第14ゴミ拾い 復讐と前進
ラフワー市がメリダのギルドに所属することとなったことは、世界中に大きな衝撃となった。
このことが契機となり、他のギルドが他のギルドに攻撃を仕掛ける行為が活発化した。
そして、弱いギルドは強いギルドと同盟を結ぶことで攻められることを防ぐ外交も多く見られるようになった。
はたまた、攻められる前に強いギルドに鞍替えする都市も登場し、世界は大混乱時代へと突入した。
そんな中、世界最小ギルドアイギルドは、他のどんなギルドからも相手にされなかった。
アイギルドを吸収してもうま味は全くなく、時間の無駄だからだ。
また、アイギルドはメリダのギルドの隣なので、アイギルドを攻めるということは、次にメリダのギルドを攻めると捉えられないという理由もあった。
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「またギルドの数が減ったみたいです」
イリが、寂静村からの返答を待っている間にアドとシャラに言う。
「もう他のギルドに行くという行為は、戦争をしに行きますよと言っているようなものですね……」
シャラが悲しそうに言う。
「ガーランドのギルドは復讐に燃えているなんて話しもあります」
イリが言うガーランドのギルドとは、ラフワー市がかつて所属していたギルドだ。
「復讐か……」
アドがポツリと呟くと、シャラがアドを見る。
「いや。復讐したい気持ちが俺にはよく分かるから……」
アドはかつてアドを追放したパーティーの仲間と所属していたギルドに、目にものを見せたいと常に思っていた。
「復讐が行動の原動力になる人は多くいますが、あまりいい結果を産みませんよ?」
シャラが窘めるように言うがそれをイリが否定した。
「理屈ではそうでも、復讐という言葉が正しいかは分かりませんが……このギルドを出ていった人に、出て行かなければよかった。と思わせたい気持ちは、私にもあります」
イリも他の所属していたギルド職員全員がいなくなり、裏切られた気持ちになったことがあった。
裏切られた者は裏切られた者にしか理解できないのかもしれない。
「私は……」
シャラが悲しい顔をしながら口を開く。
「アドくんとイリさんに救わた気持ちしかないので、お二人の気持ちを理解はできません……」
「ま。まぁ、俺もイリやシャラと出会って救われたけど」
ポリポリとアドが頬を掻くと、イリも私もです。と顔を赤くした。
怒りの感情に任せて発言したことをやや後悔しているようだ。
「でもそういうことですよね」
シャラが笑顔で言うと、アドとイリは目を丸くした。
「怒りの行動力があったとしても、救われた気持ちがあれば復讐は止まるかもしれない!」
「まぁ。俺も確かにあいつらにほら見ろって言いたい気持ちはあるけど、何かダメージを与えたいとかそういうのはないかも……」
「私もです。アドさんとシャラさんと出会わなければ、何をしていたか分かりませんが今でも見返したい気持ちはありますが、危害を加えたいといかそういった気持ちはないです」
アドとイリの言葉にシャラは更に笑顔になる。
「つまり、私たちで他のギルドを助けたり、私たちのギルドに加入することで救える人たちがたくさんいるかもしれないってことですよ!」
「そのためには、この村を復興させて魅力的な村にしないとね!」
アドは一層やる気を出した。
これからアドたちはアイ村の復興に力を入れることになるのだが、そんな時に寂静村からアイギルドにに所属したいという申し出があり、アイギルドはアイ村と寂静村の2つの村を持つギルドとなった。
更には、滅亡のダンジョンと穏風のダンジョンの2つのダンジョンを管理することとなった。




