瞬間――

管沢艦長「……交戦ゼロ? はは……」

肩が震え始める。

副艦長「艦長……?」

管沢艦長「――ぶはははははははは!!!!!」

艦橋に大笑いがこだました。

管沢艦長「陸軍、まだ一発も撃ってねぇのか!?

上陸しただけで敵が降伏!? なんだそりゃあ!!」

砲撃長「艦長、少し落ち着いてください。マイク拾ってますよ。」

管沢艦長「落ち着けるか!

おいおい、俺たちミサイル艇140隻で攻撃したら――

陸軍が着く前に決着がついちまったってわけだろ!?」

彼は机を叩き、腹を抱える。

管沢艦長「ふはは! 陸軍の奴ら、今頃驚いて目ぇ白黒させてるだろうな!

[敵影なし]も何も、影どころか地面まで吹き飛ばしたんだからな!」

副艦長「まぁ……実際そうですが、あんまり言うと陸軍に怒られますよ。」

管沢艦長「怒らせとけ! 今回は俺たち海軍の手柄だ。

条約の余り呼ばわりしたやつらに見せてやりたい戦果だ!」

砲撃長が小声で囁く。

砲撃長「……まあ実際、陸軍が何もしてないってのも珍しい話ですけどね」

副艦長「敵味方どころか、味方にも容赦ないな……艦長は。」

管沢艦長は豪快に笑いながら、腕を組んだ。

管沢艦長「よし! 全艦へ通達!

“敵軍、全面降伏。陸軍の損害ゼロ。

海軍ミサイル艇艦隊――作戦目標、完全達成”だ!」

通信士「了解、全艦に配信します!」

管沢艦長「ふっ……

次の会議じゃ、陸軍に[まだ戦ってもいないだろ?]って言ってやるからな!」

副艦長「艦長、それはやめておいた方が……」

管沢艦長「言うに決まってるだろうが!」

艦橋に再び笑い声が響き渡った。

その笑いは、海の勝者としての誇らしさと、戦いを終えた安堵が混ざっていた。

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