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2018年9月の出来事
ヘルパーズハイという言葉がある。人を助けたり親切にすると感謝されて幸福感を得られる状態を示す、ランナーズハイからもじって生まれた心理学用語。大学の頃に耳にしたのだが、何故当時の私はこれをもっと重要視しなかったのか後悔している。昨今の世の中では自分の適職を求めて彷徨い続ける人も多いが、結局のところこのヘルパーズハイを感じられる仕事が一番良いのではと言われている。
家庭教師を初めて一ヶ月、まさしく宮本さんはこれを感じているはずだ。成績が伸びた事で支店長の子供に感謝をされる。感謝をされると幸福感がある。幸福感があると、モチベーションは当然上がっていく。
そしてごく稀に、人助けをしていると思うと延々と活動できるタイプの人間がいる。最後まで仕事の面倒を見てくれたり、手伝っている時の方が集中していたり、他にも本当は疲れてるのに電車で席を譲ったり。もしかしたら、宮本さんはそういう類の人だったのかもしれない。昼休みはコンビニ弁当を片手に参考書を眺め、タバコ休憩でしばらく帰ってこないと思ったら喫煙所で参考書を眺めていた。
「休む時間削って、よくそこまでやれますね」と聞いてみると「いや教えるって思った以上に楽しいかもなのよ。」と笑うのだった。




