それなんの強化トレーニング?
「こんな感じね」
「な、なにが…?」
部屋の中には下着姿で小さくなる私と腰に手を当てて満足げにうなずく叶の姿があった。
何か確認したくなるけどここ私の家だよね!?
「なにがってそりゃあ男をおとすのに必要な準備がよ」
当たり前でしょ?とでも言うような叶に一瞬「あ、はい。そうですね」と返事をしそうになってしまった。
「え、や、なんでそんな準備が必要なの?」
「はぁ…。あんた何も分かってないのね…」
「え?えっと、ごめんなさい?」
可哀想なものをみるような目で見られて思わず謝ってしまった。
「あんたさ、1度も体の関係結んでないのよね?」
「はい、そうです」
「あんたがいくら拒んだからって3年間も放置されるってどうなのよ。それだけの期間があればそういうムードになったりするでしょ。手を出してこないってことはあんた恋人として見られてないか女として見られてないかの2択よ」
「……」
た、確かに!
どう考えても可笑しいよね!
だって2、3度迫られた時に気持ちがついてけてなくて「整理がつくまで待ってて」って言ったらそのあと迫ってこなくなっちゃって…
な、なんか抱いてくださいって言うのとか、自分からキ、キスするとかも恥ずかしくって
一緒にいられるだけで嬉しかったからそういうのはなしでもいいかな?とか思っちゃって
「いいわけないでしょ!」
「ふぇっ!?」
いきなり何!?
「全部声に出てんのよ!馬鹿でしょあんた。ガキか!小学生か!今時キスくらい幼稚園児でも好きだったらするわ!あー、もう…。今までよくフラれなかったわね。逆に感心するわぁー。いや、浮気野郎だったらこうゆう何も言わないところがよかったのか…」
前半しか聞き取れてないや。
それ言ったら殺されそう。
黙っとくのが賢明、かな?
「麗佳!」
「はい!!」
いきなり名前を呼ばれて思わず立ち上がってしまった。
あ、下着姿なんだったっけ
「あんたこっぴどくふってやりたいって言ってたわね?」
「はい!!」
「なら1度惚れ直させなさい!」
「はい!!」
「じゃあこれから毎日スクワット100回、腹筋50回、縄跳び300回、早朝と夕方にランニング5㎞がノルマよ!」
「……」
「返事は!」
「はい!!」
「食事もバランスを考えて取ること。1食でも抜いたり、偏った食事だったりしたらさっきの2倍にするわよ」
「は、はい」
叶姉さん怖いっす。
麗佳は叶に命令をくだされた。
叶「破ったらどうなるか分かるよね?」
麗佳「ガタガタ」




