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「ロバート・サムター伍長、新しい任務だ。」

初カキコ…ども…

「ロバート・サムター伍長、新しい任務だ。」

「了解しました。リー軍曹。それで、任地は?」

「サザン・ステイツ鉄道」

「列車ですか?」

「そうだ。目標は輸送中の金塊。北部に送られる途中のものだ。武器・弾薬はこちらで支給する。砲兵部隊も一緒にな……」

 『軍曹』は茶色のカウボーイ・ハットを被り、執務室の机で拳銃の手入れをしている。

「リー軍曹、あの……」

「サムター伍長、どうかしたか?」

流石に言っておきたいことがある。

「この会話、『連合国』の残党が何か企んでいるようにしか見えないのですが……リー保安官」

 ジョセフ・リー軍曹。南軍にいた頃の俺の上司だ。今はなんやかんやで保安官を務めている。

 「ハッハッハ!前からこういう会話に憧れていたのだよ!」

「国家反逆罪とかで絞首台送りになっても知りませんよ……」

 ここは西部開拓地の町にある保安官事務所リー軍曹……じゃなくて保安官はここに勤めていて、ときどき俺に保安官補佐の仕事を寄こしてくれる。

 本人いわく、『元部下か今の部下かなんて、細かいことはいいんだよ!まとめて面倒を見てやる!』らしい。コレ……そんな細かいことじゃなくね?

 閑話休題。

「列車の護衛なんて、州兵の仕事では?なぜ地方の保安官まで仕事が回ってきたのですか?」

「それなんだがな……ここ最近、列車強盗やら駅馬車やらが相次いでいるらしくてな。どうやら同じ強盗団の犯行らしい。そいつらが手に負えなくてな……この前は騎兵隊がこっぴどくやられたらしい」

「面倒な連中が現れたものですね……」

西部開拓地での強盗なんて、月数回は起こる日常的な事件なんだが、組織犯となると話が変わってくる。追いつめてもちょこまか逃げていくし、規模が大きくなりがちなので数か月かけて追いかけるようなこともザラだ。

「……で、結局ここまで仕事が回ってきたと」

「そういうこった」

 うわー……スゲーめんどくさそうな依頼が来ちまった……。今回はパスでいいかな?

「あー……。その日は風邪ひいてる予定なんで依頼は無しってことで……」

「そうか。なら薬を渡しておこう。やれ」

 ガチャッ 

 撃鉄が起こされる音と同時に、冷たいモノが首筋に押し付けられる……拳銃か。リー軍曹の部下が俺に拳銃を突きつけてきたのだ

 ……なるほど、薬ってのは鉛玉のことか。

「……よく効きそうな薬ですね」

「だろ?」

 撃たれて死ねば風邪なんてひくことないよな。死んでるんだもの

 強制参加かよ

「あー……。やっぱ風邪ひかなさそうなんで……依頼、受けられそうです」

「おぉ!ありがとう!やはり君なら受けてくれると思っていたよ」

 ……狂人め。強盗団なんかよりこのイカレ軍曹のほうがよっぽど怖い。

 ――かくして、硝煙まみれ砂埃まみれのクソみたいな仕事が始まった。




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