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第18話「パン諸藩同盟と巨兵兵団」

ロボットはお好き?結構だが、惑星を破壊する巨兵兵団は一体全体、どこからの需要で作られたのか理解できない。


機動兵器から発展させたものが地表をガラス化させていたが、なぜ宇宙空間ではなく地表を主戦場にするのか。逆に宇宙空間は基本的には戦場ではない。


特殊な環境だ。


セレネの勧めで営業売り込みにきたのだが、航宙商品なんて売れるのか、見えない汗が流れた気がした。今回、ベルベルはお供についていない。完全な単独だ。


「六六工廠のサラザールさまですね」


担当、ということになるソウルサーボが漂ってきた。ある種の人工知能で自立した機械だ。ソーと呼んでくれとのことである。ソーは、脳内での直接のデータのやり取りよりも、音声での口頭会話を好んだ。


当たり障りのない話を少しして本題だ。


「六六工廠の最新鋭、アクティ級の売り込みですね。ちょっと買いませんか?一〇万隻くらい」


ソーに笑われた。面白い冗談です、と。冗談ではないんだがな、一応。


アクティ級とは統合案A1の正式な艦の名前だ。六六工廠内限定だが、名前があると愛着がわく。前に心のない番号の羅列でもいいだろうと押し通していたら、ひんしゅくを買ってしまい、今までやったこともないようなストライキという行動を考えているとまで脅されたことがある。名前は大事だ。


「申し訳ありません。性能が素晴らしいことはわかるのですが、むしろこちら側に特殊な事情があるのです」

「特殊、ですか」

「はい。パン諸藩同盟では宇宙での艦隊戦よりも、地上での決闘を大切にしているのです」


なるほど。異常に発展している巨兵とやらを見て納得だ。普通、ここまで大気圏内用の兵器に力を入れない。少なくとも、宇宙戦力を差し押さえてまでは、やらないのだ。


「しかし六六工廠は変わっていますね。交渉に二人目が遅れてくるなんて初めての経験です。サラザールさまもトーナメントに参加するのですか?」


……は?私はソーが何を言っているのかわからなかった。


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