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ガラケーとスマホ的な

あぁ…俺…なんて怪奇な死に方したんだろうか…覚えてる…ドラゴンの口に上半身が入るまで…くっきり覚える!所で、ココは?また…知らない場所だなぁ吹雪いてる訳じゃなく視界は真っ白しか見えない。立ってるかどうかも分からない白い空間に居ると思う。コレが死後?なのだろうか?意識があるのに永遠とこの空間に?


そう考えるとゾッとした。


こんな、何もない空間で永遠?俺は地獄に落ちたのか?想像してた地獄ではないけれど、自分が立ってるかどうかも分からないこの何もない空間で…意識だけがしっかりある。正直怖い…


そう恐怖心を大きくした時


「もしもし?聞こえてるかしら?この魂は何なのよ?輪廻転生データが一切無いと思ったら、あなたの地球産の魂じゃない!いったいどうしたと言うのよ?」


「うむ、それがその魂は地球で死に転生する筈が、そちらの世界の魔王と勇者の戦いの余波が世界空間に干渉して転移ゲートがつながってしまったのじゃ。ワシかて大切な地球の魂を好きで手放す訳がなかろう。阻止しようとしたが一部抜けてしまったのじゃ」


何か若い女性の声と渋い爺さんのやり取りする声が聞こえる…


「それで、あれだけ他の神々から、地球産の魂を転移させてって言われても絶対に外に出さなくて鎖国世界として有名なあなたの所のレア魂がウチに来たと言うのね。」


「そしてこのイレギュラーには、もう一つ問題があっての。そっちで死んだ魂はもう地球で同じ魂で転生させてやらないのじゃ…」


「何でよ?輪廻転生データがあればすぐ出来るでしょうに!」


「確かに、転生自体は確かに簡単に出来るがの?違う世界での死亡データが残ってしまったその魂は、地球に転生させるとこれまでその魂が築き上げた輪廻を一旦削除して一から魂をやり直さなくてはならなくっての!せっかく人間の魂まで昇華させた魂が、微生物の魂からやり直しなぞ可哀想じゃろ?」


「あなた…その輪廻転生システム…いつ時代のよ?世界を閉ざすからそうな事になるのよ?」


「ワシは使い慣れた輪廻転生システムがいいのじゃ!そもそもこのイレギュラーは其方の落ち度じゃろう?何とか出来んか?」


何だかガラケー派とスマホ派みたいな会話だな



「もう!わかった!わかったわよ!人間の魂で転生させれば良いのよね?出来るわよそんな事簡単に!」


「おぉ!すまんの!どうか我々のミスで死んだこの魂を救ってやってくれ!」


そんな会話を聞くしかなかった俺は、どうやら何らかのイレギュラーで世界間が繋がってソレに巻き込まれて死んだのが俺なのか。すると


「ドラゴンに食われて死んだ哀れな魂よ!目覚めなさい。あなたを転生させましょう。」


今度は俺に話しかけてるのか、ソレに何事もなかった様にさっさと転生させますってか…折角大企業に勤めてご近所さんから評判高い人間として頑張ってたのに、ささっと転生されてやるか!!謝罪を求める謝罪!!とりあえず泣いて謝罪してカメラに映れば世間も許すと言うやつだ



「いや!さっきから2人の会話聞いていたしバリバリ起きてるぞ?」


「ふぇ?」


「何だか、あんたの落ち度でこの世界で死んで地球に帰らないとか?」


「何で?繋げたまんまだった?…そんな筈は…」


「どうでもいいが!さっさと転生させてそれで終わりと?聞いた所あんた神なんだろ?その神が自分のケツも拭かず問題を無かった事にするんだな?」


「そ…そんな事ないわよ!!私はちゃんとお尻拭くわよ!」


あっ…こいつ馬鹿なのか?


「ほう?なら神様は俺に何をしてくれる?俺はあんたの世界に行って40分程で死んだんだが?」


「あ…あなたに私の加護を与えて転生させるわ」


加護?それは良いのか?と考ていると


「ごめんなさいね!でもこの世界も良いものよ?じゃっ!楽しんで?」


結局、流れる様に転生作業をすすめられた。そして俺はこの世界に転生する。騎士爵家の人間として


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