逢いたい
春の木漏れ日
夏の夜風
秋の銀杏
冬のクスノキ
あなたと笑うあの日々に
逢いたいと恋しいと言う日々に
もう戻れない
大好き、大好きよ
きっと逢いに行くよ
嘘つき嘘つき
逢いたい逢えない
もう逢えない
あなたの世には私は行けない
あなたの傍に私はいない
春の花壇
夏のコンビニ
秋の公園
冬の星空
あなたに逢えないこの日々に
私は、息をすることも出来ない
苦しい悔しい気持ち悪い
あなたに、あなたに逢えない
ずっとずっと先の先まで
あなたには逢えない
苦しい苦しい息を吸う
泣きわめく声も無い
春の校舎
夏の花火
秋の木枯らし
冬の楓
あぁ、淋しいよ
あなたがいない
あなたはミエナイ
大好きな大好きなあなたが
小さな箱に仕舞われて
石の下に置いてきぼり
私を見る優しげな瞳も
愛しく撫でる掌も
幸せそうに綻ぶ笑みも
なにもかもが石の下
春の夜空
夏の森
秋の夕暮れ
冬の道路
あなたを愛しく思う
気持ちが揺らぎ
あなたを思い出せなくなる
小さな箱に仕舞われて
石の下に眠るあなたに
私は、話しかけることも出来ない
大好きよ大好きよ
きっとあなたに逢いに行く
寂しい石の下ではなくて
美しい蛍の池で
私はあなたを待っている