11:途切れた世界。
目の前がバチンッと電源を切ったテレビのように途切れた。
微かに聞こえるナキアの声も、だんだん遠くに離れていくように聞こえなくなっていった。
なんだっけ。血?あぁ、そうか死ぬのか―
「テータ君!!テータ君!」
大声で泣きながら叫ぶナキアの声にテータは無慈悲反応すらしなくなった。
テータが倒れる前に飛び散らした血はナキアの服や顔に返り血のようについていた。
「ほな。解除したるか。」
そう言いながら、心神喪失で立ち尽くしているナキアにリトは手のひらを向けて
「【REST】。」
と言い放ち、青色の光線を当てた。
リトはガクンと一瞬ふらついた。このふらつきはナキアやましてやテータとの戦闘でのフラつきではなく、リトの能力【REST】が原因だ。
リトの能力【REST】は同じくリトの能力【RESTRICT】を解除する能力だ。
通常【RESTRICT】は効果発動後約2時間後に自動的に解除される仕組みとなっている。
しかし、異例である【REST】を使う事によりその2時間をスキップすることができるのである。
細かく言うとスキップではなく、縮めて能力者自身に時間を吸い込み、吸い込んだ時間が身体に眠気という影響をもたらす。
先程のフラつきはナキアの時間を吸い込んだことによる眠気である。
「さ、後はぶっ飛ばすだけや。悪魔ちゃん」
リトはデコピンをする構えをナキアに向けて構えた。
「やっていいことと悪いことがあるでしょ!」
泣きながらナキアはリトに怒鳴った。
「知らんわ、そいつが勝手に死んだだけやろ?」
ヘラヘラしながらリトは返答をする。
「うちらの正義には犠牲はつきもんや、そこの若造みたいにぶっ倒れとるやつなんて、よー見てきたわ。」
笑いながら言うリトの表情は少し曇った。
「なら、あなたがどんなことされても何も言えないね。」
そう言って涙を拭ったナキアはGOATを目元につけた。
リトは1歩下がり、警戒をした。しかしその時にはもう遅かった
リトの目の前にいたはずのナキアは視界から消えた。
「どこや!どこに…!!」
リトは右左と目線を逸らした。
「!?!?」
探すまでもなかった。
後ろからの明らかなる殺意を感じた、リトの頭にはひとつの思考が思い浮かんだ
(ナキアは後ろにいる。)
ゾッとする速さ、震えてリトはすぐに振り向くことができなかった。
「うっ!!」
勇気を振り絞りリトが後ろを振り向いたその瞬間、
回し蹴りを顔面に食らいそのまま蹴りの勢いのままに吹き飛んだ。
飛ばされたリトは先程までの後ろの場所を見た。
「だ、だれや…あんた?」
リトは驚愕した。蹴りが飛んだその場所にいたのはナキアではなく、髪が白ではない真っ黒なストレート髪で立っている。GOATを顔につけてる女の人だった。
ありくらげ。です
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ではまた。




