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お触り厳禁、ですよ?
うぅー、流石に休日の電車はこの時間混みますよね。
人口密度高くてとても暑いです。
うん、そんなことよりもこの状況はなんでしょうか。
これはいわゆるカベドンというものでしょうか?
隅に追いやられた私の顔の横に彼の両手がつけられています。
汗だっくだくですよ、私。
夏ですもの、臭いとかそういうのも気になっちゃいます。
ナゼ屈む必要がありますか?
無駄に近いです!
混んでいるとはいえ並んで吊革につかまれますよね!?
この状況ほど無意味なものもないと思うのですが!?
「近い、暑苦しい。離れてくれません?」
ギロリと睨みながら言います。
「……わかった」
「ふんっ。ではさっさと…っ!?」
開いた口が塞がらないとはこのことでしょうか。
なんで私は今彼に抱き締められているのでしょう?
電車が一際大きく揺れたのを感じた次の瞬間にこれです。
まるで図ったかのようなタイミングですね。
でもこれは危ないですよ。
「変態!」
ドゴッ
「うぐっ!」
…ほらね?
倒れ伏した彼を横目に何事もなかったかのように吊革につかまります。
心臓がバクバクいっているのはきっと気のせいですよね。
そのうえとても暑いのはきっと気温のせいですね。
けして彼と触れあったからではないはずです!
麗佳の攻撃(物理)が発動!
伏線いっぱいバラバラ振り撒く…きっと全部回収してみせる!




