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勇者ニートはすでにLv99なのですっ!  作者: すずのき
第一章 ニートと職業安定所編

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1/1

第1話 ニートは何者でもないのですっ!

俺はふと気が付いた時、知って……る世界にいた。

知ってる世界、知ってる言葉、周りからの冷たい空気感……。


そんな感じで俺<ナルス・ブレイブ>は目を覚ました。


「お天道様の日差し…、鳥の鳴き声…、気持ちいい…」


すぐさま下の一階からドタドタと階段を登ってくる音が…


「いつになったら起きるの!!昼ご飯は!!!」


俺の母ちゃんだ。


「もう16時半よ!」


俺は一呼吸置き、


「ふっ…。」


「食べる!!」


「遅すぎるからもう無し!!夕ご飯まで待ちなさい!!!」


母ちゃんのその一言を()()言われたのち、

俺の部屋の扉を強く締めた。


「………」


そう…。俺はニートなのだ。


現実逃避が過ぎる……。


さっきの寝起きの一言も、


…お天道様の日差し → 夕日で日差しが強くなっていただけ


…鳥の鳴き声 → 夕方のカラスの鳴き声


…気持ちいい… → 昨日っ、いや今日の朝5時までネトゲをやり、

 いつものソシャゲを回し6時睡眠16時半おき…


ニィートだあぁぁぁぁぁ……。


なんだよ、21歳なのに仕事もせず毎日ネトゲとソシャゲを回し、

挙句の果てに10時間半のお気楽睡眠だなんてぇ……。



…………と思い、夕飯まで時間があるのでとりあえずネトゲをはじめました。(小並感)



――――ログイン――――


〔ユーザー名 : ブレイブ〕

〔パスワード : ■■■■■■〕


――――――――――――


俺がやっているネトゲは、

<ファンジスタ・フルフルオンライン>という、なんだかんだ10年以上続いている

パーティーを組んでモンスターを倒し、経験値を稼ぐ王道RPG系だ。


今住んでいる<オーガ国>には実際に<魔境>という所に魔族が住んでいるらしく、

結構恐ろしい奴らがはびこっていて、怖くて近づけない。


というか、噂では人類の街の侵略を目指しているんだとか…。


まあ、この事がネトゲストーリーの元の部分になっているらしいんだけどね。


――――――

〔ムンク が ログイン しました。〕

――――――


「お、こいつも起きたか」


ムンクは、4年前ぐらいから出会い、

俺が剣士・勇者職、ムンクが魔法兼タンク・魔法使い職でなんだかんだ相性がよく、

それ以降ずっと組んでいるパーティーメンバー…、あと、多分こいつもニートだ。


・ムンク「おっす!おはよー!!」


・ブレイブ「おはよー!モウユウガタダヨ。」


・ムンク「まぁ、いいんじゃない?仕事でもいつでもおはよう言うらしいし」


・ブレイブ「え、仕事したことあんの…?」


・ムンク「ないないない!俺の昔の親友が家族でやってた雑貨店のアルバイトが言ってたんだって」


・ブレイブ「あそっかぁ。」


正直俺は、先に脱ニートでもしたのかとハラハラした…。


・ブレイブ「いつもの通り、ちょっと周回する?」


・ムンク「おけまる水産加工」


――――――――――――――――――

ちなみに俺たちのレベルは……



ブレイブ 勇者職 〔Lv498767〕

ムンク 魔法使い職 〔Lv324443〕


どっかの戦闘宇宙人みたいな数値になっている…。

というか、インフレしすぎてこのゲームは新規勢は割り込めず、

俺たちみたいな古参廃課金勢で運営できているんだとか。


――――数時間後――――


・ムンク「いやー、今日もレイドボス50体撃破いけましたね~」


・ブレイブ「これが毎日必要なタスクだからな~」


~~レイドボス50体撃破ミッション報酬~~

・・・経験値ボックス≪特級≫・・・


・ブレイブ「てか、いつも深夜にやってること先にやっちゃったね」


・ムンク「そだね~。今日はこれぐらいにしておきますか。

 そろそろいつもの深夜アニメ始まりますし」


・ブレイブ「そだね~、またあす~」


・ムンク「またあす~」



――――ログアウト――――



………………ん?


………………深夜アニメ?


……………………何時?


「゛は゛ぁ゛っ゛っ゛っ゛!」


時計を見たとき、時刻は深夜2時半だった。


「やべぇー。母ちゃんすごくキレてるだろな」


こっそーり自室の扉を開けると、

コツンと何かが当たった。


……張り紙:ブレイブのごはん……


ラップをした皿の中には夕ご飯の残りみたいなものがあった。


「母ちゃん…」


皿を持ち上げると1枚の紙があり、文章が書いていた。


『堪忍袋が切れました。明日、職業安定所で仕事を見つけない限りご飯は出しません。』



「…………………………。」



「゛く゛ふ゛お゛ぉ゛っ゛っ゛っ゛っ゛!」



通りすがりのプロレスラーに腹回りを殴られたとき波の衝撃が来た。(体感)


やばいやばいやばい!!


この前も同じ事を繰り返したばかりだ!!


それで母ちゃん完全にぶちぎれたんだっ……。

(これで30回目)



「えぇぇ…。一人で行くのやだなぁ…。」


「せめて一緒に行ける人がいれば…。あ……」


→→→→ログイン→→→→

〔ユーザー名 : ブレイブ〕

〔パスワード : ■■■■■■〕

→→→→→→→→→→→→

〔ブレイブ が ログイン しました〕


・ムンク「あれ、どうしたの?」


・ブレイブ「あ、あのぅー…。」


・ムンク「?」


・ブレイブ「あのですねぇー…。」


・ムンク「??」


・ブレイブ「明日、もしよかったら…。」


・ムンク「???」


・ブレイブ「仕事探しに行きません? リアルで…。」


・ムンク「!!!!」


・ムンク「 いいよ 」


・ブレイブ「そんなあっさり!?」

(よしっいけた! でもなんでこんなあっさり…?)


・ムンク「…………」


・ブレイブ「どした…」


・ムンク「………゛た゛す゛か゛り゛ま゛し゛た゛っ゛!」


・ムンク「この間、親から仕送りやめるって話で…」


・ムンク「仕事探そう探そうとしていたんですが、足が動かなくて…」


ブレイブの心境(あぁ、多分俺と同じ状況だな…。)


・ムンク「長年付き合いのあるブレイブなら…」


・ブレイブ「ありがとう!!」



そののち、集合時間、場所を決め、

明日落ち合うことにした。


その時にムンクが言っていた、

……『私服が中学時代のジャージしかないのですぐわかると思います。』


ということは、17~8歳かな?

なんか苦労してそうだな。


ここは先輩として引っ張らなきゃな!(何を?)



――――――――――――――

ついに迎えた翌日。

この日から人生が180度ひっくり返り、

予想だにしていない大事に巻き込まれるなんて……。




――――第2話に続く――――







――――――用語解説――――――

★ここを見ておくとより世界観がわかりやすくなるよ★

※別に見なくても困りません。


<ファンジスタ・フルフルオンライン>

・10年以上続いている最古参ネトゲRPG。廃課金ユーザーが運営を支えている。

・現実の世界を模した造りで評価は高く人気もあるが、Lvのインフレで新規が誰もついていけない。

・高Lvの人たちはレイドボスを倒しただけではレベルを上げるまでの経験値は稼げなく、

 撃破ミッションで手に入る経験値でしかレベルアップできない。


<オーガ国>

・ブレイブ、ムンク達が住む国。

・国王は【ボン・オーガ】といい、今年で59歳の還暦手前である。

・世界観は読み手の世界と似ており、機械、水道、電気など発展している。(魔法もある)

・この世界全体では魔法が主流となっており、文明が発展していない地域は魔法で代用している。


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