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古今無双の傭兵が異世界へと行っちゃった話  作者: やまだ和興
海賊を斬る
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第411話―ジーンと共に調査を行う―

 ジーンと宴会を行った翌日。朝飯を食べ終えて、準備を行っていると、ジーンが家にやって来る。

 昨日は眠れたかと聞くと、オリビアと朝までぐっすりと返された。手を振るオリビアに、一抹の寂しさを覚えつつも、頼られているという感覚が嬉しかったと笑っていた。


「さて、今日はここから見て、十六番目のセーズ島から、十九番目のディズヌフ島まで調べる。アンタが加わったから、ここまではいけるだろう」

「基本的には、船の移動か? 儂ならば、転送魔法が使えるぞ」

「念の為、全部船の移動で頼む。島々の間の海で分かることもあるからな。それに、漁師達の護衛も必要になることだし」

「承知した」

「移動や調査の際、何か予知したら遠慮なく言えよ。そうでなくとも、気付いたことがあれば、逐一伝えてくれ」

「うむ。そこでなんじゃが、ムソウ殿にこれを渡しておこう」


 そう言って、ジーンが渡してきたのは、ミサキが作り上げた、離れた所に居る人間と会話が出来る魔道具「スマホ」だ。十二星天が持つ完璧なものではなく、リエン商会により試作品として作られたもので、対応する魔道具同士で無いと繋がらないものではあるが、充分だ。

 ありがたく受け取ることにするが、俺は精密な魔力操作が出来ないので、ジーンからの連絡しか受けられない。

 俺の方で、何か気付いたことがあれば、魔力操作に長けている、ルイやリアがジーンに連絡することとなり、使い方を教わり始めた。


 そうしていると、モルガン達もやってきて、今日の打ち合わせを行う。

 今日はまだ、日帰りが可能な距離なので、普通に漁を行うことも出来る。

 明日からの調査は、俺達はキャトズ島を拠点に寝泊まりし、モルガン達は、獲れた魚が入った異界の袋を持って、ジーンとアートルムに戻ることが決まった。

 流石に、護衛のエリオット達まで加わると、転送魔法で消費する魔力が大きくなるという事なので、エリオット達も、一日の終わりはキャトズ島という事になった。

 もっとも、何日かに一回は、休みの日という事で、俺達もアートルムに戻ろうと思っている。リンネも、オリビアと遊ぶ約束をしていたことだし、サヤとも、また遊びたいようだしな。

 ヴァン島以降は、気候によっては、一日の疲労も大きくなるだろうし、休みも必要になって来るだろう。


 ちなみに、ジーンによると、レオパルドがクレナでの仕事を終えて、明後日の晩に麒麟の二人を連れて、コクロに来るらしい。なので、明日の夕方にはアートルムに居ないといけないので、少し忙しない二日になりそうだ。

 レオパルドがここに来る目的の大部分が、麒麟の二人が、王都に帰る前に、リンネと遊びたいためであるので仕方ない。エリオット達もこれに納得し、打ち合わせを終えたところで、俺達は船に乗り込む。

 ジーンはツバキ達と行動する為、俺達とは別の船で出発だ。向こうの船の乗組員が、ジーンが乗ることについて、若干浮足立っていたが、船で移動する間も、儂が指示を出すという言葉に、若干引きしまった顔つきになっていく。

 流石、世界を踏破した冒険団を率いていた男。ジーンがこっちに乗らなくて、ある意味良かったとモルガン達は笑い合っていた。


 さて、桟橋から出航し、島に着くまでは、少し身を休めていた。皆も、船べりに座って、何か話していたりする。

 一昨日くらいから現地まで少し距離があるからな。少なくとも、安全が確保された海域を抜けるまでは、ゆっくりしようと思っている。俺も、ぼーっと空を眺めていた。

 すると、モルガンが声を掛けてきた。


「ムソウさん、ちょっと良いか? 一瞬で済む」

「どうした?」


 顔を見ると、嬉しそうに笑みを浮かべながら、周りを見てみろと言ってきた。

 何かあったのだろうかと立ち上がり、船の周りを見てみると、多くの漁船や、コクロの島々を行き来する船が目に入る。

 初日よりも多い。それらの船から、こちらに向かって手を振る人間の姿が見えた。


「あれは、一体?」

「ムソウさん達のおかげで、安全だと確認された海域では、以前のように漁が出来たり、安心して、船を進めることが出来ている。それに加え、ジーン様も加わって、海賊団の問題が解決することへの希望が更に見出せたことへの、感謝の気持ちで手を振ってんだ。応えてやんなよ」


 これまで調べてきた海域は、既にギルドや騎士団により、安全だという事が明らかにされた。

 その影響で、その範囲の海でも漁が出来るようになったり、取りあえず、キャーンズ島までの島では、依頼も出来るようになっている。

 俺達の周りを走る船からは、歓声と共に、今後も頑張れという激励の声が聞こえてくる。モルガンの言うように、皆に返してやろうと手を振ると、更にその歓声は大きくなった。

 そして、それぞれの船は、どんどんと進んでいく。モルガン達は、ここから更に漁が出来ると、街も活気づくと共に、もっと魚を獲りあうことになるなと笑っていた。


 良い船出だな。そう思いながら、しばらく漁を行う船を見ながら、俺達も進んでいった。

 やがて、キャトズ島が見えて来たので、砦が作られる現場がどういう具合になっているか確認する為、神人化して島へと飛んだ。

 ギャッツやルーカスからは、俺達も泊まれる場所を作っているとのことだが、どうだろうかと思いながら島へと降り立つ。


「うおっ!?」

「な、何だあッ!?」


 いつも通り、そこに居る冒険者や騎士達に驚かれるが、慣れたようにギルドの腕輪を取り出して、事情を説明。

 この場を仕切る騎士の男が、作業をする者達が寝泊まりする建物の横に立っていた家屋に案内する。

 普通の民家で、中はいくつかの部屋と簡単な炊事場が設けられていた。


「一応、こちらで寝泊まりできるようになっております」

「ああ、こんなもんで良いぜ。ちなみに、風呂はあるのか?」

「ええ。風呂もお手洗いも外に共用のものがあります。勿論、男女分けられておりますよ」


 ここに来ている冒険者や騎士の中には、女も居るという事で、その辺りはきちんとしているらしい。

 それなら、リアもルイも文句は言わないだろう。部屋の数も、今、アートルムで寝泊まりしている家と同じ数だけあるから問題は無い。

 案内してくれた騎士に、ジーンは来るのかと、少しおどおどした様子で聞かれた。ジーンが寝泊まりするのなら、もう少し良いものを用意したいという思いがあったようで、ジーンはアートルムに帰ると言うと、ホッとしたように胸を撫で下ろす。


 気になったことを全て確認した後、キャトズ島を後にして、船を追いかける。すでに、キャーンズ島は通り過ぎているようで、海の上には何も見えない。

 少し急いで飛んでいると、徐々に二隻の船が見えてくる。そのうち、リア達が乗っている方の船に向けて飛んでいたが、更にその先に、分厚い雲がかかり、暗くなっている海域が見える。

 例のヴァン島の辺りだ。ダイアンの時は霧がかかっていたようだが、今日は、大雨と高波が発生しているようだ。ツバキが言っていたように、確かに危ない場所の様だな。

 そんなことを思いながら、船に近づいていくと、リアが声を掛けて来る。


「あ、頭領、お疲れ。ダイアンが言っていたのってあそこから?」

「そのようだな……次回の調査はあそこからだが、モルガン達は大丈夫そうなのか?」

「天候によって変わるけど、島に着けるくらいは大丈夫だって。ただ、明日からの漁はこの辺りでやるってさ」

「まあ、そうなるよな……」

「そろそろ島に着くけど、頭領はいつも通り上から行く?」

「そうさせてもらう。ただ、この島は長年、誰も近づかなかった島だから、魔物も多いだろう。気を付けていけよ」

「ええ。何かあったら、呼ぶからね」


 矢を撃って呼ぶなよと釘を差し、俺は先に島へと向かった。

 上空を飛んで、見下ろした感想は、いつもと同じく、森林が広がり、一つ小高い山がある程度だった。

 山と言っても、人は登れそうにないくらいの急斜面で切り立っている。岩肌も剝きだしており、落石なんかが発生しそうな感じだ。

 当然、何も無いとは思うが、リア達にあそこの調査は難しいだろうから、俺はまず、あそこから調べることにした。


 気配を探りながら、山に下りたつ。その瞬間だった。


「ギャアアアアアッッッ!!!」


 すぐそばから、デカい怪鳥が俺を威嚇するように襲い掛かってきた。見た目は、極彩色の羽をして、嘴と首が長く、胴体は太い鳥だ。

 目をぎょろつかせ、嘴から細長い舌を振り回し、俺を威嚇する。その舌から垂れた唾液は、地面に落ちると、シュウシュウと煙を立てながら、地面や岩を溶かす。少し酸っぱい匂いがする所から、酸のようだ。

 無間を抜いて構えるが、そこまで強い気配では無いところから、超級以上の魔物ではない様子。

 気になって鑑定スキルを使って視た。


……


極楽鳥

 派手な見た目から襲われやすい生態であり、獲物も捕らえられず、餓死することが多いが、稀に、過剰に分泌された胃液をまき散らし、外敵から身を護り、他の生物を捕食する個体が生まれる。その際の極楽鳥は、極度の飢えにより大変危険な状態となる。

食用には無害。酸を完全に取り除くことが出来た肉は柔らかく、極上。


……


 いや、食いたくはねえな。生きてはいるけど、腐りかけなんじゃねえか? 

 まあ、これを食うかどうかは置いておいて、見た所、目の前の極楽鳥は、所謂極度の飢餓で危険な状態のようだ。

 ギルドの区分は分からないが、一応倒しておこう。


「キキャアアアアアッッッ!」

「おっと! ハアッ!」


 酸を吐き出してくる極楽鳥。無間で振り払おうと思ったが、汚いと思って後方へと避ける。多分大丈夫だろうが、酸を無間浴びせるわけにはいかないからな。

 距離をとって、斬波を放つと、呆気なく極楽鳥は真っ二つになった。

 体内から出て来る強酸性の血により、辺りは有毒だと思われる赤い煙でいっぱいになる。たまらず空へと逃げた後、煙が落ち着いたことを確認し、再び、死骸の元へと向かったが、肉などは、残っておらず、骨だけとなっていた。


 どうやって食えと言うんだ、コイツ。斬って倒すのは間違いだったのだろうか……。などと思いながら、腐肉で汚れた辺りを浄化する。骨は残ったから回収したが、本当に、どうやったら、肉が食えるのだろうかと、最後までその疑問は解決しなかった。

 その後、山頂から下りていくが、極楽鳥以外の魔物の姿は確認できなかった。

 ただ、島から伝わってくる魔物の気配は、結構感じる。伝わってくる強さから、超級に近い、上級くらいのものも居る。

 恐らく、ソイツがこの島の生態系の頂点のようだが、リア達からは距離が離れているようなので、問題は無さそうだ。


 リア達は、森林の外周を進んでいるようだ。魔物の気配は中に多いようだからな。正しい判断だと思う。

 なので俺は、山を調べた後は、森の中を中心に調べていく事にした。クレナの樹海ほどではないが、鬱蒼としている。

 地面に下りるのは無しだなと思い、そのまま低く飛びながら、森の中を進んでいった。

 時折、魔物の気配が俺から離れて行ったり、草影がザザッと動くことがある。近づいてこないのは良いことだが、こんな、魔物が多いところに拠点など出来るのだろうかと思ってしまう。

 ただ、逆に言えば、拠点がある所は、魔物の数が少ないのかも知れないという可能性も出てきた。

 それに、使役しているのであれば、仮に俺達のような侵入者が居れば、逃げるのではなく、襲うようにするのではないかと感じる。

 この島にも海賊は居ないんだろうなと思いながら、なおも森の中を進んでいく。


 そして、太陽が中天に差し掛かり、昼頃になったところで昼飯にしようと思い、リア達と合流した。


「よお、何かあったか?」

「その様子だと、頭領も何も?」

「ああ。魔物も多いようだしな」

「素材も多そうっすよ。薬草とか、果物とかも結構あったっす」


 そう言いながら、チャンが見せて来たのは、回復薬や活力剤などの材料になる薬草数種に、この島に自生していると思われる果物や、野菜などだ。

 例の、サヤが好きな果物もある。これでも食べながら、話を纏めようという皆の言葉に頷き、昼飯の準備に取り掛かろうとした。

 しかし、ここでリアが声を掛けて来る。


「頭領……ちょっといい?」


 顔色が悪いリアが、俺の袖を引っ張る。


「何かあったか?」


 皆より、少し勘が良いリアだからこそ、俺でも気付かないようなことがあったのだろうかと思っていると、リアは一つため息をついて、口を開いた。


「……ここ、魔物の気配多すぎ……ちょっと、疲れた……警戒、変わってもらっていい?」


 具合の悪そうに頭に手を当てるリア。普段から、気配を探りながら島の中を進んでいて、ここは特に感じられる魔物の数が多いので、常に精神的にすり減っているようだ。


「分かった。しばらく休んでおけ」

「ありがと……頭領は大丈夫なの?」

「ああ、問題ない。こういうのは慣れだと思うから、あまり気にするなよ」

「……うん」


 落ち込んでいると思い、少し励ますと小さく口元を緩ませた気がした。

 これで良かったんだなと納得し、俺は辺りの気配を探る。そのついでに、死神の鬼迫を辺りに散らすように殺気を放つ。

 近くに居た魔物達が離れていく事を感じ取り、安心して神人化を解いた。

 そして、ルイによって飯が出来ると、それに加えて、リアがもう少し休めるように、チャンが収穫していた果実と薬草を合わせて、少し甘口の活力剤を作った。

 火にかけて、ゆっくり飲むと、リアの顔色も徐々に良くなっていく。

 再度、頭を下げられた後、焚火を囲んで、調査の状況を尋ねた。


「山の方も、魔物が居るだけだったな。流石に、人の気配は無しだ」

「じゃあ、飯食ったら次の島に行くっすか?」

「だな……っと、そういや、ジーン達の方はどうなんだろうか。ルイ、頼めるか?」

「ええ。任せて」


 ルイは頷き、懐から魔道具を取り出す。そして、ジーンに教わったように魔力を込めると、すぐにジーンの声が聞こえてきた。


『おお、ムソウ殿。儂の方から連絡しようとしていた所だ』

「未来でも見たか?」

『ハッハッハ! そういうわけではない。こちらの島の調査が終わったでな。これから、転送魔法で次の島に向かおうとしていた所だ』


 どうやら、ジーン達も島の調査を終えたようである。いつものようにリンネとダイアンが空から島を調べ、ジーンを加えたツバキ達が、内陸部を調べたようである。

 事あるごとに、未来予知を行い、今の島の様子と、未来に起こるであろう事象を確認したが、結論から言うと、何も見つからなかったとのことだ。

 俺達と同じ様に、島には数多くの魔物が居たが、他の島に移るようなものも居らず、放っておいても大丈夫とのことだ。


「分かった。俺達も今、調査を終えて昼飯を食べている。終わり次第、次の島に移る予定だ」

『承知した。では、儂らがディズユイ島、ムソウ殿らでディズヌフ島を頼む』


 ディズヌフ島は、アートルムから見て、十八番目の島だ。ジーン達は転送魔法で移動するので、船で移動する俺達にとっては近い方が良い。その辺りのことを考えてくれたんだろうと思い、すぐに了承した。


「了解。また、何かあったら連絡する。あ、そう言えば、ツバキは大丈夫か? 気分が悪そうでは無いか?」


 こちらのリアのように、ツバキも気分を悪くしているようなら、何か助言をしたいところだと思ったが、杞憂だったようだ。すぐに、本人から返事が返って来る。


『え~っと、私は大丈夫ですが、何かございましたか?』


 頭の中にキョトンとした顔のツバキが思い浮かぶ。リアに視線をやると、流石ね、と言いながら笑っていた。


「いや、何でもない。また、後で話すが、気分が悪くなったりしたら、すぐに誰かに言うんだぞ」

『? はい、かしこまりました』

「じゃあ、ジーン。引き続き、皆の事を頼んだぞ」

『任せておけ、ムソウ殿。ではな』


 その言葉を最後に、魔道具からの反応は終わった。向こうも向こうで順調に調査が行われているようで安心する。誰も怪我無くというのは、嬉しい限りだ。

 リアとは違い、ツバキは気配を探りながらの調査は大丈夫そうだという事に、リア以外の者達も感心した様子だったが、アイツは結構無理をすることがあるから、強がっているかも知れないと言うと、確かに、と頷いた。


「そういや……この調査においてはそういうことしてねえよな?」

「ダイアン達は何も言ってないっすよ。まあ、リンネちゃんも居るし、無理をしたらどうなるかくらいは分かるんじゃないっすか?」

「私は、リンネちゃんが居るから無理をしそうだと思うけどね~」

「そもそも、リンネちゃんが危険になりそうな時ってあるんすか?」


 チョウシからの質問に、しばらく熟考した後、頷いた。


「こないだのモンクの時みたいなこと以外では、マシロの雪山で遭難した時とかだよな」

「あー、神獣だけど、人里で育っているから、自然には弱くなったってとこっすか?」

「多分な。だから、正直、明日からの調査は、ツバキ達と一緒に地上を行って欲しいと思っている」

「それ、リンネちゃんだけじゃなくて、頭領もダイアンも無理なんじゃない?」

「一応、この羽織があるから分からないが、ダイアンも言うように、その時になって判断するさ」

「頭領が居てくれたら、私も楽になるかも……」

「あー、それもあるから、俺も地上を行った方が良いかも知れないな」


 悪天候で、環境が悪い中で、気配を探りながら進むということもなかなか厳しいものかも知れないからな。

 俺は何ともないが、今でさえ、リアは気分を悪くしている。ツバキもどうなるか分からないので、ツバキが気配を探れなかった時に、リンネが鼻などで手助けできるように、俺もリンネも、そして、ダイアンも、元から空を飛ぶことを考えずに、地上を進んだ方が良いかも知れないな。


「まあ、リアが倒れても、俺達で何とかするから、大丈夫っすよ」

「最悪、チョウシが荷車でも曳いて、そこにリアを乗せれば良いもんな」


 チャンの言葉に、それは良いと頷いたが、リアは微妙な顔をしている。流石にそれは恥ずかしいか。


 荷車と言えば、リエンの事を思い出す。俺がコクロに入っていたり、調査を始めて十日ほど経っているが、既にその情報も入っているだろう。

 連絡は無いから俺も放っておいているが、仮に、海賊団とぶつかる場合、リエンにも協力してもらう……というか、リエンが協力したいと言ってきている。

 今晩辺りに、俺から一報入れておくとしよう。


 さて、飯を食い終えた後は、先にモルガン達を呼びに行き、島に戻ってもらった後、ディズヌフ島に向かった。

 島に向かっていると、その先のヴァン島も見えてくる。朝かかっていた分厚い雲は未だに出ていて、晴れているこちらから見ると、ある意味絶景だが、異様な光景だ。


「なあ、モルガン。明日から、あの海域だが、大丈夫なのか? リアからは、着岸は出来るかも知れないと聞いたが……?」

「正直に言えば、今日みたいな日や強風と高波がある日なんかは無理だな。凪と霧の時はまあ、行けるが……ああいう所には、まだ、俺の腕じゃ行けねえな。俺の親父世代はバンバン行っていたがな……」


 少し悔しそうにヴァン島の方を見つめるモルガン。

 曰く、あの海域はツバキが言っていたように、昔からああいう状態なので、船乗りは誰も近寄ろうとはしなかったという。

 しかし、モルガンの父親世代では、一つの度胸試しも兼ねて、あの海域に赴き、大物を仕留めたりもしていたらしい。それも、少年時代のジーンがコクロの地図を作った功績に貢献したほどだった。

 だが、最近になって海賊の被害もあり、あの海域には誰も行く事は無く、モルガンも、入ったことは無いという。海賊の件が片付いたら、父親と同じ様に挑戦したいものだという事なので、現時点で入ることには気が引けているらしい。


「というわけで、無理そうなら、悪いがジーン様のお力であそこに入って欲しい。天気が良ければ、俺達も行けるが、悪くなりそうなら出て行くし、そこまでの責任は負いたくない」

「ふむ……分かった。じゃあ、その時は小舟か何か出してくれ。ギリギリ安全なところから、俺達だけで向かうとするよ」

「面目無えな」


 苦笑いしながら頭を下げるモルガンに、気にするなとだけ言っておいた。

 親父さんがどんな人間か分からないが、越えようと思うのなら、平和になった後で良い。

 平和には、俺達がすれば良い。そう思いながら、島に着くのを待っていた。


 やがて、船がディズヌフ島に着き、俺達は船を下りる。リアの調子を確認すると、大丈夫、とのことだったので、いつも通りに神人化し、そのまま空へと飛び立つ。

 帰りは、日が傾く前にと言われたので、少々急ぎ目に調査を行った。

 この島も魔物の気配はするが、そこまでのものは居ないようだ。ただ、数は多いし、下級から中級までの魔物が群れを成している形跡もある。

 このことから、先ほどの島と同じく、海賊団が拠点にしているとは思えなかった。

 一通り、島の内部を調べ終えて、今回も特に何も無いかと思っていた時だった。


 ピイーーーー!


 突然、甲高い音がして、音のする方向を見ると、天に向かって何か光るものが飛んでいた。

 何事かと思い、そちらの方向の気配を集中して探ると、リア達に気付く。

 近くに魔物の気配はないので、何か見つけたらしいと思い、そちらに向かって飛んで行った。


 そして、リア達と合流する。皆が居たのは、潮が引いた後の海岸だった。何かを囲うように立っている皆に近づいていくと、俺に気付いたチョウシが手を振って来る。


「頭領! これ、これ見てくれっす!」


 何か必死な様子に、本当に何事だろうと、チョウシが指さす先を見る。

 そこにあったのは、何かの木片。縄やボロボロの帆などが見え、船の残骸という事が分かる。

 辺りに散らばっている量から、それなりに大きな船だという事が伺えた。

 危険な海域も近いし、誤って入った船が、嵐に遭って、ここまで流れ着いたのではと思ったが、木片に着いていた布切れのようなものを見て、目を見開く。


「コイツは……海賊の船か!?」


 そこについていたのは、黒地に髑髏の絵が描かれた旗だった。ボロボロになっているが、間違いなく、俺がモンクでも見たものと同じものだ。

 という事は、これは海賊の船の成れの果てであることが示唆される。そう考えた俺は、他にも何かあるか、近くを皆と一緒に調査した。


「海の中は、どうするっすか?」

「俺が行く。お前らは海岸沿いを頼む」

「「「「「了解!」」」」」


 俺の指示に、皆は素早く頷く。時間を費やしても、潮が満ちると証拠も流される。

 いや、既に証拠はないかも知れないが念の為だ。リア達が辺りに散ることを確認した俺は、おにごろしよりも身体能力向上が期待できるかみごろしで鬼人化し、さらに底上げできるひとごろしを発動させて、海の中に飛び込む。

 おかげで、信じられないほど息が続くし、視界も良好だ。装備のおかげか、潮の流れもそこまで気にならない。何かないかと海底を眺める。

 生憎と言えば良いのか、海賊のものと思われる死骸は出てこなかった。

 しかし、打ち上げられた残骸以外の船の部品や、積んでいたと思われる、武器なども見つかる。


 中には、宝箱のようなものもあったので、一応回収した。


 ある程度、見つけたものを回収し終えた後、岸へと上がった。

 見ると、先ほどまで立っていた場所に、既に水が満ちてきている。結構ギリギリだったんだなと安心していると、気が付いたことが一つ。


「あれ……濡れてねえな……」


 海から上がったばかりなのに、衣服が全く濡れていない。確かに、海に潜ったはずだと思ったが、恐らく、コモンによる装備の付与効果だと思い、特に何も考えないでいると、リアが横からスッと、大きな布を渡してきた。


「そのままじゃ駄目よ。体は濡れているでしょ?」


 言われた通り、服の中を確認すると、結構濡れていた。なるほど。効果付与されているのは着物なので、着物は濡れないが、俺の体は濡れるという事か。


「ありがとう。何か見つかったか?」

「こっちは何も。船の残骸はあって、そこに乗っていた人の気配が無いって、変よね?」

「ああ。流されたかと思ったが、海底にも何も無かったし、武器はあったが、服は無かったからな。極めつけは……これだ」


 俺は体を拭き終えて、リアの前に海底で回収した宝箱を置いた。

 丁度その時、チョウシ達も戻ってきて、目の前の宝箱に何かを期待するような目を向けていた。


「これ……中に何かあったとして――」

「無論、騎士団に届けるに決まってるだろ」

「じょ、常識無えのか!」


 宝箱の中身を欲するチョウシを激しく叱責するチャン。す、すまねえと頭を下げるチョウシだが、何となく、チャンも同じ気持ちだったのではないかと疑ってしまう。

 上手いこと、気を逸らせたようだな……。

 ……すぐ横で、ふう、と安心したように息を吐くルイ。コイツもかと頭を抱えながら、皆に視線を移した。


「ところで、お前らは何か見つけたか?」


 チョウシの事は何も気にしないぞという態度で聞いたが、皆もリアと同じく、特に何も見つかっていないらしい。せいぜい、チャンが船のものと思われる金具と、錆びてボロボロになった剣が数本だった。

 関係ないとは思うが、俺も似たようなものを見つけたので、一応と思い、預かった。


「俺も、この他に海底で武器みたいなものを見つけた。それらは帰ってから調べるとして、問題はこの宝箱だ。怪し過ぎる」

「怪しいって……?」


 不思議そうな顔をする皆の前で、俺は掛かっていた錠前を力任せに外して、蓋を開けた。

 中には金銀財宝か、と目を輝かせたルイ達だったが、箱の中身は空だった。


「何だよ。空かよ……」

「つまんねえな……」


 本音が駄々洩れているぞ、皆。まあ、気にせず話を進める。


「……という事で、おかしいと思わねえか?」

「え、何?」


 ルイ達は俺の言いたいことが何か分からないようで首を傾げるが、すぐにリアが、あ、と言って、何かに気付いた顔になった。


「鍵付きで空っぽ? 何がしたいの?」


 リアの言葉に、一同、ハッとする。

 そして、眉間に皺を寄せて首を傾げ始めた。どうやら、俺が抱いた違和感に気付いたようである。


 打ち上げられた海賊船の発見は、大きな進歩ではある。今までの調査では、それらしいものは無かったし、これから調べる危険海域を睨んでいる俺達にとっては、どこか確証が得られたような気になるからな。

 ただ、この状況は不自然すぎる点が幾つもある。

 まず、船の残骸はあるが、乗組員が居た形跡がない。武器などは見つかったが、それ以外のものは見当たらない。

 船の中で過ごすためのものもなく、更には船を動かすための動力となる魔道具やスクリューなども見当たらない。流石に、どちらかは見つかると思ったが、少なくとも海底にはどこにも無かった。

 つまり、現時点で、この残骸となっている船が、果たして船として使われていたものかどういう事かも怪しいものとなっている。

 乗組員が居ないという事に関しては、海賊団同士の内紛か、魔物に襲われた、もしくは、危険海域で嵐か何かに遭い、船だけがここに来たと思われたが、最後に関して、それは無いという結論になる。

 動くかどうかわからない船で、わざわざ危険な場所には行かないだろうし、それならば、ここまで流されるとは思えなかった。流されるとしても、もっと散々な状態だろうが、船の大部分は残っている。流石にそれは無いだろう。

 内紛と魔物に襲われた件については、確かに考えられるが、船にそういった痕跡が無いことと、この宝箱だ。

 冒険者の装備まで奪うような奴らが、宝箱の中身を抜き取る所までは納得できるが、わざわざ、その後に鍵をかけるのはおかしな話だと思っている。

 さらに、チャンが見つけたものは分からないが、俺が見つけた武器は、まだまだ使えそうだ。これらも持っていかなかったところから、言ってはなんだが、リオウ海賊団らしくないと思っている。


 海賊団の痕跡は見つけたが、何とも腑に落ちない感じに、俺達は悩み続ける。


「そもそも、海賊の船が打ち上げられているって状況が不思議なんだよな。見た感じ、ここの潮の満ち引きは激しいから、昨日今日からここにある感じだが……」

「海賊側が、私達の調査をかく乱させるために、ここに置いたとか?」

「俺もそれは考えたが、やる意味あるか? こんなのすぐに用意できるって時点で、この近くに拠点があるって認めているようなものだろ」

「ごみ捨てたとか? この船、もう必要ないから、海に捨てたとか……?」


 色々な考えが出たが、チョウシの言葉に、何となくそんな感じがすると思ってしまう。処分できないし、しづらいから、打ち捨てたと言われたら、確かにそういう風に見えてしまう。

 少し、真剣にその線で考えていると、チョウシは慌てたような顔になる。


「いや、あの、と、頭領、冗談っすよ! まさか、そんな……」

「いや……何となく、良い線いってると思うぞ。こんなもん、燃やそうと思ったら、煙が立つからな。遠くに居ても分かるだろうよ。だから、流したついでに、さっきリアが言ったように、俺達のことをかく乱する意味合いもあると考えたら、何かしっくりする」


 確認を求めるようにリアに視線を移すと、納得はしていないようだが、現時点では俺の考えに賛同するように頷いた。

 ここに打ち上げられているだけの船ならば、何があったのだろうかと、この島付近を徹底的に調査するだろう。

 しかし、船には海賊の旗が付いている。あからさまに、この船が海賊の船だという事が分かる。そもそも、それのおかげで、残骸が海賊船だと俺達も判断したからな。

 普通なら、ここに海賊船がある以上、この、ディズヌフ島に何かあるのではと更に調べて、足止めを食らうところだが、怪し過ぎる状況に、そこまで、深く考えなくても良いのかも知れないと、結論付けた。


 一応、ジーンにも相談するかと聞かれて、ルイに頷くと、昼飯の時と同様に魔道具を起動させた。

 すぐに、そこからジーンの声が返って来る。


『ムソウ殿、何かあったか?』

「あー……海賊船らしきものの残骸を見つけたんだが、様子がおかしいんだ。少し意見を聞きたくてな」


 ひとまず、こちらの状況を伝えてみたが、そこからジーンからの返答は無かった。

 代わりに、向こうでも何か話しているようで、ジーンと共に、少し離れた所からツバキとハルキの声も聞こえてくる。

 何を話しているのだろうかと思っていると、ジーンの声が再び聞こえてきた。


『ムソウ殿……それは、やけにボロボロで、付近に乗組員らしき者の遺体も無く、スクリューなど、船の動力となるものが無い状態の船か?』

「え……?」


 ジーンの言葉に、俺達は顔見合わせ、目を見開いた。どうやら、俺達の目の前にあるものと同じものが、向こうにもあるようだ。


「そうだ。そっちにもあるのか?」

『ああ。今、リンネちゃんにこの近くの海底を調べてもらっているが、先ほどから、中身のない宝箱に、少し傷んだ武器のようなものが上がるだけで、海賊の遺体などは見つかっておらん』


 遺体が出てこないことに関しては、リンネに変なものを触らせたくないので、安心するが、向こうも、ここと同じ様な状態らしいという事が分かった。

 中身のない宝箱が出た時点で、こちらで見つけたものと同様に、内紛や魔物に襲われたり、たまたま嵐に遭って、というわけでも無いという事が明らかとなった。

 そして、本当に同じような状況に、ますます怪しいと感じる。


「……どう思う? こっちは、不要になった船を棄てたか、あるいは俺達の動きを、この辺りの島に留めておくために、海賊団がやったと思っているが……?」

『ああ。儂らも似たような考えだ。だから、現在ダイアン殿に、島外周を徹底的に見て貰っておるが……』

「ふむ……これは一応、持って帰った方が良いのか?」

『可能であれば頼む……っと、ダイアン殿とリンネちゃんが戻って来たな……ふむ……ふむ……なるほど……ムソウ殿。結論から言えば、海底からも島の周りからも、これ以上のものは出なかった』


 となれば、こっちの島も、これ以上調べても無駄か。ジーンと話している間に、チャンとチョウシに、船の回収を頼んだ。潮が満ちてきており、結構ギリギリだった。


「干満の差は激しいようだな。となれば、ここに船を置いたとしたら、昨日とか今日か?」

『だろうな。海藻も絡んでおらんし、残骸がここに置かれてから、そこまで時間は経ってないだろう』

「ホント……何がしたいのだろうか?」

『分からんが、一つ分かった事がある』

「分かった事?」

『やはり、向こうは儂らの動きを察知しておるようだな。儂らやムソウ殿が今日、ここに来ることをどこかで見ておるのかも知れん。もしくは……』

「内通者か? だが、俺達の予定は俺達しか知らない。それは無いだろう」


 俺達が見つけた船は、今日、この島に来る俺達をこの辺りに足止めする為に、昨日今日置かれたものとしたら、海賊団は俺達の動きを把握しているという事だ。

 ただ、今の所、俺達の動きを完全に分かっているのは、俺達以外だと、そうは居ない。せいぜい、リチャード夫婦とオリビアくらいだ。

 調査の予定は、その前夜に決まることが多いし、モルガン達にも、出発前に予定を話す。

 そこから船を置いて、俺達をここに留まらせるという事は、流石に不可能だろう。それも、俺達にバレないようにするという事も条件に入れるともっと難しくなる。


 とはいえ、ジーンの言うことも理解できる。内通者以外にも、何らかの方法で俺達の動きを把握している可能性は大だ。

 ひょっとしたら、今までの海賊団調査の際も、同じような感じだったのかも知れない。

 どこからか、調査する者達の情報を手に入れて、動きを先取りしているのかもな。ギルドや騎士団から逃れるという、後手に回るのではなく、先手を打って対応していたという事か。

 ジーンも、俺の言葉を聞いて、少なくとも、この調査に関わっている者達の中に、内通者が居るという事に関しては否定的になっていった。


『……そうだな。仮に、モルガン殿らにリオウ海賊団の隠密が居たとしても、すぐに情報を共有するという事は無理だろう』

「そういうことだな。ただまあ、今まさに俺達が話している、この魔道具を使えば、あるいは、ってところか?」


 可能性としてはそれくらいだ。遠方に居る者と会話できる、このスマホを使えば、朝の時点での、その日の俺達の予定を海賊団に知らせることが可能だ。

 まあ、それにしても動きが早すぎるという疑念はぬぐえないがな。ただ、一応、この後、船の奴らの持ち物をジーンと確認するという事が決まった。


『そうだな。それと、念の為、改めて協力してくれる冒険者達の素性を洗い出してみるとしよう』

「ああ……しかし、協力者を疑うなんてな……」

『うむ……まあ、こうなってしまっては、仕方ないことだ。疑わしきは徹底的に、調べるとしよう。さて……そろそろ、儂らの方は船の回収が終わる所だ。そちらは如何か?』


 そう言われて、チャン達の様子を見たが、こちらも同様に、船の残骸を異界の袋に収め終わった後だった。空の宝箱や、錆びた武器などもすっきりと無くなっている。


「こちらも、その作業は終わった。この後は、一応、こっちの島を調べてみる」

『分かった。では、儂らは先に船へと戻り、皆に話を聞いてみるとしよう』


 頼んだ、と返し、ジーンとの連絡を終えた。その瞬間、俺達は一斉にため息をつく。


「さて、どうなることやら……」

「何か、分かると良いんすけどね……」

「でも……これが見つかって、私達の動きが向こうにバレてるって分かっただけでも前進よね?」


 落ち込む俺を励ますつもりなのか、ほとんど作り笑いのルイに、笑い返した。


「まあ、そうだな……そして、更に俺達が本気になって、調査に躍起になることも向こうに伝わったってことだ。今頃、びくびく震えているだろうよ」


 少々、リンネの言うところの、「悪い顔」になって答えると、皆、どこか安心したような顔になった。


「フフッ、らしくなってきたわよ、頭領。やっぱり、そうじゃないとね」

「俺も奴らの掌で踊らされている感じがしてきたっす。目にもの見せてやる……」

「チョウシ、怖えよ……頭領みたいになってきたぞ」

「いえ……私も……段々、苛ついて来たわ……頭領、絶対、海賊団を潰そうね」


 おお、いつもは冷静に突っ込みを入れて来るリアが、かなり怒っている。何も見つからなかったこれまでの調査でようやく見つけた、海賊団の痕跡。しかも、今日のリアは気配察知に力を使い、少々、体調を崩していた。

 その中で見つけた、海賊船の残骸。平穏な海域を確認できた、という言い訳で、何とも言えない調査結果に微妙な思いとなっていた中での、海賊団討伐への一歩。

 ようやく、尻尾が掴めたかと思ったら、ほとんど何の意味のないものだったという事実に、リアの心の中で、何かが吹っ切れたようだ。

 色々と頭を使うことを辞めて、半ば、力づくで調査を続け、海賊団を討伐しようと言うリアに、もちろんだと頷き、改めて俺達は、海賊団討伐を必ず成し遂げると誓った。

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