17:主従関係
テータはナキアをリビングにあげて1人分のトーストを作り始めた。
と言っても作り方はごく簡単であり
バターをフライパンに塗りスライスされている食パンを両面きつね色に焼きあげた後に、目玉焼きを固めの半熟に焼き それを先程焼いたトーストの上に置く。
毎日ナキアにテータが作ってあげてる朝食だ。
ナキアは一人暮らしだし親もいない為一人で食べる時間がある、それを寂しそうに思ったテータは家にあげて食べるようにするようになった。
いつもならテータもそれを食べるが、テータは自分の部屋にある作り置きされたおにぎり二つを今日は食べることにした。
「これ、」
そう言いながら両手に持っていた紙袋をリビングの机にナキアは置いた。
テータがその中身を見るとそこには新品同様の制服が入っていた。
と言ってもテータが今来ているボロボロの制服自体も3ヶ月前はこの制服同様の新品さだったけど。
「ありがとう。ナキア」
そう言いながら嬉しそうに新品の制服を抱き抱えるテータを見てナキアは嬉しそうに微笑み返した。
ー数分後
食事も終わり、のんびりとテータは学校の準備をしていた。
「…ねぇ、私達の関係って、なんだろうね」
突然見守っていたナキアがテータにそう呟いた。
そう発言したナキアの顔は少し複雑な表情をしていた。
「…なんだろな。」
テータは昨日の夜、自分も考えてた。なんて口に出せないまま学校の準備を続けていた。
だけど、テータもそこを気がかりに感じたのか先程より少しペースが遅くなってしまった。
「主従関係って、遊びで作ったのが実際、現実になるとすごく私にとってもテータくんにとっても迷惑…だよね」
ナキアはテータを陥れたり、独断追い詰めてやろうとした訳でもない、ただ友達になる為の冗談でやった事が現実味増してくる、この感覚がどうもモヤモヤして晴れないようだ。
テータ自身も最初こそは乗り気だったが、この約1ヶ月、疲れ切って帰ることが多い事を頭に浮かべていた。
(これは、いい事なのか?)
なんて自問自答を繰り返していた時もあった。
お互いが静まり返った時、テータは準備が終わって学校のバックを背負い立ち上がり
「それでも、友達だろ?」
後ろにいるナキアに振り返り、質問した。
不安を抱えてる表情から少しだけ、顔が緩んでナキアは頷いた。
「ほら、泣いてるとまた、夜まで二人でいる羽目になるぞ」
そう言いながらナキアを通り過ぎ様に背中をトンッと押してテータは玄関に向かった。
「それでも、いいけどね」
小さく呟く声はテータには届かなかった。
「なんか言ったかぁ?」
「なーんも!」
曇りひとつ無い顔で玄関のドア前に立つテータに向かってナキアは向かいながら返した。
ありくらげ。です
感想、ご質問受け付けております。
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ではまた。




