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白の転生譚  作者: 優音 乙菜
第0章 再会の26時間
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桜の苑の… 01

妹、絶好調です!

「…うへへへへへ……。(スリスリ)うへへへ」


 目が覚めたら私は天国に居た……


 軽乗用車としては、大きい部類に入る家の車でも、荷台に荷物を詰め込めば、座椅子を倒す事は出来なくなる。

気を失った人間を車に乗せるには、寝かせた状態にしておかねば危険だ。だが、今回はお花見の荷物が荷台に乗っていて座椅子を倒せない状態だった、なので必然的に後部座席を

目一杯使う事になる、だが4人乗りの軽乗用車で4人乗っている場合、それをするには必然的に隣の誰かの膝にお世話になる必要がある。


「ぐへへへ、(スリスリ)うへへへへ、スーハースーハー(朱里:後部座席右・膝枕満喫中)」


「あの、朱里ちゃん、起きたなら退いて欲しいんだけど…(千歳:後部座席左・朱里に膝枕中)」


「………………………(母:補助席・娘の行為にドン引き中)」


「………………………(父:運転席・娘の行為にドン引き中)」


 そう、私いま お姉ちゃんに膝枕して貰ってます!! HI・ZA・MA・KU・RA・☆ そうあれですよ、膝に頭を乗っけてナデナデしてもらったり、耳かきして貰う アレ!!

お姉ちゃんもさっきまで、私の頭をナデナデしててくれたんだけど、止めちゃったんだよね…ちょっと残念。


 お父さんとお母さんがドン引きしてるけど、私は止めない。お姉ちゃんも退いてって言ってるけど…お姉ちゃんの足が痺れても私はここから退かないッ!!


「(スリスリ)でゅふふふふっふふ、(むにゅっ、むにっ、スリスリ)スーハースーハー、うへへへへへ」


「ひぃッ!!」


 ……およ?、今の反応は…膝を少し撫でただけなのに…


「(さすさす)」


「(ビクッ!!)」


 …ほぉ…お姉ちゃん…お膝も意外と敏感ですなぁ、これは良い……頭とか首とかも敏感だったけど膝もですか…出来ればもっと早く知りたかったですなぁ。ぐふふふふ。


「(ムニムニ、さすさす、スリスリ)」


「(ピクッ!ぷるぷるぷる)」


 ここか!ここがええんか!!耳まで真っ赤にして可愛なぁもお、ぐへへへへ


「(むにゅっ、スリスリ、むにっ)スーハースーハー」


「ぴぃッ!!あっ、朱里ちゃん、も、もうやめて………」


 やめる?。"ここで止まるな、お前なら出来る" 私の中の何かが叫ぶ。ここでやめたら女じゃねぇ!!


 ……おや?、車よなぜ止まる?


「2人とも、着いたわよ」


 着いた…だと!!バカなッ…私の目的地はココなんだよ、まだお姉ちゃんの膝でスリスリし足りないんだよ!、お花見なんて今更どうでも良いわ!!


「………やっと着いた…」


「…お疲れ様」


 ちょッ!お姉ちゃん、待って。私を置いて逃げないでぇッ!……そうだ、気絶!帰る時にもう一度気絶すれば良いんだ!私って天才!!


 そうと決まれば、今はお花見を楽しむとしますか…うへへへへへ、今から帰り道が楽しみね!!

頭がおかしいんじゃない!

全体的におかしいのです!

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