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エンドタグまとめてみた

作者: 凍港くもり

 作品の後味って大事ですよね。


 手軽に読める作品がこの世に溢れている中で、無名小説書きのストーリーを読んでくれる人は、かなりの小説好きなんでしょうね。ありがとうございます。


 無名小説書きがストーリーを読んでもらうには、なるべく親切にあらすじに表記したいですね。

 最後が幸せに終わるか不幸せに終わるか、それを事前に知った上で読みたいですよね。


 というわけで、そういった時に役に立つのがエンドタグです。

 一般的によく見かけるエンドタグまとめてみました。


 良い

 ↑

 トゥルーエンド

 ハッピーエンド 

 ビターエンド

 ノーマルエンド

 メリーバッドエンド(メリバ)

 バッドエンド

 ↓

 悪い


 以上です。トゥルーエンドが1番良く、バットエンドが一番悪いです。

 しかし作品投稿の際、制作者が選択できる項目に存在していて、手軽にチェックできるのはハッピーエンドとバットエンドのみなので、それ以外を使う人は少ないかもしれません。


 以下は、それぞれのエンドタグについての個人的な見解です。


 ◆トゥルーエンド

 トゥルーエンドはたくさんあるエンディングの中の1番良いもの、というイメージがあります。

 エンディングがたくさんあるゲーム等で、最も制作者さんの力が入っていて、最も美しいエンディングがトゥルーエンドです。

 なので基本的にストーリーラインがひとつである小説では、なかなか使われにくいかもしれません。ループものや、死に戻りなどの特殊条件で、様々なバットエンドを経た後の真実のエンド。という使い方ならふさわしいでしょうか。

 書いてみたいですよね、ループもの。


 ◆ハッピーエンド

 登場人物たちが目的を成し遂げ、幸せな結末を迎えます。

 このタグが付いていることを確認してから、小説を読むことも多いです。

 映画を見に行く時も、なるべくハッピーエンドが好ましいですよね。ハッピーエンドであることが確定しているアニメ映画などが好まれるのもそういった理由からではないでしょうか。ちゃんとデータとってないから詳しくは知らんけど。


 ◆ビターエンド

 ハッピーエンドに限りなく近く、幸せな結末は迎えるものの何かしらの禍根が残ります。

 物語のラストで仲間がやむにやまれない理由で離脱したり、亡くなったりします。

 私はこれを最近知りました。いつ頃できた概念なのでしょうか?

 このエンドタグとてもかっこいいと思います。早速自分の小説で使いました。


 ◆ノーマルエンド

 登場人物たちが問題を乗り越え、元の日常に帰っていきます。

 あるいは、登場人物たちが事件の匂いを感じるもののそれを回避して、日常に戻って行きます。

 怖い目にあったけど、命は無事だった。よかったよかった。といった、特に得るものはなかったが、失ったものもないエンディングです。

 一般的な日常には起伏がないですが、小説には起伏があるため、あまり使われないような気がします。

 よく見るのはやはりゲームですね。選択肢で厄介事を避けるようなものを選ぶと、ノーマルエンドにたどり着くことが多いですね。


 ◆メリーバッドエンド

 長いのでメリバと略された形で使われることも多いです。

 客観的に見るとバッドエンドですが、主人公はその結末に満足している。そんな感じエンディングです。深いですね。

 主人公が死亡し周りは激しく悲しむものの、主人公は自らの死に全く後悔がなく微笑みながら死んでいく。と、いったシチュエーションが多いですね。

 私はこのシチュエーションが大好きです。メリーバッドエンドで検索するとこのシチュエーションをたくさん摂取することができます。ハッピーですね。

 ビターエンドと同じく、エンディングとしての歴史は浅いように思います。有識者の方いたら教えて欲しいです。


 ◆バッドエンド

 物語と登場人物は最悪の結末を迎えます。あらゆる希望は絶たれ、登場人物は不幸になります。あるいは死にます。または限りなく死に近い状態に置かれ、それを挽回する気力や策が残っていない状態です。

 主人公が悪者であり、主人公が不幸になることで読み手がスッキリする。と、いった読後感を求める場合に重宝されます。

 または、とても便利なアイテムあるいは現象が存在していて、それによって登場人物たちが利益を得ますが、最終的には不幸になってしまう。便利なアイテムなんかには頼ってはいけないよ、と言う教訓を示したい場合に用いられます。

 あるいは、本当に何の脈絡もない場合もあります。突然、登場人物が不幸になります。

 ジャンル、ホラーと相性が良いエンドタグです。よく見かけますね。


 以上が個人的な見解です。

 私の認識が常識と大きく外れている可能性もありますが、私にまとめられるのはこれぐらいですね。


 次に、小説家になろうで各エンドタグの検索をかけた場合、何作品引っかかるのか調べてみました。


 トゥルーエンド    176 作品

 ハッピーエンド   81383作品

 ビターエンド     364 作品

 ノーマルエンド     82作品

 メリーバッドエンド  656作品 メリバ 429作品

 バッドエンド    17224作品

 合計99885作品


 表記揺れメリーバットエンド  41作品

 表記揺れバットエンド    582作品


 小説家になろう全1112112作品から検索 2025年8月2日(土)現在


 以上です。


 この結果、かなり面白くないですか?


 小説家になろう全体の小説の数が1,11万2112。

 エンドタグがついている作品が、10万弱なので

 エンドタグが付いている作品は、全体の9%弱です。


 同じ小説に、複数のエンドタグが付いていることもあります。ので実際にエンドタグが付いている作品は、更に少ないものと思われます。


 意外と少ないですね。

 メリバ表記と、表記揺れメリーバットエンド、表記揺れバットエンドは割愛しています。


 普通、先が読めない展開が魅力の長編にはエンドタグはつけないので、長編にエンドタグが付いていないのは納得です。短編につけない人も多いみたいですね。


 読み手もエンドタグが付いていない方が嬉しいのでしょうか?

 エンドタグが付いていて、嬉しいのは少数派なのでしょうか?


 データがないのでわからないですね。

 事実として、エンドタグは私が想像していたよりも使われていません。



 エンドタグの内訳は

 トゥルーエンドは全体の0.016%

 ハッピーエンドが圧倒的に多いです。全体の7.3%

 ビターエンドは全体の0.03%

 メリーバッドエンドは全体の0.06%

 バッドエンドは全体の1.5%


 小数点以下は適当に四捨五入しています。かなり適当ですが、この様になりました。


 読後感を作品の売りとして出してくれる人は小説書きの方の9%


 ハッピーエンドを確約してくれる作品は全体の7.3%


 一部の癖の人が大喜びの特殊エンド、

 ビターエンドと、メリーバッドエンド少ないですね。


 このタグで小説を検索して読むことがたまにあるのですが、

 このタグをつけてない、ビターエンドやメリーバッドエンドがめっちゃあるってことですね。

 どうやって探したらいいんでしょうか?


 また、バッドエンドはバットエンドと表記揺れがあります。

 どちらが正しいのかは、英語に自信がないので、何とも言えないですね。

 バッドエンドの方が多数派なのは確かです。


 また、バットエンドと表記している方よりメリーバットエンドと表記している方のほうが割合が大きく、

 バットエンド表記は全体の3.3%にとどまりますが、

 メリーバットエンドはメリバ全体の6%です。かなりたくさん表記揺れしています。


 今後、メリーバットエンドでも検索をかけてみます。

 予想外の金光脈が見つかりましたよ。




 結論です。エンドタグが付いている小説は、小説家になろう全体で9%


 最も使われているエンドタグはハッピーエンドで全体の7.3%

 でした。




 ここまで新たな発見があり、まとめて良かったなと、私は思いました。


 ここから先は、読む価値ないかも。


 オリジナルエンドタグ作ったので見てってください。


 ◆カミカゼエンド

 主人公が敵と相打ちになるエンディングです。激しいネタバレです。

 よく見るタイプのエンディングではあります。掲示板などで、主人公が敵と相打ちになって終わる作品教えて。と、聞くよりも○○エンドの作品教えて、と聞く方がなんだかかっこいいので、このタイプのエンディングの名前が定まってくれると嬉しいです。


 ◆メガザルエンド

 ドラゴンクエストの魔法メガザル。効果は自分の命と引き換えに仲間全員を蘇らせます。

 自己犠牲って美しいですよね。おそらく主人公がメガザルをとなえるんじゃないですかね。主人公の死に、仲間が気がついて深く悲しんで終わるもよし、主人公が死んだことに気がつかず、仲間が蘇ったことに喜んで終わるも良しですね。


 ◆メガンテエンド

 ドラゴンクエストの魔法メガンテ。効果は呪文を唱えた術者が砕け散ってダメージを与えます、敵と味方すべてに。

 物語のエンディングで見た事は無いですが、作中ではたまに見ます。命と引き換えにその場の全てを殺戮する。とんでもない魔法、とんでもないエンディングになります。

 自爆系の技は、敵はもちろん発動を止めようとしてきますし、術者の命を惜しんだ味方も止めようとしてくるので、発動させるには技術が必要です。

 本当に全員死んで終わったら、物語としてちょっとアレなので、メガンテを無効化するアイテムか何かを誰かが持っていて、1人2人生き残るんじゃないですかね。


 ◆メガザルダンスエンド

 ドラゴンクエストの特技メガザルダンス。効果はメガザルと同じく味方全員の蘇生ですが、成功するかどうかは運次第。よく失敗します。失敗すると味方は蘇らず、術者は死にます。

 ただの派手めの自殺になります。敵も味方もびっくりですね。

 物語の教訓としては、起死回生の一手が吉と出るとは限らない。という感じでしょうか?現実は非情ですね。

 ずっと応援していたストーリーが、メガザルダンスエンドになったらイヤですけど。


 ◆ネストエンド

 エンディングの中にエンディングがある。入れ子構造のエンディングをたまに見かけるので、この物語はネスト(入れ子構造)エンドだよ。と、事前に教えてもらえると助かるなー。と言う気持ちで書いてます。

 以下はネストエンドになります。


 ◆パンドラエンド

 パンドラの箱は神話に登場します。その中には、あらゆる厄災が入っています。パンドラが好奇心に駆られて、それを開けてしまったために、それらの厄災を被ることになってしまいました。そしてその箱の底には希望が入っていましたが、希望が出てくる前に蓋は閉じられてしまいます。

 バッドエンドからのバッドエンドになります。


 ◆ビッグバッドエンド

 バッドエンドに落ち込んでいたら、さらに悪い知らせがもたらされるエンディングです。バッドエンドからのバッドエンドになります。

 最愛の人が死んでしまったと思ったら、悲しむまもなく世界も滅ぶ。といった感じです。

 ビッグバッドエンドという呼び方からは知性が感じられませんが、凶よりも悪い大凶というイメージです。


 ◆ドッキリエンド

 バッドエンドだと思ったら実はドッキリでしたエンディングです。

 やばい奴にやばい場所に連れて行かれ、うわー最悪だと思ったらそれは撮影であり、やばいやつなんていなかったんだ、よかったよかった。というストーリーです。物語として面白いのかなこれ。

 バッドエンドからのノーマルエンドになります。


 ◆メタフィクションエンド

 物語の登場人物が、自分が物語の登場人物であることに気がつくエンドです。

 これは事前に教えて欲しいですね。何も知らずに見た作品がメタフィクションエンドだと気持ちの整理がつかないので。

 物語そのものの結末、バッドかハッピーからの日常への帰還、ノーマルエンドになるんですかね。


 他にもある気がしますが、思いつくのはここまでです。


 私が欲しいのは細分化されたエンドタグよりも、

 オリジナルエンドタグの話をしてくれる友達なのかもしれません。

 オリジナルエンドタグの話をしてくれる友達がいないのでここに書き残します。

 いつかオリジナルエンドタグの話ができる友達ができるといいね、私。

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