3条4丁目-16
「えっと……ハツネちゃんとくるみちゃんが、同一人物?」
5年前に歌を習ってたのも、「約束の歌」を作詞したのも、北川下で飛び降りたのも、全部大学2年のハツネ。そう考えると、しっかり筋が通るんだ。
くるみなんていう人は、最初からいなかった。
この仮説を聞いたハツネの答えは、
「正しいと言われれば正しいけど、違うと言われれば違う。同一人物と言われれば同一人物だけど、別人と言われれば別人」
すごい中途半端な回答だな。
「でも、私たちのこと、心配してくれてるんだね」
心配してるって言われるとなんか違うような気がするが、あいにゃんの「約束の歌」を収録できなかったんだから、責任は取ってもらわないとな。
「心配してるんだね」
心配はしてない。
「今日の授業が終わったら、あいにゃんと一緒に私の家に来て。そこで全部話す」
ハツネとくるみの秘密、教えてくれるのか?
「教えてくれるのかっていうか……そこまで辿り着いちゃったら、話すしかないよね」
同一人物仮説、あながち間違いじゃないのか。
「その代わり、ちょっと重い話になるから、それは覚悟しといて」
了解。あいにゃんには、私から電話しておく。




