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メーデー・メーデー・  作者: ありくらげ。
2章転校生狩り
10/18

9:リトの能力

「悪魔を守りたいんか?」

リトは姿勢を崩さないまま笑みひとつもこぼさない表情で語りかけてきた。


「その正義は許せないのか?」

僕の発言にリトは隠しきれない殺意の目を向けてきた


すると

「【RESTRICT(リストリクト)】!!」

とリトが唱えた。


その瞬間、リトが向けていた手のひらから緑の光線が

僕に向かってやってくる。

速すぎた光線に避けることも出来ずに当たってしまった。


「いっ…たくない??」

当たったはずの光線には痛みがなく、それどころか違和感も何一つ見当たらない。


「なんか分かんないけど、次はこっちの番だ。

ABNOTEMPO(アブノテンポ)RALITY(ラリティ)】!」(一時的で完璧に求めた異常)

「【ENCHANT(エンチャント)】!」(身体強化!)

そう唱えて、僕の身体が一瞬、筋肉質になった。


リトに向かって突進し、顔面に向かって殴りつけた。

そのまま顔面に1発2発と次々と当てていった。

僕の打撃は確かに当たってる。それなのにリトの表情は何一つ変わらない。


「パシっ」

リトは5発目くらいで初めて僕の手を止めてきた。


「あのさぁー、弱すぎへん?」

リトはくすくすと嘲笑うように声かけてきた。


「じゃあ、次はうちの番な。【RESTRICT(リストリクト)】」

そう言ってリトは自分自身に緑の光線を当てた。


ダメだ。なんの能力か分からなすぎる。

僕は相手から離れようと後ろに足を回した時


「なーに逃げようとしてんねん。」

リトは近づき自分の目の前に立ちデコピンの構えをして


「パチッ」

リトのデコピンが当たった瞬間、後ろに思い切り吹き飛んだ。


何が起きたのかがわからず倒れた身体を起こせない。

恐怖だ、違和感と恐怖で足がすくんでる。

それもそのはず、今まで1回足りとも喧嘩をしたことがないから自分の実力もそれどころか殴り合いすら今回が初戦だ。


そんな初戦の相手に弱いと言われて、さらに核の差を見せつけられたんだ。

これは夢でも幻でもない。相手は強くて自分は弱いこれは現実だ。


「なんや、もうびびったんか?」

ニヤニヤしながら1歩1歩とリトは近づいてくる。


「テータ君!」

後ろに振り向くとナキアが不安でいっぱいいっぱいな顔でこっちを見ていた。


そうだ僕はこんなところでビビってたらナキアを助けれない。

そう思う気持ちで足のすくみが消え、目の前に立つリトに向かって立ち上がりながら脇腹に蹴りを当てた


「へー、度胸はあるんやなぁ。」

相変わらずダメージ1つも受けてない顔でリトは立っている。


「しゃーないな。そんな若者にうちからのご褒美。」

そう言ってリトは被ってるマリンキャップを掴みながら2歩3歩と下がったあと


「うちの能力のこと教えてあげる。」

そう言ってナキアに手のひらを向けた。


「ナキア!!避けて!!」

僕の声がナキアに伝わったのかナキアは右に走った。


リトはその瞬間的な行動に体は追いつかず

さっきまでナキアのいた場所に緑の光線を当てた。


「ちっ、教えてやろうと思たのにさぁ」

リトは明らかに不機嫌な顔になった。


「テータ君!能力わかった!」

ナキアは片手にスマホ持ちながら手を振っていた。


「能力!RESTRICT(リストリクト)は日本語で【制限する】ってこと!つまり、そのリト?君の能力の正体は光線を当てた相手の物事を制限するんだよ!」

言い切ったあとナキアはピースしてこっちに笑顔を向けた。


その言葉を聞いて、ひとつの問題が理解した。

「僕が与えるダメージを制限したのか!?」


リトはおもむろに舌打ちをした。


「やったらなんや、勝てんのか?」


「あぁ、勝てるとも、僕の能力でな。」

ありくらげ。です

感想、ご質問受け付けております。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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