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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
2章転校生狩り
8/11

7:転校生狩り

「さぁ、会議をしようか。ナキア、テータ」


そう言って笛田(担任)は僕たちを見た後、様子を伺いながら僕らに警戒してるクラスメイトの方へ向いた。


「まず転校生狩りのポスターを見たやつ挙手しろ」


笛田がそういうと大半のクラスメイトが手を挙げた。


「じゃあ、次『M()O()J()』に関わってるやつ手をあげろ。」


クラスメイトとみんな手を下げた。それもその通りだと思う。


Mete out(ミート アウト) justice(ジャスティス)(正義の鉄槌を下す)通称MOJは、ここアビ校の能力保持者(アビリティ)3人組で活動してる中学2年生の自警団で、去年の秋ぐらいから町中を轟かせてる。

だが、名前とは裏腹に自分達の正義を身勝手に掲げて批判するものは相対する存在には鉄槌という体で痛めつけるような、やばい集団だからだ。


「やはり、アイツらだけの勝手な活動か。」

笛田は首を撫でながらため息をついた。


「でも、昨日の昼にその転校生…えっと、ナキアさん?とテータが小屋前で変なことしてたって。」

1人のクラスメイトが立ち上がりながら僕らを指さしながらそう言った。


「あれは…!」

僕が誤解を解こうと声を出した瞬間


「黙れ!!座れ。」

そう笛田は大きい声で叫んだ。


「俺はなぁ、憶測や空想でベラベラと正義や理想を押し付けるやつは嫌いだぁ。」

そう言って立ち上がった生徒を睨みつけた。


「こいつが能力持ってようが持ってなかろうが、信じる気持ちはお前らはないのか?、昨日来たばっかだから信じれないってか…?」

笛田は今までだとありえないぐらい感情を込めて語る


まだ、3ヶ月しかこの人のクラスにいないけど、いつもダルそうにしてる人と同一人物と思えない顔でクラスメイト達を睨めつけている笛田に僕は少し教師としての信頼感が芽生えた。


「俺たちはクラスだ。一丸となってこそ、綺麗になるんだ。1人を省くことが、正義か?違うだろ!どんな事があろうとも、クラスを崩壊はさせない。」

そう語る笛田の目は真剣な眼差しでみんなを訴えた。


その訴えは聞いたかのように、クラスメイトの目はみんなから不審や疑いの目のような冷たい目ではなくこちらを安心させてくれる眼差しでこちらを見ていた。


「まず、どうするよ。ナキア、テータ」

先生はひと息付き僕達に先程の感情籠った声とは裏腹に優しく撫でる声で僕らに問いかけてきた。


「私の能力は凶暴なので、見せたくなかったのです。」

ナキアは皆や先生達に語る。


「私の本当の能力はウールじゃないです。」

ナキアがそういうと教室がざわついた。


それはそうだ、今の発言は今の状況的に怪しすぎる。

能力を持ってないと言われてる子が最初の紹介で嘘をついてたから。


「でも私は!」

そうナキアは震える声で大きい声を出した。


「私は能力を持ってます!」

そう言ったナキアの片手には禍々しいヤギの仮面のGOAT(ゴアト)を持っていた。


ナキアは不安そうに震わせていた。ナキアはにとっては初日から今日まで震えるように怖いことが起きまくってるからだろう。


「ガシッ」

僕はナキアの腕を掴んだ。掴まれたことに気づいたナキアは小さく頷いた。

僕と頷き返しその片手をふたりで大きく振りあげた。


「これはGOAT(ゴアト)悪魔の仮面です。」

教室全体に通るような声で僕は語る。


いつもは僕の声は小さすぎて、聞こえないと言われていた。その為初めて僕の声を聞いた人もいただろう。


「僕は昨日の小屋で能力の事を教えてもらった。確かにこの能力は僕と同じく危険なもので、人に見せれない能力だと感想を抱きました。」


ザワつく教室、震えが止まらないナキアの腕、全て僕を緊張へと誘う。


「…でも!僕は転校生にまだ教えてない場所。教えてないルールがある。それが終わるまで僕はこの子、ナキアを守る、だから…皆も手伝って欲しい。」

クラス中のざわつきは止まらない。


「私たちは何したらいい?」

教室の中で誰かが声を上げた。


「俺も!」「僕も!!」「じ、自分も!!」

次々と名乗りを上げてくれた。もちろん全員じゃないけど協力者になろうって言う子は続出してきた。


「変な噂を無くして欲しい。焦らなくていい、時間がかかってもいい。ナキアを追い出すようなクラス、学校にしない為に」

そう僕は言うとクラスメイトはバラバラだけど、やる気に満ちた声を上げた。


僕とナキアはホッとして、やっと片手を下げた。


「トンッ」

僕の背中を小さく笛田は叩き、小声で


「よくやった。」

呟いた。


「よーし、やる気に満ちてるところすまないが、その前に朝礼だ。ナキア、テータ席に戻りなさい。皆もざわつきを抑えるように」


何故だろう。僕もナキアも皆も能力をかけられてる訳ではないのに、笛田のその声に従った。


従う僕らの顔は能力をかけられた時みたいなカチカチに緊張した顔ではなく、

やる気と希望の満ちた笑みが浮かんでいた。

ありくらげ。です

感想、ご質問受け付けております。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。ありくらげ。です

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