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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

独り言1 戦争をしない国

作者: 作者

独り言を書いたもの。

作者の考えであって世間の考えではない。

なにも絶対読んでくださいとは言っていないのだから、読まなくてもいい。

なにも絶対読んでくださいとは言っていないのだから、考えなどを否定しないでほしい。

それがわかる人は『こういう考え方の人もいるんだな〜』て感じで読んでくれると嬉しい。

ある所に戦争をしない国がありました。


なぜなら、戦争に負け、軍事力を捨てさせられた国だからでした。


その国は、軍事力が無いため、他の国にずっと守ってもらっていました。


その国は、争いのない平和な国でした。


国民はそのうち、争いというものを忘れました。


一方、その国を守っている国は、その国ばかりを守っているわけにもいきません。


自分たちの国も守らなければならないのですから。


しかし、すぐにどうにかできるわけもなく、時間だけが過ぎていきました。






ある時、その国の一人の男が言いました。


「このまま、平和に暮らしていていいのか。他の国にずっと守ってもらって自分たちは何もしないでいいのか。」


と言いました。


男はその国のリーダーでした。


しかし国民はその男のことを激しく罵りました。


『喧嘩っ早い。』

『平和だからいい。』

『なら自分だけで戦えよ。』

『私達を巻き込まないで。』


()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。』

………


男はリーダーをやめさせられました。


男の次にリーダーになったのは「平和ならいいじゃないか」という考えの人物でした。


男が叫んだ考えはすぐに消え去りました。





また長い時間が流れ世界中を巻き込んだ戦争の途中でした。


その国を守っていた国はすぐにその国を守ることをやめ自分の国を守りました。


その国は誰にも守られなくなりました。


その国の国民は怒りました。


『ちゃんと俺達のことを守れ。』


しかし、守られてばかりでお荷物だった国の言うことなど聞く耳を持ってはもらえませんでした。


そのうち、その国は多くの国から狙われるようになりました。


毎日のように他国の飛行機が爆弾を落としてきました。


その国の国民たちは何も聞いてくれない他国から自国へと文句を言う対象を変えました。


『なんで軍隊を作らなかった。』

『なんであんな国に頼りっぱなしだった。』

『なんであの男をリーダーから辞めさせた。』


全て自分たちで決めたことなのにあたかも国のせいだというように。


そこへあの男が現れました。


国民は縋るような思いで男に助けを求めました。


そんな中男は言いました。


「自分達がしたことを棚に上げてよくいえるな。自分達が『戦争は嫌だ。だから軍隊も嫌だ。ずっとずっと守ってもらうんだ。』なんて言ってたのに、戦争が始まって守ってもらえなくなったら『なんで軍隊がないんだ。』だって。笑わせるな。お前らが決めたことだ。お前らの尻拭いはお前らでしろよ。」


と言い、隠し持っていたナイフで自殺しました。


国民たちは、これを聞いてもなお、


『なんでお前らあの人を助けなかったんだ。』


だとか


『軍隊作れよ早く。』


と、他人任せなことを叫び続けていました。


またしても、男の叫びは人々にもみ消されたのでした。








その後、地図から一つの国が消えるのにそれほど時間はかかりませんでした。


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