終章-3
「どうだった?」
なんか、すっごいあいにゃんらしい曲だね。
「作詞したのくるみちゃんなんだけどね」
くるみちゃんのことはよく分かんないけど、あいにゃんと相性良さそうだなって。
「うん……」
どうしたの?
「これ歌ってるの、くるみちゃんじゃなくてハツネちゃんなんだ」
動画のタイトルをもう一度読んでみると、「ハツネアイ」って書いてあった。
ハツネちゃんって、確かくるみちゃんのお姉ちゃんだよね?
「そうなんだけど……うん……ごめん」
なんか、さっきから挙動不審だね。
「本当はくるみちゃんが歌うはずだったんだけど、事情があって歌えなくて。だから代わりにハツネちゃんが歌ったんだ」
事情があって歌えなかった。その事情は、教えてくれないんだよね?
「その事情は、私たち3人だけの秘密」
あいにゃんと、くるみちゃんと、ハツネちゃんだけの秘密。
「あと私のお姉ちゃんね」
それだと4人だよね?
「そうじゃなくて、私、お姉ちゃん、くるみちゃん、ハツネちゃん。それで3人なんだ」
なんか頭が混乱してきた。
「ごめんね、変なこと言って。でも、私たちはちゃんと知ってるから大丈夫」
第三者が変なこと言ってごめんなさい。




