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古今無双の傭兵が異世界へと行っちゃった話  作者: やまだ和興
災害級魔物を斬る
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第45話―デーモン討伐を報告する―

 俺達がマシロの街に入ろうとしたとき、門番が声をかけてくる。


「冒険者ムソウと、十二星天ミサキ様ですね?」


 俺達が頷くと、門番はほっとしたような様子になった。顔を覆う、鉄仮面を被っているからな。表情が分からない。

 妙に、小柄で、声からすると、女っぽい気がする。女の騎士なんて居るのかと思ったが、あまり気にしないようにした。


「よかった、無事だったのですね」

「ああ、心配かけたみたいだな」

「いえ……それで、あなたたちが無事ということは本当にデーモンを倒せたということでよろしいのでしょうか?」

「うん! だいじょうぶだよ~」


 門番の問いにミサキが答えると、分かりました、と言って俺達を中へ入れてくれた。門が開かれ、街の中に入ろうとすると、もう一人、騎士が立っていることに気付く。そこに居たのは、騎士団マシロ師団長コウカンだった。


「ムソウ殿、無事で何よりだ」


 コウカンは、俺の顔を見るなり、笑みを浮かべた。


「ああ。だが何故、コウカン殿がここに?」

「うむ。ロウガン殿からマシロにデーモン出現の報を聞き、こちらで外壁の防護を任されたのだ」


 ああ、そう言うことか。魔物たちが突然攻めてきたら大変だもんな……。


「だが、ムソウ殿とミサキ様が討伐に向かったと聞いて、何となくだが、安心していたよ……」

「また、人任せなことで……」


 俺とコウカンは笑い合う。そんなこと言ってるが、街の先頭に立っているコウカンを見て、やはりこの男は、騎士の中の騎士だな、と思った。


「では、皆さん。お疲れでしょうが、ギルドの方へ。ロウガン殿が首を長くして待っております」


 既に、ミサキの魔法はギルドに着いているらしい。俺達はコウカンに別れを言って、ギルドへと向かった。


 ギルドに入ると、そこに居た者たちが全員こちらを振り向いた。


「お、帰って来たぞ!」

「ご無事だったんですね~!」

「ということは支部長が言っていたことは本当なのか!」


 などなど、様々な声が聞こえてくる……。見ると、結構な数の冒険者が見える。調査に戻ってきた奴らが、これからどうするかと集まっていたみたいだ。皆、俺達の元にわらわらと集まってきて、疲れを労ってきた。

 すると、その中からマリーが出てきた。


「皆さん! 落ち着いてください! 今帰って来たばかりなんですから、ミサキ様たちも、困っているでしょう!」


 マリーに言われて、他の奴らは静かになっていく。そして、マリーは俺達の所に駆け寄ってきた。


「……さて、お帰りなさい、ムソウさん」

「ああ」

「……ご無事で安心しました」

「まあな。だがそんなに大した敵ではなかったぞ」


 俺が言うと、マリーは一瞬目を見開いたが、すぐに戻って、まあ、ムソウさんですからね、と笑っていた。


「……で、ロウガンは?」

「あ、はい。奥でお待ちになっています」


 俺はわかった、と言ってロウガンの元へと向かおうとする。すると、ミサキの声が聞こえてきた。


「私達はどうすればいいの~?」

「どうって、お前たちも来いよ。報告は、俺一人じゃない方が良いだろう?」

「え~? 素材は~?」


 ん? 素材? 回収したっけか……? デーモン達の死骸は魔物が食っていたし……。


「お前……素材って?」


 俺が聞くと、ミサキはニコっと笑って、胸を張る。


「あのね~! ちょっとだけど持って帰ったの! あとデーモンも二体いるよ! ムソウさんとハクビさんが倒した奴!」


 ……ほう、いつの間に回収していたんだ? 気がつかなかったな……。


「分かった。じゃあ、ミサキたちは素材の査定の方にでも行っていてくれ」


 ミサキはりょ~か~い! と言って、前に教えてくれた、けいれいをして、皆とエリーの所へと向かって行った。


「さて……と」


 俺はそのまま、ロウガンの部屋の前まで行き、戸を叩いた。


「冒険者ムソウだ」

「おお~! ムソウか! 入れ、入れ」


 ロウガンの明るい声が聞こえてきたので戸を開けた。


 部屋に入ると、ロウガンは机の上に水晶玉のようなものを置いて、そこに映し出された何かをリンスと共に見ていた。


「今な、ミサキ様の魔法に記録されていたものを確認していたところなんだ。お前も手伝ってくれ」


 俺は頷き、ロウガンとリンスの元へと向かった。


「ミサキ様の伝言ですと、デーモンキング、クインデーモン、デーモンロードが現れたと聞きましたが……」

「ああ。ちなみに普通のデーモンは六体だったらしいのだが、そのうち一体がデーモンキングになってしまったらしい。お、ちょうどこいつらだな……」


 そう言って俺は水晶に映し出された映像を指差す。そこには、ちょうど、山でデーモン達に囲まれ、ミサキが龍言語魔法を使い、デーモンの軍勢を薙ぎ払ったところが映っていた。

 最初は、一体だけ居ると思われていたデーモンが複数現れたが、ミサキの魔法により、消し炭になっていく様を、ロウガンとリンスは、目を丸くして眺めていた。


「こうして見ると、ミサキ様……半端ねえな……」

「まあな。俺も間近でそれを見たが、強さっていうのは何なのかわからなくなってしまったよ……」


 俺達はしばらく固まり、映像を見続ける……。


 お、次はハクビがデーモンを倒したところだな。それを見て、ロウガンが声を上げる。


「ほう……上手い戦い方になっているじゃないか……」


 ロウガンはハクビの心配をしていた男だからな。ハクビの前のような力任せで雑な戦い方ではなく、今の最小限の動きで敵を倒すやり方を見て頷いている。


「俺達が行くまでずっと戦っていたらしい。本人も気づかないうちに、体が覚えてしまったんだろうな」

「なるほど……。しかし、いくらハクビが成長したからと言ってデーモンがここまであっさりと倒されるなんてな……」


 そう。それは俺も感じていたところだ。魔法が効きづらい、力がある、大きい、強力な魔法が使える、それでもデーモンは超級というのはおかしい基準かもしれない。


「そこはおそらく、知能がある分、他の魔物よりも高めに設定されているんだと思います。そもそも、デーモンなんてめったに現れない魔物ですからね……」


 俺が疑問に思っていると、リンスが教えてくれた。それならば納得いくな。現にデーモンはミニデーモンと違って流暢に人の言葉を喋っていたからな。知能も高いはずだ。


 動物に人間並みの知能がついていたら厄介だ、と頭領にも、昔聞いたことがある。人間が今の繁栄を成しているのは、単純に他の生き物の頭が悪いからだと……。


 そう思うと、デーモンが超級というのも納得できるな。


「……しかし、ハクビはどれだけ強いんだ? デーモンをほとんど一撃とはな……」


 ロウガンがボソッと呟く。……これ、ルーシーを倒すところを見たら、ロウガン、卒倒するんじゃないか……?


 そんなことを思っていると、ゼブルとルーシーが水晶に出てきた。


「ほう、これがデーモンロードとクインデーモン、それにデーモンキングだな? このクインデーモンはサキュバスってことらしいが、お前にはどう見えた?」


 ロウガンはルーシーを指差して俺を見た。


「いや、どうって……翼と角と尻尾がついている女だな」


 俺が答えるとロウガンはふむ、と頷く。


「まあ、これは記録された映像だから、俺達にもそう見えるが、サキュバスってのは魅了という幻術を持っている。それは、異性の相手に対して、その者が一番魅力的だと思う奴になりすまし、混乱させるという幻術だ。ゆえに男はサキュバスの本当の姿を知らない……とされていたが、お前には効かなかったみたいだな」


 へえ、そんな能力を持っていたのか。こいつに対しては特に何とも思わなかったな。


「状態異常完全耐性のスキルかな」


 俺がそう言うと、ロウガンもリンスも、恐らく……と頷いた。


 さて、場面はハクビがルーシーと闘うところになった。ぴよちゃんが出た途端、ロウガンとリンスは目を輝かせる。


「おお、これがミサキ様の契約獣のオピニンクスか……」

「すごい立派なオピニンクスですね。……ミサキ様一人いれば今回の依頼も楽だったのでは?」


 などと話している。……ミサキ一人で行ったら、あいつは罠に掛かって今頃お空の上でわんわん泣いてるよ……。


 その後も俺達は、ミサキの魔法で届けられた映像を見続ける。ハクビがルーシーを倒すところは、予想通り、ロウガンは驚いていた。何せ災害級の魔物を倒したのだ。狂気スキルを極めれば、あんなこともできるのか、とロウガンは若干引き気味だが、何故か嬉しそうだった。


 そして、ミサキがウィズを助け出し、四神を使役して、アークを倒す場面になると、リンスが興奮していた。災害級の魔物を五体も操る様を見て、感極まったらしいな。

 リンスよ。そのうち三体は女の入浴を覗きするような奴らだぞ……。


 最後に俺がゼブルと闘う場面が映る。魂の攻撃を、俺が防ぐところと魂を開放するところ、神人化するところは、いちいち止めて俺に説明を求めてきた。

俺にも何がなんやらでわからなかったが、やはり少し、俺の方がおかしいという結論でその場は何とかなる……。


「……以上が、今回の依頼の全体的なあらましだな」


 映像は俺がゼブルを倒したところで終わっていた。


「……ふむ。要するに、またお前のよくわからない力で難を逃れたということだな……」


 ロウガンは頭を掻きながら、呟いた。


「まあ、なんにしても、街に危機が訪れるのを防げたのは良しとしましょう」


 そんなロウガンを諫めるようにリンスは言った。ロウガンは、わかってると言って、俺の方を見た。


「なんにせよ、お前のおかげで助かったわけだ。今回の依頼はギルドからお前に直接ということで報酬は出させてもらう」

「素材は少ししかないが大丈夫か?」

「ミサキ様の映像によりあなたの行いが真実であることが分かった以上、素材の有無は関係ありません。……ムソウさん、こちらをマリーさんに提示してください。そうすれば報酬は貰えます」


 そう言って、リンスが、ロウガンの名前が入った紙切れを俺に渡してきた。


「ああ、ありがとう」

「礼を言いたいのはこっちの方だ。お前にはいつも迷惑をかけているからな。明日からはお前も普通に過ごせるようにこちらも努力をするよ」


 ロウガンはそう言って俺に笑った。……本当にそうしてくれると助かるなあ。


「まあ、前からの約束は続いているからな。今後も、災害級とか現れたら、俺に言ってくれよ」

「はいはい。今回の一件で、更にお前が信用できたからな。寧ろ、お前にしか頼まねえよ」


 ロウガンはニカっと笑いながら、俺の胸を小突く。少しは、俺の強さについて、ロウガンも素直に認めたらしい。これで、この先の仕事もやりやすくなるな……。


さて、 ロウガンたちと別れた後はマリーのところへ行って、リンスから貰った紙切れを渡した。マリーはそれを受け取ると、奥の部屋へと入っていき、いつものように報酬を持ってきた。


「はい。こちらが今回の報酬の、金貨50枚です」


 袋の中にはきっちり、金貨50枚が入っていた。……結構いったな。正直、デーモンたちとの闘いに関しては、そこまで辛いものでは無かったから、ここまで貰うと悪い気がする。

 ただ、今回はミサキ達も居たから、俺だけの報酬ではないと考えると、気は楽になった。ありがたく頂戴する・


「ありがとう」


 俺はマリーに礼を言って、エリーのところへ向かった。デーモンの素材売却は終わったかな……。


 俺が素材査定のところに行くと、その瞬間、頭を抱える。

ミサキがエリーに抱き着いていた……。


「エリーさん~、かわいいいいぃぃぃぃぃ……」

「ちょ、ちょっと、ミサキ様……そろそろ放してくださるとありがたいのですが……」


 エリーはすごく困っているみたいだ。ハクビたちは何やってんだと、辺りを見渡すと、困ったように頭を抱えていた。


 ふと、ウィズが俺に気付く。ウィズは無言でミサキを指差して、「どうにかしてください」と目で訴えかけてきた。


 仕方ない……。


「リンネ……行け!」

「キュウッ!」


 俺がミサキを指差してリンネに指示すると、リンネはミサキの顔へと飛び乗った。


「うわっぷ! なに~~~?」


 ミサキは顔にリンネを張り付けたままきょろきょろとしているようだ。だが、あのままでは前が見えないよな……。ミサキはうろうろと歩きながら、壁にぶつかったりしている。


 よくやった、リンネ。

 ミサキから解放されたエリーは、キョトンとしながらも、胸を撫で下ろしていた。


「さて、エリー、大丈夫か?」


 エリーはぐったりとしながら、


「ホリー姉さんみたいです~。疲れましたあ~」


 などと言っている。エリーを前にすると、ホリーもあんな感じなのかと思いつつ、何があったんだと聞くとハクビが教えてくれた。


 素材の査定をしてもらうときから、ミサキの顔つきが怪しかったが、売却金を受け取ると同時に、我慢できない~! と言って、ミサキがエリーに飛びついたという……。


「悪気が無い分、こちらも手荒に引きはがすのもな……」


 そう言ってハクビはうつむいた。


「そうは言っても、エリーは困っていただろ? 師匠の不始末は弟子がぬぐうもんだ」


 俺がエリーの頭に手を置いて、ウィズたちに言うと、二人とハクビはエリーに頭を下げた。エリーは、気にしないでくださいっ! と言って、皆を許していた。


「キュウッ!」


 お、リンネが戻ってきた。壁にミサキがもたれかかっているのが見える。


「も~う……ムソウさんひどいよ~」

「エリーで遊んでいるからだろ。売却金、きちんと受け取れたんなら、さっさと俺のところに来いよ」


 俺はそう言って、ミサキの頭をたたいた。


 ミサキは泣きそうな目で俺を見るが、しぶしぶという感じで俺のあとについた。


「ありがとうございます、ムソウさん。…………ところで、その子がリンネちゃんですか?」


 エリーが近づいてきて俺の肩に乗っているリンネを指差して聞いてきた。


「ああ、そうだ。妖狐という魔物らしいが、何か知ってるか?」

「妖狐ですか。めったに人前に出てくることはないですし、過去に妖狐が人間に危害を加えたという記録も残っていないので、生態自体は不明です」

「そうか」

「でも……可愛いですね~……」


 そう言ってエリーはリンネに手を近づけるが、リンネは驚いて俺の後ろに隠れてしまった。

 俺が、頭を撫でてやると、リンネはエリーの肩に飛び移った。


 エリーはリンネの首筋を指で撫でる。すると、リンネは気持ちよさそうにしていた。


 どうやら、打ち解けられたらしいな。良かった良かった……。


 俺達はエリーと別れ、食堂の机について、いったん飯を食べながら、今回の報酬について話し合った。


 ウィズとレイカは受け取れないと言っていたが、じゃあ、二人の分は私が預かるってことで……と言ったので、その通りにしといた。ハクビの方も、俺達が来なかったら私は死んでたと言い、報酬を受け取ろうとはしなかった。

 だが、こいつはクインデーモンを倒した実績があるから、無報酬というのは流石に俺もミサキも気が引けたので、少し少なめに渡すこととなった。


 というわけでウィズとレイカの分も含めて、ミサキには金貨30枚、ハクビには金貨5枚、俺に金貨15枚という配分となった。それでも、十分な大金に、皆は目を輝かせる。いまいち、この世界の色んなものの価値は分からないが、レイカは、こんな大金、初めてだと言っている。

 それで、新しい装備でも整えておけと言うと、ウィズ、レイカ、ハクビは頷いた。


「さて……じゃあ、ギルドでやることも終わったし、この後はどうするかな……」


 時間は昼は過ぎているが、もうすぐ夕暮れだという中途半端な時間になっていた。


「ならさ、宿探しでもしてれば?」


 と、ミサキは俺に言った。お前らは? と聞くと、マシロにはミサキの土地があり、そこに家を出して今日は泊まるという。

 何でも、ミサキはあちこちに行くので、各領地に自分の土地を持っていて、依頼があればそこを拠点として生活しているらしい。家は、持って歩くくらいだからな。それで、間に合うというわけか。やはり、何か、違和感があるな……。


 ……あれ? ちょっと待てよ。俺は?


「あ、ムソウさんも泊まりたい? どうしようかな~、どうしようかな~?」


 ミサキはいたずらっ子のような目で、そんなことを言っているが、正直、宿はもう決めてある。


「そうか。なら、俺はギルドに泊まるよ。一人で安心して寝たいからな……」


 俺がそう言うと、ミサキ以外の三人が、助けてくれ! という目で俺を見た。

……どうにかしろって。お前たちは自らその道に飛び込んだんだから……。


 というか、こいつら今頃気づいたのか……。こいつと旅することの面倒くささを……。エンテイはああ言っていたが、それと同時に、ミサキのだらしなさに呆れていたからな。あれを見たら、ミサキの家に泊まるくらいなら、自分で野宿した方がマシだと考えていた。


 ミサキはというと、そっかぁ~とちょっと残念そうに呟いたが、すぐに元気を取り戻していく。


「じゃあ、そろそろ私たちは出るね。……ムソウさん、本当に今までありがとう!」


 ミサキはそう言って俺に頭を下げた。珍しいな。こいつがちゃんとして、礼を言うなんてな……最後くらいは、俺の方も、ミサキに礼を言っておこう。


「……こちらこそだ。お前の魔法には幾度も助けられた。礼を言うなら俺もだ。

まだ、マシロに滞在するが、今のうちに俺も言っとこう。ありがとな、ミサキ。困ったことがあったら、呼んでくれよ。すぐに駆け付けてやるからな」


 俺はそう言って、ミサキの頭を撫でた。ミサキは嬉しそうにしてウィズとレイカを連れて出ていく。


「では、私も一緒に行くとしよう……」

「あ、ハクビ。明日から普通の討伐依頼こなすからな~」

「ああ、わかってる。朝にここに来ればいいんだな?」

「おう、それでいいぜ」

「了解だ。……にしても普通のか」


 最後にハクビはそう呟いて、ギルドを出た。そうだよ、普通の依頼を俺もするんだ。明日からな……。


 俺はマリーのところへ行き、宿泊の手続きを済ませて、部屋へと向かった。


 その後はいつも通り体を拭いて、飯を食い、途中今回の旅について聞いてきた他の冒険者に話をしながら酒を飲んで楽しんだ。


 リンネも他の冒険者、主に女性陣から撫でられたり、抱きしめられたりされている。妖狐だからと言って警戒されることもなくて良かった……。


 その後、皆と別れて、部屋へ行き、そのまま布団に入る。


 リンネは既に寝息を立てている。疲れちゃったかな……。いや、俺も疲れたな。さすがに今回は……。


 リンネも布団の中に入れてやって、俺も深い眠りの中へ落ちていった……。



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