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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
2章転校生狩り
9/12

8:過ぎ去った出来事

あの出来事から数週間経ち、6月も終わりを迎える頃、転校生狩りの出来事は先生やクラスメイトたちのおかげとしか言えないが、穏便に済んでおり、何事も無かったかのような生活が続いていた。


僕はナキアの安全を守るため、放課後は必ずナキアの家を通り、ちゃんと帰らせてから家に直行している毎日を過ごしてた。


「ねね、今日はさ!やっとねリアが人参食べたんだよ!」

隣で笑うこの子は数週間前まで狙われていたとは思えないほど元気にしていた。


「リタも君から人参、貰って嬉しいだろうね。」


「まぁ、姿見えないけどね!」

能力ジョークなのかな、上手く言えたみたいにドヤ顔していた為、スルーして前に進もうとした。


「あ、ちょちょ!待ってよ!」

焦ったナキアは小走りで追いかけてきた。


少しだんまりし少し気まづい空間がそこには流れていた。


「あのさー!暇だったら今日どこか寄ってかない?」

ナキアは耐えられず、大きい声で語る


「どこかってどこよ」

そう質問すると


「あー、家とか?」


「いつも寄ってるだろ?」

僕がそういうと、ナキアは何故か頬を膨らませて


「だよね。」

と吐き捨てるように呟いた。


「あー、ちょいとそこのお嬢さんと若者」

声が聞こえた正面を2人とも同じタイミングで見た。


そこにはアビ校の制服のボタンを全部止めて、正の字が正面に着いたマリンキャップを被ってる糸目の少年がいた。


「…ファッションにこだわってるのかな。」

ナキアの耳元にコソコソと伝えた。


「いや、私は正義感の強い人って感じに見えるけど、」

ナキアも僕の耳元へコソコソと伝え返した。


「お、お嬢さん!お目が高いねぇ!」

そう言った糸目の少年はナキアに指をさして褒めた。


いや、そもそも聞こえないように語ったのになぜ聞こえた?

そんなこと考えてるとマリンキャップを頭から外し青髪のボブを見せてきた糸目の少年はそのまま頭だけ下げて


「うちはMOJにおるリトって言うんや、よろしゅう。」

そう言って不敵な笑みを向けた。


「あ、私は最近転校してきたナキア!よろしくね」

丁寧に頭を下げたナキアの頭上から構えるようにゲンコツした。


「いった!?なに??」


「MOJ、ナキア…君を転校生狩りしようとした集団だよ!」


「あっ!」

ナキアは思い出したかのように自分の後ろへと隠れた。


「おやぁ、さっきまではうちの事正義感の強い人って感じに見えると言ってくれたやないの?」

そう言いながらマリンキャップを整えるように被った。


「正義とは反した存在のくせに、」

そう呟いた。


リトは眉を寄せて明らかに不機嫌な顔になった。


「なんや、君ら失礼やな」


「敵に向けていい顔するわけないだろ。」

睨みつけながら言い返した。


「敵ってあんた、守ってる存在を知ってて言っとん?」

再び不敵な笑みを浮かべながらこちらを見つめてくる


「それともなんや?その子の能力が()()されとること知らんの?」


「なんで…それを!」

ナキアは怯えながら僕の背中部分と思われる場所の服をつまんだ。


「なー、悪魔ちゃん?」

そう言って怖がってるナキアを覗くような仕草をするリトを邪魔するようにナキアをもっと後ろに隠した。


「知ってる…って言ったら?」

そう言うと不審がるような顔でリトの目線は僕へと移動した。


「知っとるのに、なんで邪魔すんや。うちらは聞いたんや()使()()()()に、封印されとるその子の能力は危険やから、正義として消すようにってな。」

そう言って片手の手のひらをこちらに見せて戦う姿勢を構えた。


「知ってるさ、だから守ろうとしてんだよ。」

ありくらげ。です

感想、ご質問受け付けております。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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