侵略者
地球の上に1隊の宇宙船の部隊が展開しておりました。
美しい流線を描く白銀に輝く母艦を中心に、360度に美しく展開した船隊は、青く輝く地球を攻略すべく調査員を秘密裏に地球上に派遣している宇宙人の部隊です。
地球上のありとあらゆる大陸に送り込まれた調査員は、有象無象に変化しそこに住む生物…特に人間を観察調査しているのです。
「結局3割は泣かされて帰ってきたか……」
呆れたように言うのは、未開地探索隊の不動の末席である某小隊の副隊長だった。
「まぁまぁ、こいつだってまさかこんなオチになるたぁ思ってなかったんだからよ。 ほら、鼻チーンしろ」
狼耳をつけたままの隊員の鼻を甲斐甲斐しくかんでやるのは、同小隊の小隊長だった。
「ふぇっ! だって、だって…っ、小隊長ぉぉぅ」
「うんうん、泣けるだけ泣け」
小柄な隊員を抱きしめポンポン背中を撫でている小隊長を忌々しげに睨む副隊長。
「小隊長がまた、思いつきで”ハローウィンでドッキリ☆地球人の生態調査”なんて言い出すからこんなことになるんでしょうが!」
副隊長の投げたファイルの角が、見事に小隊長の眉間にめり込んだ。
「副たいちょー、シャワー室誰か使ってるんすかー? ずっと使用中マークが出てるんすけどー」
「バカ! 魔女の格好して独身男性29歳の家に行ったっきり帰って来なかったヤツいただろ! あいつ…帰ってくるなり泣きながらシャワー浴びてんだよ……」
「ああ! あいつかw 雌雄同体なんだからあんまり神経質になる必要もないだろうw」
「俺なんか、独身喪女32歳の家だったんだぜー、秒殺されて、帰宅一番乗りだったわw マジ、報告書どうしよう……orz」
「仕事をしろ、さっさと報告書を提出しろっ!」
「「「はーい」」」
「さぁて、じゃぁ今度は”クリスマスDAホーリーナイト☆ワクワク☆地球人の生態調査”でもやるかー!」
「もうあんたは黙っとけ!」
今日も平和に地球侵略の為の下調べと称して、地球の生活を堪能する宇宙人達なのであった。
というわけで、koru.でした!
もし自分だけ正解率が100%だったらどうしよう((((;゜Д゜))))
ちなみに、ここに出てきた宇宙人達は8月にUPした”かさこ地蔵”に出てきた部隊です、もし未読でしたら、併せて読んでいただければ1.5倍くらいは楽しいかもしれません☆




