第315話―ムソウ一派が集結する―
その後、しばらくしてから見張りの交代がやってきて、俺は遅めの昼飯へと向かった。
出された机では、他の場所で見張りをしていた者達とグレンが残って、飯を食っている。
「お、ザンキも戻って来たか。様子はどうだった?」
「特に何も起きてねえよ。体がなまって仕方ない」
「じゃあ、午後からもバンバン働いてくれよ~」
午後は再び力仕事だ。見張りに比べると、体を動かすので俺もその方がありがたい。今日中には、予定の工程を終わらせるために、しっかりと飯を食っておこう。
冒険者達や、グレンと情報交換などをしながら飯を食っている時だった。
一人の冒険者が、村の入り口の方から走ってくる。
「グレンさ~ん! ムソウ一派の方々が到着されました~!」
お、ツルギ達が到着したようだ。丁度いいな。
グレンは分かったと頷き、ここに来るように促す。
しばらくすると、ツルギを先頭に、三十人ほどの冒険者達がぞろぞろと俺達が飯を食っている場所までやって来た。
ツルギと、その横に居たレミアは、俺と目が合うと安心したように笑みを浮かべた。
「少し遅れてしまって、すまなかったな」
「気にすんな。そっちも、色々と予定を変えてしまってすまなかったな」
「いえいえ。ムソ……ザンキさんも、ご無事で何よりです」
ツルギ達にも、俺の事はザンキと呼ぶようにしてもらっている為、ムソウ一派だとしても、俺とは、ただの冒険者仲間として接してもらうことになっている。
未だ、他の冒険者が居るため、挨拶はそこそこに、詳しい話は後で聞くとして、ひとまず皆の旅の疲れを労った。
「取りあえず、お前らは飯でも食ってろよ。俺は作業に行くから。村でのことについては、ここのグレンに聞いてくれ。
話は仕事が終わった後に、フジミや、フガク達も交えて、行うとしよう」
「分かった。結構急いで来たからな。腹が減って仕方ねえ。
え~と、商人のグレンさんだったか。依頼の全体的な流れと、ここを俺達の拠点にするという大まかな内容は聞いたが、詳細についてはまだ、把握しきれていない所もある。飯を食いがてら、教えてくれると助かるんだが?」
「ああ。まあ、荷物置いて座ってくれ」
そのまま、ツルギ達は空いていた椅子に座っていき、並べられた料理に手を伸ばし始める。
伝わってくる気配や、装備から、俺と共にスライムの軍勢を倒した時に比べると、全員が明らかに力をつけていることが伝わってきた。これなら、この村も安心だなと思い、俺は再び、作業場へと戻る。
フガクやジェイドと合流した後は、午前中と同じ様に、丸太を地面に差して固定する作業が続く。二人には、ツルギ達が合流したことなどを伝えておいた。ジェイドは作業の効率が良くなると喜んでいた。
しばらくして、ツルギ達も何人か、こちらの作業に加わった。他の者達は、見張りや堀の仕事、土塁の仕事、サーラと共に配膳の仕事に行ったようだ。
俺が丸太を支えていると、目を丸くしたツルギ達がこちらに寄ってきて耳打ちする。
「グレンさんから聞いたが、本当にオッサンはあの変な力を使ってないみたいだな」
変な力というのは、恐らく神人化の事だろうな。チャブラとクレナの領境の闘いに置いて、ツルギ達はあの力について把握しているからな。
俺は苦笑いして応える。
「目立つだろ。俺は静かに旅したいんだよ」
俺の言葉にツルギは、そうか、と頷いて、改めて俺の事は内緒にしておくと言って、他の皆と共に、作業場へと向かった。
俺も改めて作業をしようと思ったが、穴を埋める奴らの手が止まり、そいつらがこちらを見ていることに気付いた。
「どうかしたか?」
「オッサンは、ムソウ一派と仲が良いみたいだな、と思ってな。知り合いか?」
「まあ、そんなところだ。前はクレナに居たからな」
「ああ、あいつらが仰いでいるムソウって冒険者もクレナに居るんだっけか。なるほど……」
「納得してもらえたようで何よりだ。じゃあ、とっとと、手を動かしてくれ。丸太を支え続けるのも楽じゃないんだ」
そう言うと、冒険者達は、あ、という顔をして、穴の中に土砂を入れていく。
午前中と同じ作業を繰り返し行っていたことにより、要領もつかめてきているので幾分か作業自体も速く進んでいく。
それと同時に、若干退屈にもなってくるので、偶に土砂を入れていく作業を行ったりしながら、そんな気分を紛らわせていく。
そして、更に進めていくと、最初にフガク達が作業を終えた所まで追いつき、今日の俺達に割り当てられた分の仕事が終わった。
その場で、自分達だけで喜び合った後、フガクやジェイド達に追いつくために、丸太の支柱をたどっていく。
「結構、行くなあ。ひょっとして、もう終わったのか?」
「昨日の時点でジェイドさんとフガクさんで速かったからな。今日はそこにオッサンだ。予定よりも早く終わっていても何ら不思議は無いだろう」
それならば、この後、俺がマルドに帰るまでの間に、ツルギ達から色々と話を聞けそうだなと思っているうちに、村を一周して入り口までたどり着いたことに気付いた。
「あ、やっぱり終わってんな。皆、休憩してやがる」
「教えてくださっても良かったのに……」
一緒にここまで歩いてきた冒険者達と、確かに、何で俺達が苦労してほとんど一周しなくてはいけなかったのだろうかとため息をついていると、ジェイドが俺達に気付いてこちらまでやって来た。
「お、戻って来たか。どうだ? 不備とかあったか? 全部見て来たんだろ?」
「チッ……その為か。不備は無かったと思うぞ」
「問題ないっす~」
「頑丈っすよ~」
俺と一緒に作業した冒険者達は、俺と一緒にジロっとジェイドを睨みながら応える。少しばかり、俺も殺気を向けた為、ジェイドは若干青い顔をしながら、苦笑いし、そうか、と頷いた。
「ま、まあ、何はともあれ、今日のこっちの工程はもう終わりだ。早めにそれぞれ家に帰って、休んでいてくれ。明日からは丸太を組んでいくからな」
「「「う~っす!」」」
ジェイドの言葉に、柵の作業をしていた冒険者達は、いったん、この場から解散する。ジェイドも、元々の仲間だろうか、何人か、同じような恰好をした者達と一緒に、村の中へと戻っていった。
俺も、グレンの所で何か手伝おうとしていた時だった。ツルギや、フガク達が俺の前に集まってくる。
「ムソウのオッサン、今のうちに良いか?」
「あ……そうだな。誰も居ないことだし、色々と確認したいことは、ここで解消しておこうか」
辺りにはムソウ一派以外の冒険者は居ない。話を聞くなら今かと思い、ツルギ達に頷き、これまでの経緯を確認することにした。
「フジミ達の方は大丈夫か?」
「問題ない。あいつらのパーティの人間もここに居るからな」
パーティというのは、複数の冒険者同士での部隊のことである。フジミを隊長とした部隊の冒険者も、ここに居るということなので、ここ最近のムソウ一派全体の動きはこれでわかるということを確認し、俺達はその場で腰を下ろした。
「それで、結局、チャブラの一件以降、お前らはどう動いていたんだ?」
「多分、聞いての通りだ。前の領主と、チャブラの賢人、それから、クレナの事件の首謀者であるケリス卿、その従者の行方を分担して追っていた。
俺とフガク、ロッコウのパーティで、チャブラの前領主と賢人の行方を追っていた。フジミの所と、アサマ、エナは、ケリス卿の従者と側室とその子供の情報を追った。他のパーティは、その他から、転界教のしっぽを掴もうとしたんだが、どれもこれといった情報は無かったな」
「そうか……」
やはり、一筋縄ではいかなかったらしい。これだけ探しても、出てこないとなると、向こうもこちらの動きに気付いていると考えた方が良いだろう。
実態が分からない以上、ここで動きを止めておいた良かったのかも知れないな。
「今の所、関りのある奴らは、少し置いておいて、その他の転界教のつながりを追った奴らは、どういうところから当たったんだ?」
「そうっすね……俺達は、コクロ領の海賊を調べてたっす」
「俺は、ここ、モンクを中心とした各地の港町の、何と言うか、裏社会ってところっすね」
俺の問いに口を開いたのは、ツルギと同じくらいの男の冒険者イブキと、全身黒尽くめで、顔も黒い布で隠している、暗殺者のような冒険者トムラだ。
「何でそんなところを調べたんだ?」
「俺の方は、名は知られているけど、実態がよく分からないって点じゃ、リオウ海賊団も、転界教も似たようなもんだと思ってな。何か、つながりでも無いかと思ったんだが、結局、何も分からなかったな」
「俺は、転界教の荷が主にリエン商会を介して世界中に運ばれていたってことから、それぞれの港に張っていれば、それっぽい情報もあるかと思ったんだが、こっちも無駄骨だった」
なるほど……二人の着眼点は良いな。イブキの言う、リオウ海賊団は、先日、俺達が休暇中に遭遇した海賊団だ。
ツバキの話では、あちこちで被害をもたらしていることは分かっているが、拠点がどこなのか、海賊団を率いる首謀者の正体は謎という話だったな。
確かに、転界教との共通点も多い。何らかのつながりはあるかも知れないな。
そして、今回は不発に終わったようだが、この辺りの裏側を調べていたトムラも、間違ったことはしていないだろうな。
実際、運んだ本人はグレンだが、強力な魔道具や魔刀は、リエン商会を介して、人界各地に運ばれているようだったし、そのあたりの事も含めて、各地の港町で張るというのも分かる気がする。
まあ、今回の場合は、こちらも、転界教に関して、警戒を強めているというのが分かっているからな。そう簡単には、向こうも尻尾を出さなかったってところだな。
「となると、難しいな、これからも……」
「何がだ? オッサン」
「転界教を探ることだ。今度行われる天上の儀や、領主会議では、転界教という危ない奴らが人界に居るってことを公表する予定だからな。
こちらの警戒が強まれば強まる程、しっぽを出す可能性も低くなるだろ?」
「まあ……そうだな。けど、あいつ等って、追い込まれれば追い込まれるほど焦るって印象なんだが、そのあたりはどう思う?」
ツルギの言葉に、少し悩む。確かに、今までの、マシロの一件も、クレナの一件も、俺や、マシロの場合はミサキ、クレナの場合はジゲンと言ったように、計画の邪魔をする者が居ると分かった途端に、計画を強行しようとして、失敗しているからな。
今回も、転界教の事が人界全体に知れ渡ったとしても、むしろ慌てて、何かやらかして、あっさりと尻尾を出すかも知れないな……。
「ただ、そうなった場合、確実に各地で大きな被害が出ることは間違いないよな。せめて、領ごとだけでも、怪しい人間が分かれば良いんだがな……」
ケリスの時は、それで、すぐに対応できたし、俺達が手を出しづらい相手でも、シンキに言えば、内々に調べてくれそうなものだし。
ひとまず、ツルギ達には、転界教の事を調べていくうちに、どんな奴らが居るかとか、トウショウの里の花街のように、呪いに関連しそうな、変わった事件が、起きていないか聞いてみた。
皆は、腕を組み、う~んと考えた後、順番に口を開いていく。
「確証は無いが、この領でって言えば、リエン商会のリエンあたりは、やっぱり怪しいんじゃねえか? 一商人の持つ力を軽く超えているだろ」
「あー……リエンか。確かに怪しいと言えば怪しいが、俺は良い印象しか持っていないんだよな……」
「それも、オッサンに対する作戦かも知れないっすよ? 油断させて、オッサンの背中からグサ~っと」
イブキの言葉に、苦笑いしてしまう。確かに怪しいと言えば怪しいもんな。いろんな貴族とつながりもあることだし、金も持っているしな。
「一応、警戒はしているさ。だからこそ、俺は今、どんな時でもザンキって名乗ってんだからな」
「まあ、そっすね。ムソウのオッサンがこの領に居るって知ったら、クレナの損害を逆恨みして、襲ってきそうですし、その方が良いっすね」
なかなか怖いことを言ってくるが、俺は正直、リエン……というか、リエン商会は疑っていない。
ここ数日、モンクで過ごしてみて、モンクの商人やそれなりの実力者たちは、人を見る時に鑑定スキルを使うみたいだったからな。リュウガンの父親であるギランも、ギルド支部長のガーレンも、俺の正体をあっという間に見破っていた。
後から気付いたが、この調子だと、リエン商会で詐欺に遭った時に世話になったイーサンも、あの時、俺の正体に気付いていたかもしれない。
それなのに、何も無いということは、リエン商会が俺に手を出すという考えは持っていないだろうという結論に至った。
とはいえ、イブキの言葉もあり、僅かながら警戒もしているけどな。
「リエン商会については、よく分からないが、あそこに属している、アマンって男には注意しているつもりだ。あの商会の中では、比較的、違法な取引が多いという噂があるからな」
「あ~……アマンか。俺達も、その噂は聞いたな」
各地の裏社会を調べていたイブキが、そう答えた。
「ちなみにだが、どんな噂を聞いたんだ?」
「オッサンの言うように、やり口が汚いってことと、奴隷商や魔物商っていう、合法ギリギリの元締めみたいな存在がアマンだから、裏の根回しが半端ないってことだな。
転界教とのつながりは解明できなかったが、奴に関しては黒い噂しか聞こえてこなかった」
「モンクで借金を背負ったり、クレナで金を使い過ぎた冒険者を奴隷という商品として扱ったり、上級以上の魔物を密かに捕獲して、貴族や裏社会の住人……まあ、山賊だったり、海賊だったりに売りさばいているって話だな。
無論、幾重にも仲介人を挟んでいるから、確たる証拠が無いから、リエン商会本部すら実態は掴めていないとのことだ」
おっと……思っていたよりも危険な感じだな。貴族と繋がっているというあたりが、かなり胡散臭い。
今まで相手してきた転界教がことごとく貴族だったからな。ただ、ケリスの手記に、アマンの名は無かったから無関係という可能性もある。
しかし、それもまた、胡散臭さを増長させているような気もしてくるな……。
「一応、気に留めておくか。アマンに関しては、グレンにも協力を仰ぎ、情報を集めるようにしておこう。他に、気になる奴は居るか?」
「オウキの方はミサキ様がいらっしゃるから、下手なことは出来ないはずだ。現に、今もミサキ様は、領内のみならず、近隣の領の依頼まで、こなしていらっしゃるって話だからな。俺達も行ったが、ほとんど仕事が無くて平和そのものだった」
やれやれと言った感じに、フジミとエナの仲間達が笑っていた。ミサキについてはバッカス達もそう言っていたな。
現状、転界教の事を把握している十二星天は、クレナに居た奴ら以外ではミサキだけだ。マシロの一件に関しては殆ど当事者だからな。アイツも、俺と同じく、転界教の脅威を肌で感じている。
ウィズたちの修行の合間に、転界教の事を調べているようだが、何かめぼしいものでもあっただろうか。天上の儀で、何が話し合われたのか、どういう情報が出たのかは、後でコモンにでも確認してみよう。
「王都の方はどうだったんだ? ツルギ」
「王都の方は、そこまで調査できていない。ギルドや騎士団の総本部が置かれているから、色々と規制がかかってな。まあ、あそこはシンジ様が中心となって調査されていたから、俺達の出る幕は無いと判断し、ゴルドやシルバを中心に活動していたが、特に何も無かったよな? フガク」
「ああ。シルバは栄えているようだったし、ゴルドも相変わらず綺麗なエルフが沢山居たことだしな。魔物の数も少なくて、平和そのものだった」
ふむ……王都の方は、特に何も無いか……。まあ、これに関しては、転界教も流石に、十二星天が多く居て、騎士や冒険者の精鋭達が近くに居る状態でうかつなことはしないよな。
となると、仮に転界教の本部のようなものがあるとすれば、王都のある大陸、ミサキが居る、リヨクのある大陸は除外しても良いだろう。
そうすると、この大陸のどこかという話になる。怪しいのは、リオウ海賊団が居るとされる、コクロ領だ。
だが、ここは十二星天であるジーンという男の故郷だとも聞いた。異変があれば、ジーンが気付きそうなものだがな。そもそも、ソイツのスキルを使えば、すぐにわかりそうなことだ。コクロも除外した方が良いかな……。
「……取りあえず、気を付けるべき人間は、リエン商会のアマン、リオウ海賊団と、ケリスの関係者と、貴族ってところか。意外と多いな」
「ケリス卿の従者っていう男と、ケリス卿の家に居た者達、更に、チャブラの前領主に、賢人たちもって考えると、それだけでデカい組織ってのがすぐにわかる。ホント、オッサンが俺達を切り上げさせてくれて良かったのかも知れないな……」
ツルギの言葉に、皆は頷いている。俺の方こそ、皆が誰一人として欠けることなく無事で居てくれて良かった。踏み込み過ぎたら危険かも知れないし、既に危険な状態かも知れない。
今後は、当初の予定通り、この村を護る為に、行動してもらおう。
「さて、と。取りあえず、情報の交換会はこれで終わりで良いな。他に何か、気になることはあるか? 皆から、俺に聞きたいことでも良いんだが……?」
「あ~……ムソウのオッサン。結局、ダイアン達は無事だったんだよな?」
「ああ。お前らにも心配かけさせたが、全員無事だ」
「そうか。良かった。オッサンには聞きたいことが山ほどあったが、ひとまず俺達が気にしていたのは、それくらいだ」
安心したような顔つきになり、ツルギの言葉に同意したかのように頷く他の冒険者達を見ながら、何となく嬉しい気持ちになった。俺の“家族”のことを気にかけてくれる奴らが、ここにも居るということに関しては、素直に、あいつらの頭領として、改めて皆に頭を下げた。
「ありがとう。前にも言ったが、いつでも遊びに来てくれても良いからな。皆で出迎えるとするよ」
「ああ。いずれ行くと、伝えておいてくれ……と、そうだ。それで思い出した話がある」
ツルギの言葉に何のことだと顔を上げると、少し気まずそうに口を開いた。
「ケリス卿に付き従っていた冒険者達だが、一応、俺達の方でも調べてみたが、こちらもやはり、消息は分からなかった」
「そうか……借りを返せると思ったんだがな」
ツルギの言葉に、残念だと苦笑いする。役立てず申し訳ないと、今度は俺が頭を下げられたので、丁重に皆の顔を上げさせた。
転界教の情報に比べれば、奴らの情報なんぞは、正直どうでも良い。サネマサ達に返り討ちに遭い、中には、装備も何もボロボロの奴らも居たと聞いた。
俺達が直接手を出せないまま終わったということに関しては腹立たしい気持ちもあるが、そのまま、魔物にでも食われていろという思いもあったので別に気にしなかった。
「まあ、次に会ったら、本当に再起不能にしてやるからな。ついでで良いから、お前らも何か分かったら引き続き知らせてくれると助かる」
「ああ、了解だ」
「ただし、転界教については、俺かギルドの指示があるまでは動くな。この村で住みながら、普通に冒険者稼業をやっていろ。俺達も今後の為に、黙って力をつけておこう」
「「「「「おう!」」」」」
闘鬼神以外の冒険者に俺が指示を出すというのもおかしな話だが、コイツ等は「ムソウ一派」だ。俺の名前を勝手に使っている以上は、俺の言うことは聞いてもらうとしよう。
さて、ひとまず、今後の転界教や、邪神族への対応については大まかではあるが、目標は決まった。今は、目下進めている村での仕事を頑張っていこうと言うと、皆は頷いている。
その後は、日が落ちて飯が出来るまでツルギ達と、クレナの事やチャブラでのことを語り合い、時間を潰していた。




