20:学校生活Ⅱ
―数週間後
校内はもうすぐ迎える夏休みに胸を膨らませる、生徒が大半となっている頃
テータとナキアも夏休みのことで頭がいっぱいになりながら、下校する為に2人は渡り廊下を通っていた頃だった。
「やっぱりさ、アビリシティには夏祭り…とかあるの?」
ナキアは首を傾げながら、テータに質問をした。
「知らないのか?花火大会…毎年やってるんだぞ?」
テータは何も考えず、またナキアの天然っぷりのボケだと思い、呆れながら解答した。
その答えを聞くとナキアは少しだけ俯いてしまった。
そして数秒後テータはナキアの発言を思い出した。
それはナキアには両親がおらず、ずっと1人で暮らしていたことだった。
親や小学校、近所の付き合いとかで知った花火大会をナキアはどこで知ればいいのか分からなかった、噂程度にしか思えてなかったというのは仕方ないことなのだ。
「あー、ごめん!」
察するようにテータはナキアに頭を下げた。
テータのその行動に周りは少しざわざわとした
ナキアもその行動にはすごく驚き
「良いって!気にしないで!」
と頭を下げてるテータの肩を叩き顔を上げてと願った。
「そっか、ありがとう」
テータは下げていた頭を上げた。
テータなりの誠心誠意の反省ではあったが、周りからの目線は何故か、引かれてるようだ。
「ただ、こーゆーところではやめようね」
ナキアは小さい声で耳打ちした。
その声は少し困ってるようにも聞こえた。
「あ、そっか。」
テータは周りを見渡し自分達は下駄箱前に居ることを思い出し、先程の言動に少し恥じらいを持った。
「ま、まぁその代わり?命令ね!」
ナキアは急にテータの前に立ち、言い出した。
「夏祭り!連れてって?」
と言いながら手を差しだしてきた。
テータは一切の躊躇いもなくナキアが差し出してきた手を掴み
「当たり前だろ?友達!」
そう言い、掴んだ手を離さないまま微笑み返した。
「ねね、あんたらナキアとテータで合ってる?」
手と手を繋いでる2人の前に
紫髪のボブに黒マスク、猫ちゃんのカバーケースをつけているスマホを片手に持っている少女が立っていた。
二人は手を繋いでることを思い出し、恥ずかしがりながら咄嗟に手を離した。
「あー、いいよ いいよ。あんたらの関係とか私には関係ないし」
片手にスマホをいじり続けながら少女は語り続ける。
興味無さそうにも見える。
「そうだけど?」
テータが不思議そうに答える。
「そっか、」
少女はテータの質問に対してたった一言で返した。
その目線は一切テータやナキアに向くことはなくひたすらスマホを見続けていた。
「なんか…用?」
ナキアが少しだけ声をかけると
少女はピクっと身体を一瞬止めた、そしてスマホから初めて目線を外しナキアに目線を向けた。
少女はじーっとナキアを見つめてなにかに気づいたように頭を2回頷いた。
「これ、リーダーから」
そう言って白い封筒らしい物をテータに投げつけて
去っていった。
「なんだこれ?」
そう言い、2人は目を合わせ、封筒を開けることにした。
破った封筒の中に入っていた、手紙を見るとこう書かれていた。
「『果たし状、悪魔ナキアとその下僕へ 明日の朝、アビ校内校庭で待っている。MOJより』」と
ありくらげ。です
感想、ご質問受け付けております。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




