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これは駄目だ


叶が来るのを待ち続けて20分程たった頃。

やっと叶が現れました。


「か~な~え~!」

「えっ!ちょっ、何!?」


半泣きで抱きついた私に叶はうろたえますがそんなの気にしません。

望に羞恥心を攻撃され続けたのです。

姉たる叶にも原因があると思います。

双子ですけどね。


「もうっ!取り敢えず家の中には入れなさいよねっ」

「ごめんなさい~」



「…と言うことです」

「ふぅん。良かったじゃない」

「何がっ!?」

「今から敵と対峙するって人が自分の弱点を知らないでどうするの?」

「うぅ…」


この悪魔!

的を射ているから言い返せないけどね。


「それじゃあ、作戦会議するわよ」

「はぁーい」

「…はい」

「まず、麗佳。浮気相手は可愛いより綺麗だったのよね?」

「うん…」

「ほら落ち込まないの。浮気野郎の好みが綺麗ならあんたにも勝算があるわ。恨みを晴らしたいんでしょう?逃がした魚は大きかったってことを知らしめてやりましょう」

「うん!私、頑張る!」

「じゃあ、はい。これ読んでね♪」

「ぇ……」


天使のような笑顔の叶に渡されたのは大量の雑誌でした。


「それ読んでお洒落から恋愛術、役に立ちそうなことを学んでね」


悪魔!鬼!鬼畜~!


「何か言った?」

「な、何も?」

「そう?あ、望はまずこれに着替えて」

「はーい♪」


触らぬ神に祟りなし。

うん、何も見てない。

叶の後ろに般若が見えただとかは決してない。

自己暗示をかけている間に望が着替えて戻って来てました。


「え?の、望…?」

「そだよ~」


どうみても男の子だ!

何があったの!?

ビフォーとアフターの差が凄いよ!

髪形?服装?

決定的なのは顔、かな。


「ふふん。どんなもんよ」

「何、これ。特殊メイクでもしたの?」

「いいえ。つり目を引き立てて眉を整えただけよ。あとは髪をちょっといじくっただけね」

「麗ちゃん、僕カッコいい~?」

「え?え?」


それだけなの?

だって男の子じゃん!

信じらんない!

これじゃああの悪癖が出ちゃうよ!


「麗ちゃん?」

「触んないで!」

「えっ!?」

「汚れるでしょう!」


《シーン》


あぁ、やっちゃった…

3人の時が止まる中最初に復活したのは叶だった。


「駄目だったか。麗佳にはもうひとつ宿題が必要ね。この姿の望と向き合って普通に会話が出来るようになりなさい!」

「はい」


あぁ、どうしてこうなるんだろう。






叶が喋る→麗佳が喋らない←麗佳物思いに更ける(口に出すと危ない)


主人公が喋らないって…

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