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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
2章転校生狩り
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13:争いを終えて、

「ん…。」

テータは目を覚ました。

すぐさま身体を起こし自分の身体を触って異変を探した。


(僕の服が血まみれだ…。)

飛び散った血が自分よ服に着いた様子を見て

テータはABNOETER(アブノエター)NALITY(ナリティ)が原因だと瞬時に理解した。


「ここ、どこだ…?」

周りを見渡したが、自分の部屋でも増しては自分が倒れた帰り道でもない。


白い空間に水色の家具、あちこちの棚に置かれてる物で女の子の部屋だとテータは考察した。


「ジロジロ見んなー、」

とテータの後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


「ナキア…さん!」

振り返るとそこには白いモコモコのパジャマ姿のナキアがそこに立っていた。


「え、なんでパジャマ?」

疑問を持つテータに対して、ナキアは何も言わずテータを指さした。


「僕、寝ちゃった!?」


「違うよ!テータ君の血が着いたの!!」

小さな沈黙が続いて二人の間には気まづい空間が流れた。


テータはジロジロ見ないでと言う発言とパジャマ姿のナキア、この事象からするにここはナキアの部屋で間違いないだろうと断定した。


「ところで、これ…」

ナキアは恐る恐ると古びた謎の辞典を背中からそっと差し出してきた。


「これ、なんて読むんだろ。」

テータは差し出してきた辞典を見つめた。


「わかんないんだよね。」

その古びた辞典の表紙には英語やイタリア語とかとは違う別世界の言語と思わしき文字が書き記されてた。


「でも、ここ」

ナキアはペラペラとページをめくって、とあるページで手を止めた。


「これは…。」

そのページに記されてる文字は相変わらず分からないがそこに書かれてるイラストには見覚えがあった。


GOAT(ゴアト)…?」

目に映ったイラストはナキアが持っている禍々しいヤギの仮面GOAT(ゴアト)そのものだった。


「これ、私の昔の部屋にあってね、テータ君の能力でこの仮面が出てきたあの日から、辞典のことをいつか教えたくて。」


(だから、今日の帰り道に家に寄りたいと言ったのか)

自分の鈍感さに初めてテータは気づいた。


「これ、読めたら…能力のことがわかるのかな。」


「多分…。」

二人の感情は徐々にこの辞典への恐怖や不信が興味に変わっていく。


「僕の能力、で見るか」

一瞬だけ、ナキアは顔をこおばらせたような気がしたが気にせずにテータは目を瞑りその場に座り込んだ。


「【ABNOTEMPO(アブノテンポ)RALITY(ラリティ)】」(一時的で完璧に求めた異常)

「【DECIPHER(ディサイファー)】」(解読しよう)


そう唱えた後、ゆっくりと閉じていた目を開けた。

その目は綺麗なエメラルド色に光っていた。


「わぁ〜」

ナキアはその綺麗な瞳を見ようとテータに近寄った。


「ちょちょ!近い!」

少し顔を赤くしながらテータは近づいてきたナキアから逃げるように目線を逸らした。


「もう少し見せてもいいじゃん。ケチ。」

ナキア少し顔をふくらませて子供のような拗ね方をし始めた。


「見てもいいけど…、これ人の情報とかも解読しちゃうから…。」

テータは手で隠してる顔を真っ赤にしていた。


ナキアは少し考えて、理解したのかバッとテータから離れて、小さい声で


「変態」

と囁いた。


能力【DECIPHER(ディサイファー)】は解読不可の文字や多言語の自動翻訳できる他に、人の身体的情報も解読できる。

他にも生き物や食べ物を見て成分を細かく解読もできる為、有毒であるかの判断も可能とする。


その為、人を見るとその人の身長から体重、血圧から持病そしてバストサイズまでもが見ただけで分かるという優れた能力だ。


「ほら!翻訳して!」

ナキア一旦離れてそう語ったが離れすぎたと気づき少しだけテータに近寄った。


テータはエメラルド色に光る目を古びた本へと向けた。

じーっと見つめたあとテータは小さくボソッとつぶやいた。


DevilsPath(悪魔導書)…?」

解読した文字をテータは小さく呟くと、古い辞典は宙に50cm程浮き、空中に飛びながらそこで留まった。

ありくらげ。です

感想、ご質問受け付けております。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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